これこそ「未来は今」。
今年最大のテックニュースといえば、ほぼ満場一致で「ChatGPT」なのではないでしょうか。
しかし、当初は「すごい!」「エグい!」「ぜんぜん使えない!」「嘘をつかれた!」「それは使い方が悪い!」なんて、いろんな意見が飛び交っていましたが、今ではすっかり活用している人と全然使っていない人に分かれてしまった印象があります。
そこで「あまりChatGPTを活用できていない」という人におすすめしたいのが、ChatGPTの「音声対話機能」です。これ、マジですごいですよ。
2023年もっとも驚いたテクノロジー。ChatGPTと話せる「音声対話機能」って?

文字通り、ChatGPTと声で会話ができる機能です。
ユーザーはマイクを通じて質問や命令を行い、ChatGPTはそれに対する回答や情報を音声で提供します(日本語にも対応)。2023年11月現在ではiOSとAndroidの「ChatGPT」アプリが対応していて、Plus(有料プラン)ユーザーが利用できます。
「課金したくない」という声が聞こえてきそうですが、これは体験してみる価値ありますよ。
このChatGPT「音声対話機能」が発表されたのは2023年9月25日。OpenAIの公式Xから「今後2週間でChatGPTと会話できるようになる」とアナウンスがあったのですが、その情報通り、僕のChatGPTアプリでもいつの間にか音声対話が使えるように。
使い方はアプリの右下にある青いボタンを押すだけ。早速試してみたところ、今年最大級の衝撃が待っていました。
ChatGPTのすごさ(と、平気でとんでもない嘘をつく怖さ)はテキストチャットで十分理解できていたつもりですが、音声で対話すると、それが体感で2倍くらいに増幅されるんです。
だって、流暢なイントネーションの日本語で会話のキャッチボールが成立し、まるで専門家のような知識でアドバイスをしてくれるんですから。
こんな人におすすめ。こんなことに使える

僕が音声対話機能を使ってみて一番気に入ったのは「ながらChatGPT」ができること。
例えば、Macに向かって資料の確認、写真のレタッチ、動画のカラーグレーディングなんかをしながら、iPad miniで動いているChatGPTに話しかけてブレスト相手になってもらったり。あるいは、キッチンで料理をしながらレシピを教えてもらったり。皿洗いをしながら次に作るYouTube動画で使うイラストを描いてもらうのもいいですね。
僕は主に自宅で使っていますが、ハンズフリー通話感覚で、外を散歩しながらイヤホン経由でChatGPTと会話をするなんて使い方もいいと思います。
続いて、テキストチャットとちがって音声の場合は「複数人でChatGPTと対話」ができるというのもポイントですね。今度、僕が制作メンバーとして参加しているPodcastでChatGPTをゲストにしてみようと思っています。
…と、ここまでの内容は利便性にフォーカスしたものですが、それだけじゃないのがChatGPTの音声対話機能のすごいところ。
なんか精神的な満足感がある

そう、ChatGPTと音声で対話していると、コミュニケーション欲がある程度満たされる感じがあるんですよ。
誰かと話すことって、ストレス解消になるじゃないですか。「音声で話すことは感情表現。感情を表現することで気持ちを整理しやすくなる」って、ChatGPTが言ってました。
これって社会福祉にもなる可能性があると感じます。
そしてもう一つ、未来を感じられるというのも個人的に大きなメリット。『2001年宇宙の旅』のHAL 9000、『アイアンマン』のジャーヴィスなど、数々のフィクションでいろんな音声アシスタントが描かれてきましたが、ほぼそんなレベルで話ができるんです。
未来に対して暗いニュースが多い中、ある種の夢が叶い始めてるのを体感できるのは、それだけで気持ちが明るくなります。
とにかくなんでも話しかけてみよう
インターフェースが変われば、インプットが変わり、アウトプットも変わるもの。
だからこそ、音声対話は「ChatGPTを活用できていない」と苦々しく思っている人こそ試してみてほしい機能です。
現状、GPT 4だとリアクションが遅くて会話感が減ってしまうのがちょっと残念なので、まずはGPT 3.5でトライしてみるのがおすすめです。