恒星の画像、実はソーセージの断面だったのにネットが騙されまくる

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  • author Passant Rabie - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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恒星の画像、実はソーセージの断面だったのにネットが騙されまくる
Image: Etienne KLEIN (Twitter)

2022年8月9日の記事を編集して再掲載しています。

大いに騙されちゃいました!

2022年の話ですが、フランスの物理学者エティエンヌ・クライン氏が、NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した太陽に最も近い恒星「プロキシマ・ケンタウリ」の写真をTwitterに投稿。すると、美しい!と話題になり、SNSで拡散されたのですが、これはクライン氏のいたずら。実はソーセージの断面を黒い背景で撮影した写真だったのです。

宇宙の写真にはニセモノが多いんです

本当は恒星なんかじゃなくてソーセージ!と種明かしする前に、すでにこのツイートはなんと約2万いいねの大バズり。その後、すぐにこれはジョークだと謝罪すると同時に、「こういった説得力のありそうな画像には気をつけたほうがいいと注意を促したかっただけ」と説明しました。

7月にジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が初めて撮影したフルカラーの画像が公開された際には、その美しさに世界中が大興奮したこともあり、タイムリーすぎる冗談に騙されてしまった人も多かったようです。宇宙の写真は宇宙で撮られたものでさえない写真や、いろいろと手が加えられたものなどたくさんあります。もちろん天文ファンじゃない限りは本物か、作られたものかは見分けはつきにくいもの。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がカラーの本物の写真を公開するたびに、作り物の写真も増えていく可能性があります。クライン氏が言うように、きれいな写真に魅かれてクリックベイトに誘導されることもあるかもしれないので、気をつけたほうがいいかもしれないですね。

それにしてもソーセージをプロキシマ・ケンタウリだよ、って堂々と言っちゃう有名物理学者さん、お見事なご冗談でした!

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