Meta(メタ、旧Facebook)が描くメタバースのビジョンは希有壮大。
ハードもソフトもまだまだで、実現までには5年も10年もかかると、先日のゲーム発表イベント「 Meta Quest Gaming Showcase」でMeta社VR/AR部門エグゼゼキュティブプロデューサーのRuth Bram氏は語っていました。
「やっぱり(メタバースは)ゲームから入る人が多い」
「ビジョンの原理固めをけん引したのも主役はゲームだ。まったく新しい交流を可能にするバーチャルの3次元空間。それを足場に築かれるメタバースこそがインターネットの”次”にくるものであり、ソーシャルテクノロジーの進化形だとわれわれは考えている」
そんなに待てないぞーというみなさまのために、入り口ドラッグ的なタイトルをちょこっと紹介します。12のゲームでいざメタバースの世界へ!
Video: Meta/Facebook
1.Ghostbusters VR
イベントのラストを飾ったのは、1984年劇場公開から38年のゴーストバスターズ。似たゲームはたくさんあるけどVR版はこれが実は初めてです。トレーラーではサンフランシスコの幽霊屋敷が登場しました。80sリバイバルやりながら、おばけをシュッと吸う長年の夢が叶います。ザック(マーク・ザッカーバーグCEO)もかなり好きっぽい。
2. The Walking Dead: Saints & Sinners—Chapter 2: Retribution

シーズン11近日配信の海外人気ドラマ「ウォーキングデッド」もVR入りです。10年くらい前からドラマは中だるみが激しくて、もはや知名度だけでドラマ自体がウォーキングデッド状態だけど、ゲーム会社にとって知名度は貴重。歩くのがコトッと止まるまで搾り取らないと。Metaのイベントでは初っ端からウォーカー(生ける屍、ゾンビ)が出てきて、2020年の第1章リリースからこんなに俺らも進化したんだぜ、下手すると第11章まで行っちゃうよ~あと10年俺らとメタバースしようぜフッフフフ~と瘴気(しょうき) を漂わせてましたよ。2020年版はプレステでも遊べるけど、こっちは何社がついてこれるんだろ…。
3.NFL PRO ERA

脳震とう、日焼けもないVR空間でNFL歴代アメフト名勝負を没入体験できるゲーム by StatusPRです。初のNFL公認VRゲームなので、大好きなあの選手にパスしたり、好きなだけ体当たりされたりできます。QuestとPlayStationでこの秋リリース。
4.Among Us VR

Alexandria Ocasio Cortez×ラッパーLogicらが生み出したパンデミックヒットが本年VR化決定! カラフルなスーツをまとって建物のなかを自在に動き回れます。こんなメンバーのバラバラ死体に遭遇することも…。発行元Inner Sloth公式Webによると、Meta QuestストアとSteam VRにて配信予定とのことです。
5.Moss: Book II

「Moss: Book II 」はPolyarcが2018年立ち上げて大好評のシリーズ第2弾です。バンダナうさぎのクイル(Quill)になって世界を冒険。イベントではリアルのプレゼンターの隣のデジタル空間にクイルが登場しました。
6.Red Matter 2

これもシリーズもの。舞台は宇宙。太陽系をめぐる旅です。イベントで流したトレーラーでは、ロボが支配する無機質な宇宙ステーションが映し出されました。とにかくビジュアルが超絶すばらしくて、「Quest 2でここまでビジュアルを極めた作品はまずない」と言われるのも納得です。
7.Espire 2

展開の早い1人称シューティング(FPS)ゲーム。舞台はテクノロジーが支配する社会です。それってメタバースじゃんと思うのだけど、そのことには触れられませんでした。「西暦2036年。オートメーションが何百万人もの命を奪う」とトレーラー。発行元はTripwire PresentsとDigital Lodeで、2019年の「Espire 1: VR Operative」をベースに開発しました。トレーラーでは排気口を匍匐前進して、敵に「降伏せよ」と音声コマンドで言ったりしてました。
8.RUINSMAGUS ~ルインズメイガス~

あれ? 日本語? と期待値UP。手描きとオーケストラの音源はゼルダだけど、Metaのイベントでひときわ異彩を放ったのがVR魔法アクションRPG「RUINSMAGUS」です。開発元は京都のCharacterBank。地下の迷宮は謎に満ちているー。
9.Cities: VR

SimCity好きにはたまらない「The Cities: VR」。トレーラーでは建築家の卵がコントローラーを操作して、橋やビルを建てて、植栽するシーンが紹介されました。理想のVR空間ができたら、そこでのんびりくつろいで街を歩いたり。市長にもなれるけど、創造主ってこんな気分なのかな。
10.Resident Evil 4—The Mercenaries

デベロッパーのArmatureが21年リリースした「Resident Evil 4 VR」は、Questで発表された歴代ゲームのなかでも最速で売れたヒット作。 それを発展させたのが「The Mercenaries」で、既存ゲーム機用ゲームをもとに新しいコンテンツを加えています。今回紹介するゲームのなかでは唯一の無料アップデート(「Resident Evil 4 VR」を買った人は無料で入手可能)。
11.Beat Saber
は、はやっ…! 今年はElectronic Mixtape拡張版リリースで新曲が少し増えます。ハイビートなdeadmau5、Marshmello、Pendulumなんかに合わせて踊り斬り♬
12.Bonelab

同名のWindowsソフトとは別物ですよ。
。トレーラーで出てくる舞台は無数の骸が横たわって、まるでカタコンベ。絞首刑の縄から逃げるかのように、絶壁をよじ登って、奈落の底に堕ちていきます。同じく没入感の高いVRゲーム「Boneworks」を手掛けたStress Level Zeroが贈る4作目。