イーロン・マスクが「言論の自由」を説明するとこうなる

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  • author Kevin Hurler - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
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イーロン・マスクが「言論の自由」を説明するとこうなる
Image: rafapress / Shutterstock.com

権力勾配のこととか考えていないんだろうな…。

Twitterに総額430億ドル(約5兆4000億円)の衝撃的な買収案提示したイーロン・マスク氏が、TEDのライブイベントでソーシャルネットワークの展望について語る機会があったのですが、「言論の自由絶対主義者」を自称する同氏は、買収が成立した場合の「言論の自由」へのアプローチについて、なんにも心配していない様子で次のように語りました。

マスク氏的「言論の自由」

自分の嫌いな人が、自分が聞きたくないことを言える環境だったら、そこには言論の自由があるんじゃないでしょうか。好きでもない人が気に食わないことを言っていたら、すごく腹が立つじゃないですか。それが言論の自由が健全に機能している証です。

マスク氏は、Twitterのアルゴリズムのオープンソース化や、見えない場所で行なわれている改変を減らすことにも意欲を見せ、「あらゆる言論を受け入れる場としての必要性を満たすためにTwitterの買収を考えたと説明しています。また、同氏はスパム・詐欺系ボットの排除や、ツイートの編集ボタン導入にも関心を持っていると述べました。


編集ボタンが悪用される可能性について問われた同氏は、バズるのを狙った釣りツイートを防ぐために、編集したツイートからはすべてのリツイートといいねを削除すればいいんじゃないかと言葉を濁す感じで語っています。著名なTwitterリバースエンジニアによると、Twitterはなんらかの形で編集履歴を残そうとしているようなので、マスク氏による買収の成り行き次第でそのあたりも変わってくるかもしれないですね。また、同氏によると敵対的買収に失敗してもプランBがあるそうですが、内容については言及を避けています。

買収成功後に「あの人」が復活する可能性は

一方、米大統領でただひとりTwitterをBanされたトランプ氏復帰の希望をマスク氏に託す支持者がたくさんいるみたいですが、当の本人はまったく復帰する気ナッシングのようです。同氏はTwitterがお気に入りの保守的な言論人の口を封じていると批判し、支持者と一緒になって左派の言論人を攻撃していた古き良き時代と比べてTwitterはすごく退屈になったと語っています。

2021年1月6日に起こった米連邦議会議事堂での暴動を受けて、「さらなる暴力の扇動につながる恐れがあるため」としてトランプ氏がTwitter永久アカバンになったあの瞬間に、雲の切れ間から少しだけ日が射し、手がつけられない勢いで燃え盛る言論のゴミ箱だったTwitterは、より管理しやすいものに変わりました。いまのところ、Twitterには悪名高いトランプ氏のアカウントを復活させる予定はないようです。

Video: Gizmodo/YouTube

トランプ氏は、SNSの未来は自身がつくったTwitterのクローン「Truth Social」にあると主張していますが、熱烈な支持者らはトランプ氏が同SNSを使っていないことに失望しています。でも、Truth Socialの検閲ポリシーの方がTwitterよりも厳しいってことを考えると、トランプ氏はおとなしくいているのがベストなのかもしれませんね。