中空で繰り広げられる立体的なデッドヒートに期待!
全長4.1mで重さ100kg、そして時速120kmで空を飛ぶeVTOL(電動垂直離着陸機)レーシングカー「Airspeeder Mk3(エアスピーダー マーク3)」が、これから10機ほど作られようとしています。
それらはまず無人の状態にて遠隔操作でレースが行われ、諸々が上手く行けば2022年にはいよいよ、「Mk4」が有人飛行でレースをするというのです。
With specs at 4.1m long, weighing 100 kg, speeds of over 120 kp/h and specifically designed for agility and performance, the Mk3 is one exciting piece of kit. With another 10 in production, we're edging closer to our #eVTOL race series this year.https://t.co/1hZRMU0YP9
— Airspeeder (@AirspeederHQ) February 6, 2021
大昔から人々が空想してきたことが、いよいよ現実のものになりそうですね。
一流の技師たちが集結
移動用や運搬用のeVTOL機は数あれど、レース用は世界初とのこと。「Airspeeder Mk3」はマクラーレン、ボーイング、ジャガー、ランドローバーなどのメーカーから引き抜かれてきた技術者たちが、南オーストラリアにて3年の開発期間をかけて作り上げたものです。
An important and inspirational message from our engineer, Annie Mossman 💪 #WomenInSTEMpic.twitter.com/2ZPfXRkx2J
— Airspeeder (@AirspeederHQ) February 3, 2021
ライバル機の上から下から追い越しが可能
プロペラは4カ所に2枚ずつの合計8枚があり、機体を中心にX型に配置されています。F1のようなヘアピンカーブもお手の物ですが、宙に浮いたまま上下動もするので、追い越しは上下からも可能というのが立体的。テレビゲームみたいになりそうですね。
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— Airspeeder (@AirspeederHQ) February 5, 2021
各種センサー類が衝突を回避
手のひらサイズのドローンを使ったレースは当たり前の世の中ですが、これを飛ばすのは超巨大ドローンみたいなものです。事故った時の損害がハンパなさそうですが…? そこはLiDERやレーダー、そして機体の周囲に「仮想的な力場」を作る衝突回避システムが搭載されているので大丈夫なのだそうな。それらを元に、実際に安全が確認されれば、次は有人飛行ということになります。
この技術はレースだけに非ず
Airspeederは空飛ぶレーシングカーを作ることで、今後の人員輸送、荷物運搬、または医療用の「エア・モビリティー」に訪れる変革を早めると謳っています。とりあえずは無人機のレースが何より先ですが、実現したら激アツですね。
Source: Twitter, YouTube, Airspeeder (1, 2) via designboom