な~んか最近やたらとイーロン・マスクのツイートよく見るな~と感じてる皆さま。
その勘は間違いじゃありません。Twitterを買収して暮れに閲覧数表示を開始したイーロン・マスクCEOが、自身のツイートの閲覧数の落ち込みに悩み、人気が下降気味なことを示唆した主幹エンジニアの首をとりあえず飛ばして、残った数少ないエンジニアにそうするよう指示したことがThe Platformerの調べで明らかになりました。
スーパーボウルの熱狂から一夜明けた13日月曜2:36AM(てかまだ真夜中やん…)、イーロンのいとこのジェームズ・マスク氏が社員用Slackで全社に宛てて緊急で応援を要請。
「デバッグ作業中。ダッシュボードを作れてソフトウェアが書ける人は問題解決を手伝ってください。かなりの緊急事態です。手伝える人はサムズアップお願いします」
みんな何事かと集まったらなんのことはない。スーパーボウルでFOXオーナーのルパード・マードックと観客席に同席して発したイーロン・マスクのツイートより、バイデン大統領のツイートの方が閲覧数が上だったんで、火急的速やかになんとかしろ!という厳命だったのです。バグでもなんでもない。正常に動いてますがね…。
いいオトナが何やってるのよ…
以下が全米で話題になったバイデン大統領のツイートです。
「大統領としては応援するチームは選べないが、ジル・バイデンの夫としてはイーグルズ。fly Eagles, fly」とファーストレディのツイートをRTしています。相変わらず仲いいね♡ということで、2930万回も閲覧されました。
As your president, I’m not picking favorites.
— President Biden (@POTUS) February 13, 2023
But as Jill Biden’s husband, fly Eagles, fly. https://t.co/YtgaEC83Qj
一方イーロンはといえば、「Go @Eagles!!!」というツイートの閲覧回数は910万回台行くのがやっと。さっぱり伸びません。
大統領に負けてよっぽど悔しかったのか、イーグルスがチーフスに敗れて試合が終わると、当該ツイートそのものを削除してしまったのです! (「いくらイーロンでもそんな子どもじみたこと…そのツイート、ニセモノなんじゃないの?」という声が多かったので検証サイトSnopesに「本物です!」というページまでできている)。
そして、日曜夜のうちにプライベートジェットでサンフランシスコ ベイエリアに舞い戻ってチームを呼びつけ、なんとかしろ!と騒ぎ、エンジニア約80人から成る特別対策班が生まれ、人気の割には閲覧が伸びない(とイーロンが感じている)理由をあらゆる角度から検証して仮説とソリューションを立て、1日と置かずに全ユーザーへの上位表示の特別優遇措置が始まったというわけです。
人気が落ち目だと進言してクビになったエンジニアトップみたいな目に遭いたくなかったら、おまえら何がなんでも伸ばせ! と残ったエンジニアたちには、側近から大きなプレッシャーがかかっているそうですよ?
閲覧が伸びない理由としては、Twitter買収後ブロックされまくっていることもありますが、個人の好みに最適化したツイートを表示する「For You」のタブ(いいねなどのリアクションをしたツイートが出る)に表示されにくい問題もありました。そこでイーロン・マスクのツイートに関しては、通常のフィルターを全部外して全出しすることに。これにより1000%のブーストがかかることになった模様です。
こんな風に内情をすっぱ抜かれてしまうと、閲覧数表示にはもはや何の意味もありません。「1000%ブーストかけてもこれっぽっちかよ」と言われてしまうので、そのうち消えてしまうかも。
Sources: The Platformer