しまっていこうぜ。社会の窓の締め忘れを教えてくれる虫型センサー

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  • author 岡本玄介
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しまっていこうぜ。社会の窓の締め忘れを教えてくれる虫型センサー
Image: Shutterstock

もしかしたら、史上最も役に立つIoT?

おそらく世界中のかなりの人が、トイレを済ませたあと社会の窓が全開で恥ずかしい思いをした経験があるかと思います。

社会の窓が開いたことで通気性が飛躍的に向上したはずなのに、下着越しだとイマイチそれを感じないのが困ったところ。そのまま長い時間を過ごすことになります。

社会の窓もIoT

IoT(インターネット・オブ・シングス)は、これまで電子機器ではなかったものを、スマホなどから操作できるようにする新しい技術です。まさに不便さを解決する申し子といえましょう。

そこで「社会の窓問題」を解決するべく、マサチューセッツ州ケンブリッジにてズボンのジッパーをIoT化しようと立ち上がった人がいます。

このシステムは、開きっぱなしになった社会の窓を検知してスマホに通知するシンプルな仕組みとなっています。

作っているのは、ソフトウェア開発や音響技師をしているGuy Dupontさん。ジッパーが下がっている時に「あなたのハエ(Fly)がダウンしているよ」と指摘されることと、Wi-Fiをかけて「WiFly(ワイフライ)」と命名したのだそうです。

仕掛けは小さく簡単なもの

ジッパーの裏には強力な磁石が瞬間接着剤で固定されており、ホール効果センサーが磁気を感じると通知が行く仕組みになっています。

センサーはかなり小型で、ジッパーを下ろした内側の布地に隠れる程度。こちらの写真では、安全ピンで留めた上にグルーガンで補強した様子が投稿されています。

ポケットには、センサーと連結したWi-Fi+Bluetooth内蔵マイクロコントローラー「ESP-32」を忍ばせておきます。予め設定した秒数に応じてここから信号が送られますが、目安は30秒ほどのようです。

おそらくトイレに腰掛けている間や、帰宅後に脱いだ時にはセンサーや通知がオフになるよう設定も可能だと思われます。

スマホが震えて画面をチェックするのはありふれた動作なので、自分の股間を見下ろすマヌケなポーズで他人にバレることなく、換気中のシャッター(社会の窓)に気付くことが可能です。

これは全人類に必要な装置だ

とにかくニッチなDIYですが、Dupontさんは「出資者募集中」と言っているのでいつか市販化すると良いですね。

「社会の窓問題」は、特にジーパンのようなズボンだったら真正面にあるので、電車で座っている時に前に立っている人が御開帳していて、見ているこっちが嫌でも気になる…なーんてこともあります。なので閉じていた方が、世のため人のためになりますね。メーカーさんはビジネスチャンスでは?

タッチパネルで買う文房具。コクヨから日本初のIoT自販機

コクヨが文具の自販機を展開。最初は羽田空港に設置。カメラセンサーでユーザーの性別と年代を取得しマーケティングに利用。

https://www.gizmodo.jp/2023/01/kokuyo-vending-machine.html

Source: Twitter via hackster.io