VRならではのアミューズメント・アトラクションの要素を取り入れているんですね。
モスバーガーがVRChatに支店ことワールド「MOS BURGER ON THE MOON」を作りました。ここでは9月14日(水)から期間限定で販売される月見フォカッチャなどの商品が作れますよ。

うさぎが月で餅をつく中秋の名月にちなみ、このシーズンはマクドナルドの月見バーガー、ロッテリアの半熟月見絶品チーズバーガーなどが登場しますが、満を持してモスバーガーも参戦。

三日月型のウインナーに千切りキャベツと秋野菜たっぷりのバーベキューソースや半熟風たまごをはさみ、「月見にかわっておいしいよ」というキャッチコピーのもとセーラームーンとコラボをしてモスバーガーにも名月ありとアピールします。
メタバース内で新作の調理体験を

視覚と聴覚の共有はできても、味覚の共有はできない現状のメタバース。食べ物をどう訴求していくのでしょうか。モスバーガーが出した答えは調理体験でした。MOS BURGER ON THE MOONは社員やバイトじゃなくても、だれでもキッチンに入って月見フォカッチャなどの新作が作れます。
お客様が並んで待っているなか、これだけ手間がかかるクックアウトをするのは本当に大変...。飲食店の店員の皆さま、いつもありがとうございます!
— 武者良太 @「仮想空間とVR」「メタバースの歩き方 」 (@mmmryo) September 6, 2022
#月モス#mosmoonpic.twitter.com/JZ2IyaTxR2
具材を重ねる順番が決まっているので、慣れてくれば迷わずにプレイできるはず。ファストフードをテーマにしたはちゃめちゃマルチプレイヤーゲーム『クックアウト』のようなことにはなりません。しかし手順そのものは多くて大変。ワンオペの忙しさが身に染みてきますし、『ラーメン発見伝』のチェーン店の流儀の回も思い出しますね…。

またデリバリーボックスを背負ったウーサーイーツたちが月面から地球に向かって、甲斐甲斐しくデリバリーをしているシーンも観察できます。

時折お届け先を確認しているウーサーイーツもいましたが、スマホナビが支給されていないのでしょうか。
メタバースで変わる発表会のカタチ
現実世界での商品発表会は、参加した記者やブロガー、インフルエンサーの写真・動画・文章などの発信内容を見て、実際に食べたら美味しいのか、買ったら生活が楽しくなるかといった期待を募らせて追体験しますが、メタバースであれば発表会で公開されたコンテンツを(メタバースにログインできる機材さえあれば)誰でも実際に体験できるメリットがあります。

例えば日産自動車がVRChatを用いた新車発表会では、友達やパートナーと一緒にドライブを楽しむという体験ができる試乗コースワールドが用意されていました。今回のモスバーガーのVRChat発表会も、商品を作るという体験ができます。

アバター姿だと気が楽になるというのもあるのでしょう。VRChat発表会に登壇した上席執行役員マーケティング本部長の安藤さんも「『月見シーズンは玉子バーガーを食べるのをコンプリートしたいのに、モスバーガーは出してくれない。どうしてくれるの?』とお客様に言われてきたけど、やっと美味しいのができたんですよ」「マックにくらべて高いと言われてるんですけど、秋トクセットは最大250円お得なので、もう高いとは言わせないぞ」とノリノリ。今までにない雰囲気の商品発表会でした。

モスバーガーのMOS BURGER ON THE MOON支店は現在一般公開中です。PC VRだとたぶん調理体験ができなさそうなので、Quest 2などのVRヘッドセットを用いて行ってみてくださいね。