卵の値段爆上がりのアメリカ、ヴィーガンエッグが救世主に?

  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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卵の値段爆上がりのアメリカ、ヴィーガンエッグが救世主に?
Image: YoEgg

卵そのもの。どうやって作ってるんだろう?

鳥インフルエンザの影響で、卵の値段が爆上がりしているアメリカ。1パック1,000円近い地域もあるそうで。

卵は高いし、棚にないときだってある、それでも卵を食べたいアメリカのみなさんが話題にしているのが、ヴィーガンエッグ!

進化するプラントベース食品

これまでにプラントベースの肉など数十年、研究が進んでいてベジタリアンやヴィーガン向けのプラントベース食品がすごく充実してきました。

アニマルウェルフェア、すなわち「動物の生活とその死に関わる環境と関連する動物の身体的・心的状態」への取り組み、また環境への影響も考えてこういった食品に切り替える人もますます増えてきています。

そんなプラントベース食品ですが、最近は味に加えて「見た目」の開発が進んでいます。

例えば「Impossible Burger 2.0」。名前の通り、本物の肉と見分けるのがほとんどインポッシブルで、食べると肉汁(でも本物の肉汁じゃないですが)まで出てきます。

子どもも大喜びのチキンナゲット味のWild Nuggiesというのも出ています。

植物由来の卵!

そして今のアメリカには救世主となりそうな予感がするのが、Yo Eggという会社のプラントベースの卵。ポーチドエッグ(落とし卵)にしか見えないですが、これ卵じゃないんですよね

Yo Eggはイスラエルでずっとポーチドエッグを作ってきた会社ですが、最近ロサンゼルスにも工場がオープンして、ロサンゼルスエリアでは現在6つのレストランでYo Eggのポーチドエッグが食べられるそうです。

混ぜたり切ったりできるお肉と違って、卵は原料そのものなのにどうしてこんなにも卵に見えるのか不思議ですが、原料はひよこ豆、大豆、ひまわり油、ジャガイモでんぷんなどを使って再現しているんですって。

しかも切ったらトロッと黄身が出るのまで全く同じ!

今はまだ高価だけど

Yo Eggによると、ニワトリから1つの卵を得るために使う水の量よりも90%も少ない水でプラントベースの卵は作れるそうです。

でも今のところは高騰している本物の卵と同じくらいの値段をつけていますが、数年後にはだいぶ値段が下げられそうだということです。

そうなったら今まで買っていた卵から、こちらの卵に切り替えるのもありですよね。だってYo Eggの卵は、もちろん鳥インフルエンザの影響を受けることがないので、値段が高騰する心配もないですし。

今はポーチドエッグだけでなく目玉焼き、ゆで卵、スクランブルエッグやオムレツなども開発中らしいです。卵が高すぎるアメリカのために、普及してほしいですね。

「プラントベースの料理はアニマルベースよりも安くあるべきです」←ほんとそれ、ほんと!

イケア・ジャパン カントリーフードマネジャーの佐川季由さん:「プラントベースの料理は、アニマルベースよりも安くあるべきです」。これ、ほんとにその通りだと思います...

https://www.gizmodo.jp/2022/08/ikea-plant-based-food-sustainability.html