お国事情だね。
SamsungのスマートウォッチといえばGalaxy Watch、と、そこに搭載されているSamsung独自のOS Tizenです。しかし、噂ではSamsungはTizenをやめて、GoogleのスマウォOSであるWear OSにカムバックすると言われています。これがいいことなのか、悪いことなのか、吉とでるか凶とでるかなんともいえませんけれど。Galaxy Watchユーザーは複雑な気持ちかと思います。が、Wear OSがどうにもならないので、もし本当にGalaxy Watchが帰ってきたら何かのきっかけになるはずという期待もありつつ…。さて、SamsungがWear OS復帰を考える理由、それはとあるコミュニケーションアプリにあるようです。
ネタ元の韓国メディアが、KakaoTalkがTizenアプリを作るのを嫌がっているのがWear OS復帰に影響していると報じています。これ、韓国あるあるですよね。国それぞれで利用者が多いコミュニケーションツール(日本だとLINEとか、北米だとWhatsappとか)あると思いますが、韓国は断然KakaoTalk。友達、家族、会社の人、老若男女みーんな同じサービスでコミュニケーションをとっているなら、これが使えないと死活問題ですよ。
Statistaによれば、KakaoTalkの月間アクティブユーザー数は5,000万、そのううち4,600万は韓国国内での利用。2020年の韓国の人口が5,100万人なので、国民ほぼほぼみーんな使ってると言っても過言ではないかと。LINEと同じく、KakaoTalkは無料チャットサービスの域を超え、ゲームあり、決済システムあり、オンラインショッピングあり、タクシー配車あり、プレゼント機能ありで、いわば現代人のライフライン。到底KakaoTalkなしでは生きていけず、韓国では生活の一部のメインアプリになっています。
そのKakaoTalkが、Tizenプラットフォームは利用者が少なく、そのためにアプリ開発を続けることに難色をしめしているといいます。現在、SamsungのスマウォでKakaoTalkアプリでできるのは、メッセージの通知と、通知画面からのクイック返信のみ。Apple Watchだとチャット全部を見られますし、KakaoTalkの専用絵文字を送ったり、音声メッセを送ったりも可能。てことで、Tizenにはあまり力をいれていないのは明らか。すでにWear OS版KakaoTalkはあるので、KakaoTalkとしてはAndoird系はAndroid系で1つにして!って言いたくなる気持ちもわかる。
Tizenプラットフォームで思うようにアプリの数が伸びていないのはSamsungの悩みの種。ならばいっそ、KakaoTalkきっかけで悩みの種自体を捨てちゃうのは大いにありそうな話です。
Source: Money Today