酷評こそないけれど、人によって温度差を感じるPixel Watch。Google初のスマートウォッチとして前評判と期待は高かったのですけどね。意気揚々と予約したものの、おサイフケータイの対応がかなり限定的なことで、使う前に脱落/予約キャンセルした人もいるのではないでしょうか。iOSユーザーかAndroidユーザーかはもちろんですが、乗り換えが発生するスマートウォッチ既存ユーザーなのか、スマウォ市場ご新規さんなのかでも、かなり感想に差がでる気がします。
Pixel Watchの今の現実的ライバルはSamsung Watchかと思いつつ、もっと大きなシェアを獲得していく上で、やはり最大のライバルはApple Watch。そこで、Apple Watch Series 8とざっくり比較してみました。
センサー:Appleが1歩リード

使うまでもなくスペックシート見るだけでわかるのが、センサーの差。Apple Watch Series 8で搭載された皮膚温センサーが、Pixel Watchにはありません。体温モニタリングは、生理周期記録アプリなどでも活用できるので残念。SpO2(血液中の酸素飽和度)を測定するセンサーがPixel Watchに搭載はされていますが、現在機能としては未発動状態。
ベゼル:個人の好みではあるけれど…

ベゼルは見た目のデザインにも関係するので、どちらがいい悪いという話ではないのですが、ただひとつ言えるのは、Pixel Watchの方が触れた時のベゼルの存在感が大きいです(つまり、ちょっとひっかかりを感じちゃう)。
なので、個人的にはスッキリしているApple Watch Series 8の方が好き。
スクロール:デジタルクラウンがいい

Samsung Galaxy Watch 4ユーザーから出てきた意見がこれ、デジタルクラウン使いやすい! なんだかんだ、小さな画面をスクロールすのはタッチスクリーンよりもリューズがはやい気がします。ここは、リューズ搭載のApple/PixelどちらもGJ。
サイズ:Pixel Watchはワンサイズのみ

Appleが41ミリと45ミリ盤面を展開しているのに対し、Pixel Watchは41ミリ一択。まだ初代なので、今後はわかりませんけれど。
バンド:使い回し不可

すでにスマートウォッチを使っていて、Pixel Watchに乗り換えようとしている人。着脱の構造が異なるので、バンドの使い回しはできません!
Fitbit Premium? Apple Fitness+?

Pixel WatchもApple Watchも提携する有料フィットネスサービスあり。Pixel WatchはFitbit Premium(月額640円)で、Apple WatchはApple Fitness+(日本は未リリース)。
Fitbit Premiumは日々のマインドスコアや睡眠トラッキング機能、ワークアウトや瞑想プログラムを展開するも、手元から大きなスクリーンにキャストする機能はなし。日本では(片方がないので)比較しづらいのですが、Apple Fitness+の方がコンテンツに力いれている印象。
充電:磁気タイプのワイヤレス充電

Pixel Watch、Apple Watchともに、ワイヤレス充電で、充電器自体は電源とUSB-Cケーブルでつなぎます。両者ともに、公式充電ケーブルがベスト充電方法なので、旅先には忘れずに!
試しに、充電器入れ替えてみましたが、Appleの充電器で(無理すれば)Pixel Watchの充電できないこともないのですが、その逆はいっさい不可。
緊急時に「今」より頼れるのはApple Watch

iPhone 14の自動車衝突事故検出機能がよくも悪くも話題ですけど、Apple Watch Series 8にも、緊急時のSOS機能があります。Pixel Watchにも、緊急通報や設定した連絡先に緊急連絡機能あり。転倒検出機能には、この冬対応予定。
Photo, GIF: Florence Ion / Gizmodo US