あらためてあけましておめでとうございます。いよいよ2021年がスタートしました。今年のギズモードのテーマは、「2021年夢中の旅」。年越しにはじまった和田ラヂヲさんの4コマ連載を見て、奥さんがおせちを準備している間に思いつきました。
ギズモードはドラえもんなのか?
年末恒例の振り返り記事にはことごとく置いてけぼりを喰らってしまいましたが、昨年を自分なりに振り返ってみると、コロナ禍で人類が未曾有の危機を迎えたこの時代。いちガジェット・メディアであるギズモードはいったい何ができるのか?という議論を編集部でさんざんした一年だったような気がします。その答えが「夢中の旅」です。
そのちょっと前ぐらいから、「ギズモードはドラえもんなんじゃないか? ガジェットとは、のび太のような弱キャラを助け出す秘密道具なんじゃないか?」と言う仮説をたてて、編集部でドラえもんを全巻買って研究しました。
しかしリチャードが「いやいやジョジョの奇妙な冒険の方がぜんぜんヒントになりますって」というので、ムキになってジョジョを全巻買って読み直したりしてきました。
それでも答えは出ませんでした。それどころか、真剣に仕事して結果を出しても、いつも遊んでいるようにしか見えないと言われるのが悩みの種なのに、「ギズモードは何やってんだ」という社内の冷やかかな反応に拍車がかかるだけでした。
もっとワクワクが欲しい。いつも夢中でいたい
でも、これだけは言える、と思ったのは、この切羽詰まった状況の中でも、夢中になれるような何かを僕たちは探しているんじゃないかな、ということです。
正直、それが何につながるのかはわからないし、夢中になれるものがガジェットなのかテクノロジーなのか、ゲームなのかカルチャーなのかムーブメントなのか、はたまたサイエンスなのかクリエイターなのか鬼滅の刃なのかよくわかりません。
でもひとまず「今の世の中は、ワクワクが足りない」とは思うのです。
それで今年はワクワクを求めて、ニュースメディアと競争するのはきっぱりやめようと決意いたしました。ライバルはコロコロコミック。今年はワクワクの牙城に、戦いを挑む所存です。コロコロコミック定期購読の稟議を通さなきゃ。
2021年 元旦
新年初フォートナイトをやりたい子供にPCをとられながら、iPhoneにて執筆。
ギズモード編集長 尾田和実