新iMacが出たばかりですが…次期MacBookの詳細を入手公開するとAppleを脅すハッカー集団現る

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  • author Lucas Ropek - Gizmodo US
  • [原文]
  • 湯木進悟
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新iMacが出たばかりですが…次期MacBookの詳細を入手公開するとAppleを脅すハッカー集団現る
Photo: Eric Thayer, Getty Images

来月公開に…?

カラフルでオシャレなiMacが発表されたと、世間は騒がしいなかで、なんと同じ発表日に、不穏なニュースがBleepingComputerによって伝えられました。名だたるハッカー集団REvilが、MacBookなどの製造を請け負う、台湾のQuanta Computerをハッキングすることに成功。そこでどうやら次期MacBookなどの新製品の機密情報を入手してしまい、身代金を支払わなければ、ネット上に情報公開してしまうぞとの脅迫を進めているんだとか!

これから始まるApple(アップル)の新製品発表会が待ち遠しいか? 我々、REvilは本日、多くの人々に愛されてきた企業の、将来のリリースにかかわるデータの公開に踏み切っていくつもりだ。Tim Cookは、Quantaに礼を述べるべきだね。これまで多大の時間を費やし、問題解決に努めてやったが、Quantaは、顧客や従業員のデータのことなど、まったく気にしていないという態度を明らかにしてきた。それで、我々が手にしたデータの販売と公開へと進まざるを得ない。

なんとも高飛車なメッセージを、今週のAppleの発表会を前にぶちあげてきたというREvil。すでに約束どおり、インターネット上にはリークサイトが公開されたようで、そこに盗み出した次期MacBookにかかわるとされる機密データのチラ見せがなされているそうです。もし5月1日の期限までに、Appleが交渉に応じなければ、現在のチラ見せにとどまらず、段階的に詳細な機密データの流出を実行すると脅しているみたいですよ。Quanta Computerに対しては、今月27日までに、日本円にして50億円を上回る5000万ドルの支払いを要求しているとも報じられました。

REvilは、本当にスゴい機密を握っているのでしょうか? どうやらチラ見せ段階ですと、そんなにたいした情報でもないように思えるそうです。今回のニュースに対して、セキュリティ企業のEmsisoftで、こうした脅迫事件のアナリストを務めるBrett Callow氏も、往々にして、ハッカーというのは、盗み出した情報の重要性を大げさに伝え、脅し取ろうとするものだと語りました。過去の実績を誇示しつつ、それほど今回握っているデータが重要でなくても、なんとか多額の身代金をせしめようとするケースは少なくないとのことですね。

とはいえ、REvilが、厄介なハッキング事件に絡んできたことは、否定のしようがありません。少し前にはAcerへのハッキングに成功したと主張し、同じく5000万ドルの身代金を要求していました。また、Quanta Computerへのハッキングで、Apple以外にも、いろんなメーカーの機密製品情報を入手した可能性も伝えられています。そこにはDellやHP、Microsoft、Amazon、Lenovo、ソニーに東芝などの名前も挙がりかねず、もしや最初にビッグブランドのAppleから脅しにかかったものの、これから脅迫対象が広がっていくのでは? そんな懸念もあったりするようです。はたしてAppleやQuanta Computerは、どう出ることになるのかも含めて、今後の展開が気になりますよね。

Source: BleepingComputer