WHOがこのまま人が運動をしないと2030年までに慢性疾患が増大すると警告

  • author Ed Cara - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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WHOがこのまま人が運動をしないと2030年までに慢性疾患が増大すると警告
image: Shutterstock

確かにコロナで運動量減ったかも...。

WHO世界保健機関の最新レポートによると、人間がしっかりと運動をせずにこのままの状態でいると、数年のうちに痛い目に遭うことになるそうです。どんな痛い目かというと、2030年までに世界中で5億人が新規で心臓病や糖尿病などの「非感染性疾患」を患ってしまうという...ものすごい数です。追い討ちをかけるように、運動や健康への取り組みを真剣におこなっている国はとても少ないこともわかっています。

WHO最新レポートのまとめ

このちょっと怖いレポートは、WHOがおこなった運動習慣に関する世界調査をとりまとめたものです。194カ国の人たちがどれくらい運動をしているか、その国が運動習慣の改善のためにどのような政策を取っているかを調べたものです。調査の一環で、今のままの運動量を2030年までキープした場合、慢性的な疾患を起こしてしまう人が圧倒的に増えることがわかりました。

心臓病や非感染性疾患を引き起こす原因はひとつだけではありません。しかし予防できる方法は限られています。これまでの研究や調査でも多く言われてきているのが、運動。年齢に関係なく、運動をすることでより健康になれるのは周知の事実です。特に心臓病、脳卒中、糖尿病、高血圧、がん、認知症、うつ病の7つの非感染性疾患に関しては運動不足が強く関係していると、別の研究でもわかっています。

2030年までに5億人が新規で非感染性疾患にかかり、医療費は3000億ドル、日本円で約45兆円となるそうです。しかも疾患にかかるケースの74%が低〜中所得国で、治療のコストは高所得国と比べて64%高くなってしまうとのこと。どう考えても世界中の誰にとっても悪いことになってしまう!

WHOの今回の調査対象国194カ国のうち、国をあげて運動に対する政策をおこなっているところは半分にも満たなかったそうです。さらに全年齢に対する運動習慣改善ガイドラインがあるのは、そのうちたった30%の国だけ。マラソン大会やウォーキングのイベントなどがコロナ禍で開催できなかったことも、世界中が運動不足になっている大きな要因だそうです。

運動不足を責められてばかりいるような気になりますが、仕事の種類や時間によっては、したくてもできない、仕方ない理由もありますよね。そういったライフスタイルにあわせて、人々の運動をサポートする新たな政策が各国政府によって打ち出されることを願っている、とWHOは述べています。