CO2排出量削減のため、フランスが電車移動で2.5時間未満の航空路線を禁止

  • author Angely Mercado - Earther Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
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CO2排出量削減のため、フランスが電車移動で2.5時間未満の航空路線を禁止
Image: roibu / Shutterstock.com

高いところと飛行機が超スーパーウルトラ苦手なので列車一択。

鉄道路線が通っている短距離移動に飛行機を使っちゃダメ。温室効果ガス排出量削減のために、フランス議会が列車で2時間半以内の場所への飛行機での移動を禁止しました。

現段階で禁止されそうなのは3路線

EUもフランスの決定を条件付きで承認したそうですよ。とはいえ、今のところ飛行機移動禁止の影響を受けるのは、パリ=オルリー空港発の3路線(ナント、ボルドー、リヨン行き)のみとのこと。

Reutersによると、フランス議会は昨年、大規模な気候変動対策の一環として2030年までに同国の排出量を1990年比で40%削減するために、短距離飛行を禁止する法案を可決しました。

ただ、なんでも禁止というわけではなくて、乗り継ぎも含めて各都市間の直行便が1日あたり数本利用できることが短距離飛行を禁止できる条件だそう。EUは「将来的な鉄道サービスの改善、特に乗り継ぎがスムーズに行なわれる頻度と時刻で運行されれば、短距離飛行路線の禁止が可能になる」と裁定に記しています。日本だったら飛行禁止されまくりになる気が。

飛行禁止は鉄道路線の充実度次第

禁止される短距離飛行ルートはさらに増えるかもしれないようです。CNNは、フランスの高速鉄道(TGV)が新世代の2階建て列車を発表したと伝えています。また、TripSavvyよると、フランスの主要都市を結ぶ高速鉄道専用路線は1,600kmを超えており、効率的な鉄道システムを構築できているとのこと。鉄道システムが充実すればするほど、禁止される短距離飛行路線が増えて、二酸化炭素排出量は減ると。すてき。

進まない航空分野の対策

飛行機は温暖化に寄与する温室効果ガスの主要な発生源で、カーボンニュートラルと言い張っていても実際にはそうじゃない場合があります。いわゆるひとつのグリーンウォッシュですね。10月には200カ国近くが航空分野からの排出量を大幅に削減すると表明しましたが、法的拘束力がないため、ネットゼロ達成を疑う専門家もいるようです。パリ協定と同じじゃん。


列車の車窓から見える景色の方が、飛行機から見下ろすそれよりも風情があると思うんですけどね。急を要しない移動は、時間が許す限りのんびり行けばいいんじゃないかな…。

(2022年12月12日15時頃 タイトル内容に誤りがあったため修正しました。お詫び申し上げます。)

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