温かいまま、飛んでくる。
やがて荷物は空から運ばれてくる。そんなドローン物流の時代がそう遠くない未来やってくることが予想されています。そしてそのための実験もまた展開されつつあります。
神奈川県と飲食宅配の「出前館」、牛丼でおなじみ「吉野家」、そしてドローン開発企業の「エアロネクスト」などが行ったのは、オンデマンドドローン配送サービスの実証実験。
出前館のアプリで注文された牛丼弁当は、吉野家のキッチンカーで調理され、出前館の配達員によって運ばれます。ここまでは通常と同じですけど、運ばれる先はドローン離陸地点。ここから牛丼は空へと舞い上がり、横須賀市立市民病院に届けるという実験となります。
背景としては、総務省が「空の産業革命に向けたロードマップ2020」で掲げた、2022年度の「空の産業革命 レベル4」解禁(友人地帯での目視外飛行)を見据えたところや、医療従事者が温かい食事を取りにくい環境改善への狙いがあるようです。
物流専用の最新試作機が投入!

実験で利用されたドローンは、株式会社⾃律制御システム研究所(ACSL)とエアロネクストの共同開発した最新の物流用機体。
独自の機体構造設計技術「4D GRAVITY」を搭載し、飛行部と荷物搭載部が分離した構造で、飛行性能、応答性能、着陸性能に優れた物流用途に特化したドローンとのこと。
そして気になる結果ですが、時事通信社によるとこの実験は成功。
牛丼を乗せたドローンは約5.2kmの航路を約10分間飛行し、須賀市立市民病院の屋上へ到着。医療スタッフへとドローン配送された牛丼が届けられたそうですよ。すごいね、まだ実証実験とはいえ、牛丼が空飛んで届く時代ですぜ…!
先日はソニーから撮影用のドローンが発売されたりと、再び空の開発がアツくなってきましたよね。
便利な手段であることは間違いないので、新たな表現、物流のカタチとして、いろんな方面で活躍してほしいなぁ〜。