ノートでタワー型ゲーミングPCクラスの性能を発揮するって、なんともすごい時代となってきました。
MSI春のゲーミングPC祭りが始まりました。「アルティメットノート EVOLUTION」という新シリーズ名に含まれるモデルは13モデル。ボトムゾーンのモデルを除けば、第13世代CoreとRTX 40シリーズ Laptopの組み合わせとなります。発表会で見てきたモデルのなかから、特徴的な2台をご紹介しましょう。
メモリ128GBもイケるフラッグシップ「Titan GT77 HX 13V」

17.3インチ 4K 144Hzの高精細滑らか映像が際立つ「Titan GT77 HX 13V」です。CPUはRaptor Lake-HX世代の最高戦力となるCore i9-13980HXを、GPUもRTX 4090 Laptopを採用し、標準でメモリ64GB、ストレージ2TBx2 RAIDとなるザ・モンスター。
クリスマスのイルミネーションのようなキーボードからゲーミングPCだということが濃厚に伝わってきますが、これはもうワークステーションといえるでしょう。キーボードだって薄型メカニカルのCherry MX ULPが使われていますし。
ただし重さは3.3kgです。USB PD対応とはいえ本気でぶん回したときの消費電力は凄まじいでしょうし、ACアダプタも入れたかなりの荷物となることには間違いありません。
が。この最強種っぷりには惚れますね...。なにせ、Core i9-13980HXはシングルスレッドもマルチスレッドもApple M2よりも、第12世代のデスクトップ用CPU Core i9-12900Kよりも高速です。ディスプレイ等の周辺機器なしで6~7kgもあるタワーPCを持ち歩くことは現実的ではないけど、Titan GT77 HX 13Vなら運べちゃうわけですから。

USB3.2 Gen2 Type-A×3、Thunderbolt 4対応Type-C×2(うち1つはUSB PD対応)、SDカードリーダー、Mini Displayport、HDMI(フルサイズ)といった端子が備わっており、拡張性も十二分ですね。
採用されたWi-Fi 6Eチップは2つの無線LANアクセスポイントに接続できるチーミング機能に対応、さらに2.5Gbpsの有線LANを含め、3つのネットワークに同時アクセス可能な「Killer DoubleShot Pro X3」をサポートしており、ネットワーク環境が整備された場所であれば安定した配信が可能です。
またMeta Quest 2のようなVRヘッドセットをルーターを介さずダイレクトにPCと接続できるようになるため、VRコンテンツのレイテンシ改善にも貢献するみたい。わずかな遅延もなくしたいVRパフォーマーにとっても垂涎のノートPCとなるわけか...。
14インチのハイエンドが復活「Stealth 14 Studio A13V」

普通のPCバッグ、ビジネスバッグで運べそうなサイズなのにハイパフォーマンス。めちゃくちゃ注目されるんじゃないかと睨んでいるのが「Stealth 14 Studio A13V」です。
ディスプレイは2560×1600ピクセルの14インチで、スーパー滑らか表示の240Hz駆動。マグネシウム合金を採用したボディの質量は1.7kgで、日常的に持ち歩け...なくはありませんね。ACアダプタ入れたら2kgいっちゃうだろうしさ。
でもCore i7-13700HのCPU、RTX 4070/4060/4050 LaptopのGPUで、最大64GBまで積めるメモリと最大2TBのSSDがもたらすポテンシャルは侮れません。

薄さ19mmというボディに最新高性能チップを搭載することになったため、冷却システムにベイパーチャンバーを採用しました。2機のファン、4口の排気口で、内部の熱をせっせとかきだしてくれます。
デンマークのハイエンドスピーカーメーカー・DYNAUDIOと共同開発した2wayステレオスピーカーを内蔵。イヤホン/ヘッドセット端子はハイレゾ対応で、本体のままでも有線接続でも良い音が楽しめます。
製品名にあるスタジオの文字から、ゲームで遊ぶだけじゃなくクリエイティブな作業も快適だよ、ということが伺えてくる1台。かなり良さげですよね。
気になるのはお値段だ!
2モデルともオープンプライスです。Titan GT77 HX 13Vは2月下旬発売予定、Stealth 14 Studio A13Vは3月下旬発売予定となっていますが、現時点では大体の価格情報は開示されていません。
いったいいくらになるんだろう...。特にTitan GT77 HX 13V。今季の最強ノートとなりそうな気配が濃厚ですが、お値段もとびっきりだろうな...。
Source: MSI