2023年8月24日、元米国大統領のドナルド・トランプ氏が、2020年の大統領選挙の結果に介入しようとした罪に問われ逮捕されました。
でも転んでも起きないトランプ氏、このときとばかりTwitter改めXに復活し、逮捕時に撮影されたマグショットを公開しました。
人生最悪の日を、来年に迫る次期大統領選挙活動に利用したのです。
https://t.co/MlIKklPSJTpic.twitter.com/Mcbf2xozsY
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) August 25, 2023
選挙妨害
絶対に屈しない!
イーロン・マスクがトランプのアカウント凍結を解除
かつてTwitter大好きだったトランプ氏は、2021年1月の米国議会襲撃を扇動したという理由でTwitterアカウントを凍結されてました。
でもその後Twitterを買収したイーロン・マスク氏の方針により、凍結を解除されてたんです。
それでもトランプ氏は、Twitterはボットだらけで退屈だと言い、自作のTwitterクローンサイト、Truth Socialを愛用してました。
でも今このタイミングで復活したってことは、ポストする機会をうかがってたんでしょうね。
逮捕された件以外にも、複数の法的事案を抱えつつ再び大統領選挙に臨むためには、Twitter(X)というWeb最大の拡声器を利用しない手はないということなんでしょう。
トランプ復活がトレンド入り
トランプ氏のしもべたちもさっそく彼のマグショットを利用しています。トランプ氏の復活はパーティのように祝福され、「HE'S BACK」がTwitterでトレンド入りしました。
トランプ氏の忠実な取り巻きで元アリゾナ州知事候補のキャリー・レイク氏は、このマグショットはトランプ支持者に向けた「鬨(とき)の声」だとツイートしました。
It's not a mugshot. It's a rallying cry. pic.twitter.com/9VaIBb8XVh
— Kari Lake (@KariLake) August 25, 2023
さらにトランプ氏の選挙陣営はこのマグショットをさっそくグッズ化し、その販売により24時間で710万ドル(約10億円)の資金を集めたと発表しています。
逮捕前から盛り上がってたので、ここ3週間で集まった資金を合計すると2000万ドル(約29億円)に上るそうで…。
トランプ・ジュニアも発言
一方トランプ氏の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏は「ディープ・ステート」に向けて、「彼がやってくるぞ」と言ってます。
「2025年1月20日に会おう」っていうのは、次期大統領就任日のことですね。
ディープ・ステートとは、トランプ氏を始めとする極右寄りの人々が頻繁に言及し敵視する「闇の政府」的な何かですが、ジュニア氏やトランプ氏がその存在を本当に信じているのかはわかりません。
Hey Deep State - He's coming for you.
— Donald Trump Jr. (@DonaldJTrumpJr) August 25, 2023
See you on January 20th, 2025. pic.twitter.com/Zhiagw4v7J
トランプ氏が逮捕されたとはいえ、米国共和党など保守派サイドにとっては、こうした法廷バトルは2024年大統領選挙への踏み台でしかありません。
対する民主党側は、司法手続きが進むことで逆にトランプ支持層が勢いを増してしまうんじゃないかと懸念してますが、その懸念は的中するばかりのようです…。