中国のeVTOL機メーカー「eHang」がイタリアの設計事務所と樹木型エアポートを考案。EUの森を異世界にしそう

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  • author 岡本玄介
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中国のeVTOL機メーカー「eHang」がイタリアの設計事務所と樹木型エアポートを考案。EUの森を異世界にしそう
Image: eHang

なんだか『アバター』っぽい感じ?

計16枚のプロペラで空を飛ぶ中国のAAV(自律型飛行車)。現在は卵型のタクシー「EH216」を開発している広州市の企業eHangのプロダクトです。

Video: eHang/YouTube

樹木型のハブ空港「Vertiports」

このたび彼らは、イタリアの設計事務所Giancarlo Zemaデザイングループと共に、バオバブの木から着想を得たエコで持続可能なハブ空港「Vertiports」を発表しました。これを欧州のアチコチに建て、荷物の輸送インフラに統合すると共に、観光客用のハブ空港、および太陽光で1日300KW以上を発電する充電ステーションにするのだそうです。

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Image: eHANG

その高さは30m。鉄骨とラミネート加工を施した材木で造り、中には待合室の他に喫茶店、200平米のパノラマレストランが併設されるのだそうです。ナチュラルなデザインですが、ヨーロッパの森の中に点在したらかなり異世界っぽくなりそうですね。

ヨーロッパ進出を目論むeHang

eHangは最近ヨーロッパ各国に医療用機材を運送するデモを行うプログラムに参加したり、2024年にパリで開催される五輪のため、6月にフランス国内でテスト飛行が行われることが決まっていたりと、ヨーロッパ進出に力を入れていることも見て取れます。

なのでこのバオバブ空港も、そういった計画のひとつなのでしょうね。

新工場が大規模!

ちなみにですが、広東省雲浮市にある工場は、こんなに巨大で立派な施設になっています。

さすが中国って感じでの、何やら底知れないパワーを感じます。ここを拠点に、世界各国で飛ぶAAVが作られていくのですね。

Source: Twitter, YouTube via eHangvia NEW ATLAS