世界中のハッカーたちが大参戦。
ロシアがどんどん侵攻してきている状況のウクライナですが、戦わずにいるわけにはいかないとウクライナは義勇軍ハッカーを募集し始めました。ロシアのビジネス、銀行、そして政府にサイバー攻撃を仕掛けるためです。
ウクライナのミハイロ・フェドロフ副首相は現地時間の26日、Twitterで「IT部隊を創設した」と発表。サイバーの最前線で戦う、デジタルスキルのある人に参加してほしいと呼びかけています。
We are creating an IT army. We need digital talents. All operational tasks will be given here: https://t.co/Ie4ESfxoSn. There will be tasks for everyone. We continue to fight on the cyber front. The first task is on the channel for cyber specialists.
— Mykhailo Fedorov (@FedorovMykhailo) February 26, 2022
ハッカーたちがロシアにDDoSアタック
このIT部隊はSNS「テレグラム」のチャットルームで組織されていて、ハッカーたちが作戦のタスクを共有できるようになっています。2月27日日曜の時点でメンバーは19万4000人。
加入メンバーへの最初のタスクはロシアの会社組織、銀行、政府など31のサイトに対して「どんな方法でも構わないから、DDoS攻撃をすること」のようです。ターゲットとして挙げられているのは天然ガス会社、石油ガス会社、インターネット企業、大手銀行、旧ロシア帝国の宮殿クレムリンや防衛省などなど。
DDoS攻撃などができない人には、ロシアのYouTubeチャンネルで今回の戦争について間違った情報を流しているものがあれば報告をするという別のタスクが要請されています。
ロシア側は、ウクライナのIT部隊への対策は難しそうな印象です。FacebookとGoogleはロシアのメディアがウェブサイトやアプリ、YouTubeで広告収入を得られないように制限をかけています。
また、フェドロフ副首相がイーロン・マスク氏に対しSpaceXの衛星インターネットサービスStarlinkをウクライナでも使えるようにしてほしいと要請すると、マスク氏はすぐに「Starlinkサービスはすでにウクライナで有効にしてある。さらなる端末を輸送する準備はできている」と応答しました。
Starlink service is now active in Ukraine. More terminals en route.
— Elon Musk (@elonmusk) February 26, 2022
ウクライナにはさまざまな支援が届いています。なによりも、こんな多くの人が亡くなるような悲惨な事態を、多くの人は望んでいないでしょう。