楽器にはまだまだ夢がある。
1972年に創業した楽器メーカーRoland(ローランド)は、今年で50周年を迎えました。同社はシンセサイザーや電子ピアノ、ギターアンプやエフェクター、レコーディング機材など多くのマスターピースを生み出してきており、日本だけでなく世界中の音楽家たちから高く評価されていることはご存知だと思います。なんたって創業者の梯郁太郎氏は、音楽産業への多大な貢献からグラミー賞を受賞しているほどですから。
そのメモリアルイヤーを記念して、同社では未来の楽器や音楽をイメージしてデザインしたコンセプトモデル3機種を発表しました。いずれも非売品ですが、楽器の可能性を大きく広げてくれそうなワクワク感溢れるプロダクトです。特設ウェブページも用意されており、これまでの製品の歴史や開発ストーリーも紹介されています。
電子ドラム D-FLUX

1985年から電子ドラム分野に進出したローランド。今回のコンセプトモデルは、初代電ドラの「αドラム」から着想を得て、Deltaの「D」を冠して「D-FLUX」と名付けられました。新設計のメッシュパッドは、ひとつのパッドに複数音色をアサイン可能。バスドラムには、ふたつのビーターと従来のヘッドに代わる2本のベルトを備えた「ベルト・キック」なる機構を開発しており、ダイナミックなバスドラ演奏を実現しています。デザインもかなりカッコいいですね。
電子ドラムのヒストリーはこちらで読めます。
電子ピアノ コンセプトモデル

ローランドはそもそも創業当初の1973年に国産初の電子ピアノ「EP-10」「EP-20」を発売しており、その後も世界初のタッチセンス付き電子ピアノなど、多くの優れた製品を他社に先駆けてリリースしてきた会社です。今回のコンセプトモデルでは、従来以上に自然なレスポンスを味わえる鍵盤タッチにこだわり、同社歴代ピアノの音色に加えて最新の音色も搭載するなど、集大成ともいえるような仕上がり。家具ブランドのカリモクとのコラボによって生まれた一体成型木製ボディも、素材の温かみを生かしつつ近未来的な雰囲気ですね。正にエレピの進化型って感じ。
Video: Roland電子ピアノのヒストリーはこちらで読めます。
JUPITER-X 50th Anniversary Model

最後に紹介するのはシンセサイザー「JUPITER-X 50th Anniversary Model」。80年代に多くの少年にとって憧れのシンセだったJUPITERシリーズの系譜に連なるモデルです。現行シンセのフラッグシップであるJUPITER-Xがベース。リズムを含む5パート構成で、往年の名機を思わせる重厚なサウンドを、さらに複雑にエディットできる贅沢なシンセです。オールブラックの筐体にゴールドをあしらったゴージャスなデザインを採用してますが、これはもし市販してくれたらかなり人気を集めそうですね。
JUPITERシリーズのヒストリーはこちらで読めます。
改めて今までの製品を俯瞰して見ると、やはり偉大な会社だったことがよくわかります。そして創業から50年経った今でも、こんなに尖ったモデルを開発しちゃうところがまたすごい。これからも音楽の可能性を広げてくれるユニークなプロダクト開発を期待しましょう。