コーヒー好きの一つのゴールとも言える「自家焙煎」。
各種SNSなどで知見が共有されるようになったこともあり、最近は自分でコーヒー豆を焙煎して楽しむ方も増えてきましたよね。
ただそうは言っても、自家焙煎って聞くとどうしてもハードルが高く感じてしまうもの。そこで今回は、コーヒーロースターを営んでいる私が、今話題の家庭用小型ロースターを試して使ってみました!
機能もデザインも抜群の小型ロースター

weroast(ウィーロースト)「HOME ROASTER」は、自宅で簡単にコーヒー豆の焙煎を楽しめる小型ロースター。
本体サイズは高さ27.5cmとかなりコンパクトで、コーヒーアイテムと並んでお部屋のインテリアにスッと馴染んでくれる、スタイリッシュなデザインです。
ボタン一つで簡単に焙煎できるって凄すぎ…

ここからは実際に「HOME ROASTER」を使いながら、その魅力と焙煎方法を紹介していきます。
まずは好きな生豆(焙煎していない状態のコーヒー豆)をローストコンテナにセット。コンパクトなロースターのため、一度にまとめて焙煎できる量は70g(焙煎後は水分が抜けるため55g前後)と少なめです。
その分、いろいろな豆をちょっとずつ焙煎したり、来週飲むコーヒー豆を休日に仕込んだりと、自分好みにコーヒーを楽しめるので、個人的にはちょうど良いサイズなんじゃないかと感じています。

ローストコンテナを本体に戻したら、上からチャフコンテナ(フタ)を被せて、表示に合わせてねじってロック。これで準備は完了です!

あとは電源プラグを挿して、操作ボタン長押しで電源ON。クルクルとボタンを回して焙煎時間を設定(3〜25分の間で10秒ずつ調整可能)して、もう一度ボタンを押したら自動的に焙煎がはじまります。
これだけで良いの……?とびっくりするほど簡単ですが、これだけで良いんです。
焙煎度合いをチェックできるから失敗知らず

コーヒー豆の焙煎度合いは色・香り・音などを使って判断しますが、その中でも特にわかりやすいのが色。「HOME ROASTER」はローストコンテナが透明になっていて目視でチェックできるので、初めてでも大きな失敗をすることなく自家焙煎を楽しめるようになっています。

最初に設定した時間で足りなそうな場合、焙煎途中でもボタンを回せば10秒単位で延長できますし、逆に設定していた時間の途中で止めたいときには、ボタンを押すだけで終了できるので、電子レンジくらいの感覚で使えちゃいます。

焙煎終了後は自動で「冷却モード」に移行します。200℃を超えるコーヒー豆は、余熱でどんどん焙煎が進んでしまうので急速に冷却することが大切なんですが、それも任せておけばOK。自家焙煎のハードルもここまで下がったか〜と、使いながらちょっと感動しちゃいました。
ニオイや煙、気になるポイントもしっかりカバー

自宅で焙煎をする場合、気になるのがニオイや煙の問題。一般的な小型ロースターだと、換気扇の下で焙煎をしても部屋中コーヒー豆の香りや煙で充満してしまうことがありますが、「HOME ROASTER」では全くと言っていいほど気になりませんでした。
この辺りは本体の設計はもちろんのこと、焙煎量を70gと少なく設定していることもポイントになっていそう。

また焙煎時に発生するチャフ(コーヒー豆の薄皮)は、チャフトレイにある程度集まってくれるので、お手入れも比較的簡単。細部まで使いやすい工夫が施されているから、自家焙煎を手軽な趣味として続けられそうです。
自宅で最高のコーヒー体験を

気になる焙煎のクオリティーですが、浅煎り〜中浅煎りレベルになると所々に焙煎ムラが目立ちました。これは短時間でどれだけ熱を加えられるかという、火力の問題が大きく関わってくる部分なので、しょうがないところかもしれません。
一方で、中煎り以降の焙煎の安定感は抜群! コーヒー豆のフレーバーをしっかりと楽しめる綺麗な焙煎で、個人で楽しんだりお店のサンプルロースターとして使うには申し分ないクオリティーでした。これがボタン一つで出来るって本当に凄いな……。

自家焙煎をはじめると、どこよりも新鮮なコーヒーをお店よりもお得に飲めますし、逆に「ここのお店って本当に価値のあるコーヒーを提供していたんだな」ということに気づけたりもして、より一層コーヒーの魅力にハマっていけます。
「HOME ROASTER」は現在、machi-yaにてクラウドファンディング中。今週末までなので気になっていた方はぜひ、この機会にゲットしてみてはいかがでしょうか。
Photo: シラクマ