今年3月にホームセンター大手カインズに買収され、東急のグループとの資本関係がなくなった「東急ハンズ」。先月の1日、名称を「ハンズ」に変更し、26日にロゴも新しくなっていました。
そもそもなぜ「ハンズ」なのか

1976年に創業した「東急ハンズ」の名称は、製品の大量生産、大量消費の時代に対するアンチテーゼであり、生活者がそれぞれの「手」で自らのライフスタイルを丁寧に創造して欲しいという願いが込められていました。
今回、これまでの想いを引き継ぎながらもアップデートをするという意味で、ロゴの色はそのままに、デザインは漢字をモチーフにしているそうです。
超情報化社会における「手」
ハンズの新しい名称とロゴは、情報の海で暮らす私たちに対する警鐘でもありました。私たちの文化を形作ってきた「手」は今やほとんどスマホやPCの操作に使われていますが、本来ならもっといろいろなことができるようになっています。ネットでなんでも観れてしまう社会だからこそ高まっている、リアルな体験の価値。
便利なスマホやネットはもちろん大好きですが、本物の道具が溢れているホームセンターでしか味わえないワクワクが確かにある、と感じるのは僕だけではないはず。
心のなかにあるその感情を忘れないで!と言ってくれているようです。
Source: ハンズ