意外と思ってた通りの感じ!
NASAの火星ヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」が火星を飛び回ったというニュースは、コロナで気分が落ち込んでいる世界に少しだけ光を与えてくれたのですが、さらにもうひとつ。インジェニュイティが2回目の飛行で撮影した火星の写真が公開されました。史上初の火星のカラー写真です。本当に映画で見てたイメージのとおりなんですね、火星って。火星探査機パーサヴィアランスが走った車輪の跡が見えるのが、なんかすごくリアル!
1枚目

こちらが世界初、1枚目のカラー写真です。4月22日に51.9秒間のテスト飛行がおこなわれたのですが、その時4208x2120の高解像度カラーカメラで地上から5.2メートルの上空で撮影されたもの。
「火星探査機パーサヴィアランスの車輪の跡と火星の地上表面の様子がよく見えますね。色調による空間表現ができたおかげで火星の地形がわかります。」とNASAはコメント。
パーサヴィアランスはそんなに離れた場所にはいないんですが、写真には映り込んでいませんね。インジェニュイティが離陸した場所である「ライト・ブラザーズ・フィールド」が、ちょうど写真中央下に写るインジェニュイティの影の部分。左に写っている黒いものはインジェニュイティの着地パッドだそうです。あと右上のほうに火星の地平線がチラッと写っているもの見えますね。
2枚目

こちらも上空5.2メートルから撮影されたもの。これについてはNASAからの情報はないのですが、1枚目と同じように車輪跡が確認できます。
3枚目

こちらが3枚目。こちらもNASAからの情報は少なめで同じく地面と車輪の跡が映っているもの。もっといろいろな風景を見てみたいですけど、火星ってどこまでいってもこんな感じなんですかね?
NASAによるとインジェニュイティの3度目のテスト飛行も成功し、チームはもっと写真を撮影していくと発表しています。この写真が火星でのミッションをより確かなものにしてくれるはず。そして4度目のテスト飛行ももうすぐ行なわれるそうです。