RAZERのゲーミングじゃないメカニカルキーボード「RAZER PRO TYPE ULTRA」は明るく静かでいいヤツだった

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  • author 三浦一紀
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RAZERのゲーミングじゃないメカニカルキーボード「RAZER PRO TYPE ULTRA」は明るく静かでいいヤツだった
Photo: 三浦一紀

光るけどゲーミングキーボードじゃない。

RAZERといえば、さまざまなゲーミングデバイスで有名ですが、このたびゲーミングではない、オフィスや自宅のデスクワークで使うためのメカニカルキーボード「RAZER PRO TYPE ULTRA」が発売されました。数々のキーボードを触ってきた僕が、このキーボードを使ってみましたのでレビューします。

光るよ。白一色だけど

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ゲーミングキーボードは光ってナンボって感じですけど、デスクワーク用の普通のキーボードはそんなに光らせませんよね。というか気が散る感じがする…。でもRAZERのキーボードなのに光らないのは、それはそれで寂しい。

でも大丈夫。RAZER PRO TYPE ULTRAはキーにバックライトがあり、白色に光ります。暗い部屋で使うとなかなか幻想的な感じがしていいですよ。カラフルではありませんが、実用的に光ってくれます。

キーボードの肝、入力フィーリングは?

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RAZER PRO TYPE ULTRAは、配列的にはJIS配列の109キー。ごくごく標準的。普段JISキーボードを使っている人なら何の違和感もなく使えます。

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キーボードで一番気になるのが、打鍵感じゃないでしょうか。それを左右する大きな要因であるキースイッチは「Razer™ イエローメカニカルキーボードスイッチ」を採用。ちょっと軽めで音が静か。それでいて適度なクリック感があります。Cherry社のMXスイッチ(歴史のある定番メカニカルスイッチ)でいうと茶軸に近いかな。8000万回のキーストローク寿命があるので、一生使えます(おそらく)。

また、各キーが軽くちょっと押し込んだだけで入力されます。慣れてくると、ほとんど指先に力を入れなくても文字入力できそう。この辺りはゲーミングキーボードを開発しているRAZERっぽいチューニングですね。

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キートップ下が透明なのはLEDを光らせるため。ここから黄色の軸が見える。

キートップは適度な凹みがあり、指紋が付きにくいソフトタッチコーティングが施されています。肌触りがいいので、長時間のタイピングでも指先が疲れることはなさそう。一方、白いキートップだと汚れが目立つかも。定期的にお掃除したほうがいいかもしれません。

接続方法は、Bluetooth・2.4GHzワイヤレス・有線の3Way対応

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上面にあるスイッチで接続先を切り替える。隣にあるのは接続および充電用のUSB-C端子。USB-Cです。

フルサイズのキーボードだと有線接続のみというイメージがありますが、RAZER PRO TYPE ULTRAはBluetooth、2.4GHzワイヤレス接続にも対応。USB接続と合わせると3方式の接続が行なえます。

バッテリーの持続時間は、Bluetooth接続(バックライトオフ)時が最大214時間、2.4GHz ワイヤレス(バックライトオフ)時が最大207時間。ただしバックライトを最高輝度で点けると13時間しかバッテリーが持たないので、ここぞ! というときだけ点けるようにしましょう。

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2.4GHz ワイヤレス用ドングルは背面に格納されている。

個人的にいいなと思ったのは、キーボード本体の充電がヤバくなってきたとき、USB-C端子から充電しながら使えるところ。また有線接続でも使えるので、充電ができない状態でも大丈夫。この安心感、頼もしい。

疲れないための機能、充実

長時間デスクに座ってキーボードを入力する、Webメディアで原稿を書いているライターみたいな職業の人にとって、キーボードの快適さはとても重要。打鍵感もそうですし、自分が疲れない体勢に寄り添ってくれるキーボードってうれしいんですよ。

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背面にあるスタンド。2段階に調整できる。

たとえば、キーボード本体の角度調整。これができるとできないじゃ大違い。ほんの数度傾くだけでも、手首の疲労感がかなり違ってきます。

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スタンド未使用状態。


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傾き第一段階。


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傾き第二段階。


RAZER PRO TYPE ULTRAは背面にスタンドがあります。このスタンドは2段階に調整可能。スタンド機能と使用しないときと合わせて、角度を3段階から選べます。スタンドを使わなくても若干手前に傾いていますが、1段階スタンドをアップするだけでもかなり変わりますよ。自分に合った角度を見つけましょう。

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レザーレットの肌触りが気持ちいい。


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さすが専用リストレスト。高さもピッタリ。


もうひとつ。RAZER PRO TYPE ULTRAには専用リストレストが付属します。手首を置く部分はフワッフワ。手触りのよいレザーレット(人工皮革)製です。これ、すっごく気持ちいいんです。しかもRAZER PRO TYPE ULTRA付属品だけあって、高さもピッタリ! RAZER PRO TYPE ULTRAを使うなら絶対にリストレストもセットで使いましょうね。

なお、専用ソフト「RAZER SYNAPSE 3」を使用するとキーカスタマイズやマクロ機能を使うことができます。対応するのはWindows 10/11となっています。

ゲーミングキーボードじゃないけどゲーミングキーボード

RAZERが作るゲーミングじゃないキーボードってどんなもんだろうと思っていたのですが、基本的にはゲーミングキーボードですね。ボディカラーが白で、LEDバックライトが白のみ。キースイッチが1種類しかないというところを除けば。

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というか、もともと完成度の高いRAZERのゲーミングキーボードからちょっとゲーミング要素を抜いただけなので、高性能な普段使いのキーボードになったという感じでしょうか。

価格は1万9980円。これが高いと感じるか安いと感じるか。それによってあなたのキーボード観がわかるかも。僕は、コストパフォーマンスの高いキーボードだと思うけどなー。

Photo: 三浦一紀

Source: RAZER

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