今年から始めますか!
今や、ゲーム実況動画は大人気コンテンツの一つですね。PCやプレイステーション、Xbox、Nintendo Switch、Steam Deck、Android、iOSなどなど、どのプラットフォームで遊んでいても、その様子を全世界にライブ配信することは可能です。
有名なゲーマーや芸能人のゲーム配信チャンネルを見ていると、なんだかむずかしそうって思ってしまうかもしれませんが、実は特別な機材やソフトはほとんど必要ありません。
ということで、今回は明日からできる「プラットフォーム別、ゲーム配信のやり方」をご紹介します。
ゲーム実況配信といえば、 Twitch と YouTube が有名どころですが、もちろんそれだけではありません。
今回はこうした媒体プラットフォームについてはあまり詳しく語りませんが、どんなゲーム機を使うかによってある程度選択肢は制限されてきます。
Windowsユーザーにおすすめな配信ソフト

Windows PCゲーマーに一番人気の配信ソフトはOBS(Open Broadcaster Software)Studio。
オープンソースで、マイクやウェブカメラの入力からオンライン配信用プラットフォームへの接続(Twitch、YouTube、Facebook、中国のTrovoなど)まで、配信に必要なあらゆるサービスを無料で提供しています。
他にはOBSをベースにしたロジクールのStreamlabs も初心者の方におすすめ。
OBS同様の機能を無料で提供していますが、高度なカスタマイズや複数プラットフォームへの同時配信機能といったプロのクリエイター向けの上級ツールは、月額19ドル(約2,450円)のUltraサブスク登録が必要です。
ゲーム実況するならTwitchで、と決めている方にはTwitch Studioもシンプルで使いやすいのでおすすめです(本稿執筆時点ではベータ版と表示)。
もちろんTwitchとはシームレスに統合できます。アラートやコメント閲覧などの音声やディスプレイの設定は自分で使いやすいようにカスタマイズできるので、上級者でも満足できると思います。
これらの配信ソフトをインストールすれば準備完了、他に必要なハードウェアはありません(Stream Deck などはあくまで追加オプション)。ただしゲーム画面を記録してエンコードする作業をこなすにはそこそこのCPUとGPUが必須。
プロの配信者はエンコードと配信用に別のPCを使うこともありますが、これから始めようという初心者の方はまだ気にする必要はないでしょう。
PlayStation 5を使っての配信

ゲーム配信はPCよりもコンソールのほうが手順はシンプルです。
PS5の場合、ホーム画面から「設定」を開き、「ユーザーとアカウント」内の「他のサービスとリンク」を選択します。
ゲームをロードした状態で「クリエイト」ボタンを押し、「ブロードキャスト」を選んで配信に使うプラットフォームを選択します。また、「…」ボタンを使ってチャット表示やマイク音声の有効・無効、ビデオの解像度などのオプションを選択することも可能。
こうしたオプション設定はホーム画面の「設定」→「キャプチャーとブロードキャスト」→「ブロードキャスト」からも呼び出せます。
配信中は画面内の小さなパネルに配信時間や視聴者数といった重要な統計情報が表示される他、同じ画面上で放送を終了させることもできます。
PS5のゲームをPC経由で配信することも可能ですが、それには上記のソフトの他にAverMediaのようなキャプチャーボードが必要です。キャプチャーボードには内蔵タイプと外付けタイプがあります。
セットアップは少々複雑になりますが、配信プラットフォームの幅が広がり、マイクやウェブカメラの選択肢も増えるのでPS5配信の柔軟性はグッと高まります。
Xboxからの配信はTwitchアプリがおすすめ

XboxシリーズXやXboxシリーズSからのゲームライブ配信は、Twitchが簡単でおすすめです。
Xboxのホーム画面からストアを開いてTwitch専用アプリに直接アクセスし、Twitchアカウントにログインできます(まだ登録していない場合はまずサインアップしてください)。
Twitchアプリは配信オプションが豊富なので、全世界に配信する前に是非時間をかけてチェックしてみてください。
マイクレベル設定や画面上のポップアップを表示する位置、配信動画の解像度(低解像度なら低速のインターネット接続でもOK)なども自由にカスタマイズOK。ライブ配信はTwitchアプリ内で「ライブ配信する」を選択すれば始められます。
もうひとつの方法は、ゲーム中にコントローラーのXboxボタンをタップし、「キャプチャーと共有」、「ライブストリーミング」、そしてインストールしたTwitchアプリを選択。これでログイン後、配信開始可能に。同じメニューでストリーミングの名前を設定することもできます。
PS5と同様に、XboxシリーズXおよびシリーズSでは外付けもしくは内蔵のキャプチャーボードでPC接続可能。さきほどのAverMedia以外にもElgato 4K60 ProやElgato HD60 X経由でPCとソフトウェアから配信します。
ただし、これも高度なオプションやエフェクトに対応しているので、ある程度経験のあるゲーム配信者向け。初心者はコンソールからの配信で十分です。
Nintendo Switchはキャプチャーボードが必要

Nintendo Switchにはライブ配信用のオプションは搭載されていないので、PS5とXboxのセクションで紹介したキャプチャーボードに頼ることになります(もしくはGenki Shadowcastのような別のオプションも選択可能)。
ちなみに、配信にはNintendo Switch Liteではなく、ドックとHDMI出力を備えたオリジナル、または有機ELモデルが必要です。
Nintendo Switchをドックに戻した状態で、ドックのHDMI出力端子とAverMediaやElgatoなどのキャプチャーボードを接続。このとき、USBケーブルが必要です。
Windowsの画面でゲームするのがキツイ場合は、HDMIケーブル経由でテレビに映すこともできます。
あとはお好みの配信ソフトを設定するだけ。Windows PCを使っているので、配信用プラットフォームやマイクやカメラの設定、OBS StudioやStreamlabsなどのオプションなど、カスタマイズの選択肢は広がります。
キャプチャーボードは内蔵型よりもRazer Ripsaw HDのような外付けタイプのほうが、Windows PCを開かなくても使えますし、他のスクリーンに映すこともできるので使いやすいはず。
もちろん、(十分な機能のPCをお使いであれば)内蔵タイプの方が安定感とパワーは上ですよ。