なんかマヌケ。
イーロン・マスクが7月23日、Twitterの社名を「X」に変えると発表。翌日さっそく本社の看板を「X」に変えようとしたら「許可もとらずに通行止めにしてクレーンで作業してる!」と通報されて警察に止められて「er」になってしまいました。
警察がよく調べてみたら、警察側の許可はとっていたようなのですが、ビルオーナー(リース滞納で1月に訴えられて犬猿の仲)には事前にお知らせをしていなくて、そっちで引っかかっちゃったみたい。
Welp, @twitter name so coming off the building right now but @elonmusk didn’t get permit for the equipment on the street so @SFPD is shutting it down. pic.twitter.com/CFpggWwhhf
— Wayne Sutton (@waynesutton) July 24, 2023
イーロンは4月にも「Twitter」の「w」を消して「Titter(ぷぷぷw)」にして遊んでましたよね。
あのとき「”w”を消したいと言ったらビルオーナーに、法的な縛りがあるからTwitterのままじゃなきゃダメだって言われた」と言ってたので、今回もきっと、あれほど俺の肩越しに変えちゃいかんと言ったはずなのに、お~のれ~(ワナワナ)…となったんでしょう。
原稿編集段階(7月27日)では、まだ再開の目途は立っていません。
「X」は評判最悪
まあ、「X」じゃ会員制のクラブみたいだし、そりゃ怒りますよね。
なにしろ新社名に対するリアクションは最悪です。英語圏で挙げられてる問題点を並べると…
・ユニコードの「X」の書体(𝕏 U+1D54F)とほぼ一致。これで意匠とれるの?
・「X」はすでにMETAとマイクロソフトなど数百社が商標登録済み(米国の商標登録数は900件近い)
・アダルトサイトっぽい
・「X」で検索すんの絶対ムリ
・Twitter元社員は「ex-X」
・Twitter Japanは「X Japan」
最後のものについては「X Nippon」に差し替える代替案もWebで見かけましたが、「Nippon」じゃ海外通じないし、どうするんだろ…。
イーロン・マスクはなぜ「X」にこだわるのか
こんなにハードルだらけの「X」にどうしてそんなにこだわるのか。
理由はよくわかりませんが、イーロン・マスクはネットバブル最盛期の1999年にネットバンクを仲間と立ち上げて、「X.comのドメインを少なくとも100万ドル(1億円台)でポンと買った」と社内でささやかれていた人。
すぐ競合のConfinityに買収されて誕生したのがPayPal。
PayPalの頭にXをつけて残してくれ! とせがみましたが、社内のカスタマー調査で「ポルノっぽい」と一蹴され、X.comは出番のないまま終わってしまいました。
Xへの執着は果てることなく続き、Space X、xAI、テスラModel X、 X Æ A-Xiiときて、Twitter.com改めX.com。
2017年にPayPalからX.comドメインを買って、この日がくるのを待ち望んでいたっていう流れ。まさに30年越しの執着です。
Others have pointed this out, but this renaming is stepping on the exact same rake that got him ousted by PayPal. Wrote about this in my book pic.twitter.com/4yn2KffsHl
— Max Chafkin (@chafkin) July 24, 2023
なんかしらんけど、それって酔った勢いで高校んときの彼女にFacebookで「まだきれいだね」ってDMするようなもんやで、と言われてますよ。わかる。
Source:DAILY BEAST, Twitter