最強のアイディアなのか、無駄な発想か…。
いろいろ変わりものの発表も相次ぐ、ラス・ヴェガスで開催の「CES 2022」ですが、まさかのビジネスユーザー向けラップトップから、奇抜な新製品が登場ですよ。いまでこそデュアルスクリーン仕様のPCはちらほら各メーカーから出されていますが、ここまでトガったモデルがあったでしょうか?

Lenovo(レノボ)が5月に発売予定という、最新モデルの「ThinkBook Plus」は、なななんと、キーボード横の通常ならばテンキーがセットされている位置に、8インチのタブレットライクなセカンドディスプレイを標準装備! 近年の薄型軽量化を目指すトレンドとは真逆の、とにかくビッグな17.3インチのメインディスプレイを搭載したからこそ、キーボードだけではあまりそうなスペースをフル活用できたと考えられるやもしれませんね。

メインディスプレイのアスペクト比は、業界初となる21:10を実現しており、3072×1440ピクセル表示の解像度。Intel(インテル)の第12世代のCoreプロセッサを採用し、最大32GBのRAM、最高1TBのSSDを搭載。
本体サイズは16.1インチ(約40.9cm)×9インチ(約22.9cm)×0.7インチ(約1.8cm)とモバイル性のかけらもありませんが、タブレットに加えて、専用スタイラスペンまで本体スロットに収納されてついてくると考えれば、かえってこれはスリムにまとめてきたほうだったり? 本体重量は2kg未満に収まるようです。

タッチ対応、ペン入力対応の、このキーボード横に装備されたサブディスプレイ。どんなシーンでの活用が想定できるでしょうか?
当のLenovoは自信満々で、さまざまな利用法を紹介。クリエイターがツールの表示に使ったり、ノートを取りながらビデオ会議を進めたり、お絵描きツールとしても最適だとアピールされています。ColorKing Plusという機能がついてくる付属のデジタルペンでの入力は、確かに便利そうですよね。ここにチャット画面を表示できるとされてはいるものの、真横のキーボードで文字入力し、視線を落としてサブディスプレイでチェックするのは、ちょっと疲れてしまうように思えます。

Magic Launcherという機能があって、よくサブディスプレイエリアで使いそうなアプリを登録しておけば、ササッと電卓を出してきたりとか優れものの働きをしてくれそうですよね。あと表示させられるコンテンツの自由度も高いようで、ドキュメントの編集時には、ソースのオリジナルファイルを常にセカンドディスプレイに映しておき、メインディスプレイで次々と変更を加えていくなんて使い方も提案されているみたいです。スマートフォンの画面をミラーリング表示させれば、いちいちスマホを取り出してチェックする必要もなくなるでしょう。
販売価格は1399ドルからとなっており、日本円にして15万円台で、このすべてが手に入ると考えるなら、なかなかのコストパフォーマンスでもあるでしょうか。新発想の8インチタブレットクラスのセカンドディスプレイが絶対に買いだって確信できれば、これは自分にとって最強の1台となってくれそうです~。