スマウォには多様性を!
そろそろ秋のApple(アップル)による新製品発表ラッシュが迫ってきましたよね。それに伴って、さまざまなリークやうわさも飛び出していますけど、なかでもApple Watchの新モデル(Series 7かな)をめぐっては、大型化への期待が高まっています。現行モデルは40mmと44mmですが、次期モデルでは41mmと45mmになるそう。
でも、このデザイン改変について、「自分の腕は細いんだけど」という米Gizmodoの女性記者・Victoria Songは、一言もの申したいみたいですね…。
小さいほうでも私には大きい
Apple Watchが初めてリリースされたとき、38mmと42mmのモデルがありました。Series 4からは、現在の40mmと44mmのモデルになっています。これまでいろいろ使ってきたので、その違いを実体験に基づいて説明できます。
いまは40mmのApple Watch SEを毎日つけています。正直な感想は、普通の腕時計とか、ハイブリッドタイプの「Garmin Lily」などと比べると、いまでも大きすぎるでしょう。たった1mmだけサイズアップしてもと思われるかもしれませんけど、でも41mmモデルって、初代の大きいほうのモデルより1mm小さいだけという意味でもあります。これは気になる傾向だと思うんです。
もちろん、40mmから41mmモデルへ、44mmから45mmモデルになると、きっとメリットとしては、バッテリの改善や新たなセンサ類の搭載、そしてなによりディスプレイサイズが大きくなるという点などが挙げられるでしょう。これはちょうど前回のApple Watchのデザイン改変のときに生じました。大きくなってディスプレイがサイズアップし、ECGの心電図測定機能などが実装されるようになったからです。
もし私がApple Watchの大型化してきたトレンドに反対すると、まるで大きくなってダサくなったiPhoneを非難する音楽グループの人みたいっていわれてしまうのでしょうね。でも思い出してください。いざ「iPhone 12 mini」が発売されると、実際のところは、ほとんどの人が買おうとしませんでした。やはりスマホは大画面のほうが、見やすいですから。しかしながら、スマートウォッチはスマホとは違います。スマートウォッチは、常に腕に装着し続けねばなりません。どんなに機能が向上しても、いつも腕にはめるのが快適でなければ、よい製品とは呼べなくなってしまうでしょう。
大きすぎるスマートウォッチは使ってられない
この点はとりわけいま大切です。というのも、ますますApple Watchには、ヘルスケア性能の進化が求められてきていますから。そのためには、とにかく毎日ほとんどずっと装着し続けることが必要になっています。私の手首まわりは5.75インチ(約14.6cm)ほどなので、いまの40mmモデルが最適の限界点。もし42mmサイズを超えたりしたら、考えなければなりません。たとえば、大きなモデルを腕にはめたまま眠るなんて無理。以前、別の大きなスマートウォッチを、夜中に寝ていて投げ飛ばしてしまってました。だから、大型化したスマートウォッチだと、睡眠トラッキングはあきらめなければならないことになります。それはアクティビティトラッキング性能も落ちることを意味するでしょう。測定精度を高めるために、いつもより腕の上のほうにスマートウォッチをはめなければならないなんてことがありましたが、あれはたまりませんでした。
私の手首は、小さいほうだと思いますけど、もっと小さな手首まわりの女性だって多々おられます。そうなると、スマートウォッチユーザーから除外されなければならないのでしょうか? 本当なら、私の高齢の母親に、どれかスマートウォッチをつけてもらって、転倒時に通知されるようにしてもらいたいのですが、母は40mmサイズでも大きすぎて使えません。
もちろん、いまの段階では、すべてがうわさにすぎません。Series 7となる次期Apple Watchで、本当はどうなるのかなんて、まだだれも知らないのですから。ただ多くのスマートウォッチメーカーが、このところ小型モデルのオプションも用意してくれる時代になっています。Appleさん、そこはお願いしますよ~。