約1万円で買えるさいきょうのBluetoothスピーカーをご紹介します

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  • author Catie Keck - Gizmodo US
  • [原文]
  • 山田ちとら
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約1万円で買えるさいきょうのBluetoothスピーカーをご紹介します
Image: Catie Keck/Gizmodo US

スピーカーひとつで変わる人生がきっとある。

すっかり家に閉じこもる癖がついた今日この頃、音楽が一番手っ取り早い気分転換になりました。音楽の力ってやっぱり偉大。聴いているだけで気分を落ち着かせたり、ポジティブになれたりしますよね。

なので、どうせだったら音のいいスピーカーで満喫したい。ちょうどCatie Keck記者がさいきょうのBluetoothスピーカー(しかもお手頃価格)探しを敢行していたので、以下に詳細をお届けします。


これだけたくさんのBluetoothスピーカーが出回っている時代に、さいきょうのスピーカーをひとつ選び出すのは至難の技。お手頃価格のものとなればなおさらです。

家電量販店やAmazonはスピーカーで溢れかえっていますが、その中で素晴らしいサウンドとお手頃な価格を両方兼ね備えたスピーカーはほんの一握りしかありません

それでも「さいきょうのBluetoothスピーカー」を探し出すために掲げられた条件はこの4つです。

・音のよさ

・デザイン性

・おうちでもアウトドアでもガンガン使える耐久性

・おサイフにやさしい低価格
※Boseは米国では100ドルなんですが、日本だと1万円超えちゃってます

そして、見事これらの条件すべてをクリアした強者たちはこの5つ!

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Anker Soundcore Flare 2(Ankerオフィシャルサイトで9,980円
Image: Anker

以下、4つの条件下でそれぞれのスピーカーを比較してみました。

音のよさ部門トップ:Anker Soundcore Flare 2

AnkerのSoundcore Flare 2。上部と台座部分が七色に光ります。写真ではブルーっぽく見えてますが、実際は黒一色
Photo: Catie Keck/Gizmodo US

まずは音質から。

ソニーのSRS-XB23はどの音量でもいい音で鳴るんですが、ベースやドラムの低音域がハードめな曲(たとえばジェイムズ・ブレイクのちょっとダークな『I Need a Forest Fire』やIlla Jのヒップホップナンバー『DFTF』)だと最大音量ではちょっとだけ金属っぽいキンキンした音になりがちでした。対してBeverly Glenn-Copelandのエレガントで壮大な『La Vita』やピンク・フロイドの『Comfortably Numb』は最大音量でも美しい音のまま。曲風によって違うってことですね。

Bose SoundLink Microのミニサイズからして、こんなにいい音を鳴らせるとは正直驚きました。実用的な面であんまり好きになれないスピーカーでしたが、それについてはのちほどまた詳しく。

ソニーとBoseのスピーカーはどんな音楽でもきれいな音が出ましたし、特に中ぐらいの音量で最大の威力を発揮していました。ちなみに、どちらもほかの3つに比べると最大音量が控えめなので、わたし(Catie Keck記者)のように大音量でガンッガンに鳴らしたい人は留意するべきです。

今回レビューした5つのスピーカーのうち最安値のTribit Stormboxに関して言えるのは、こんなにお手頃価格のスピーカーにしてはメチャクチャ大きい音が出るってこと。ただし、最大音量に近づくと音質がしょぼくなってしまうケースもあり、たとえばサンダーキャットのメロウな『Lava Lamp』を最大音量で鳴らした結果、音が割れて耳に突き刺さる感じがしましたし、Bearcubsの『Underwaterfall』では音のあたたかさや質感が損なわれてしまいました。

でも、ふつうの音量で使うぶんにはまったく問題なし。むしろ、中〜低音域のパンチが効いた音は圧巻です。ただし、大体同じ価格帯にあるソニーやAnkerと比べてしまうと、Tribit Stormboxをオススメするかどうかは迷いますね。

重低音の素晴らしさで名高いUltimate Ears社のWonderboom2は、期待どおり最高〜!ただ、同社のさらにハイエンドなモデルのBoomとMegaboomのようにイコライザをカスタマイズできないのが残念なところです。

唯一音質の調整をさせてくれるAnkerのSoundcore Flare 2は、信じられないほどの大音量を轟かせてくれました。重低音ブースト機能が付いているおかげで、先述のBearcubs『Underwaterfall』やジェイムズ・ブレイクの『Life Around Here』をかけてみたところ文字どおり家の床が振動したほどです。イコライザも付いているので、プリセットされているいくつかのサウンドモードから選ぶか、自分でカスタマイズすることも可能

しかもですよ、Soundcore Flare 2をふたつ買ったところで、最終選考には残らなかったもっとお高いBluetoothスピーカーひとつよりちょっと高くなるぐらいのお値段なので、ペアで使ってさらにリッチなサラウンドサウンドを楽しむのもアリなんです。

それにSoundcore Flare 2って七色に光るんですよ。個人的には苛立たしいだけだったので速攻OFFにしましたけど、パーティーピーポーが大いに楽しめる機能なのでは?

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Anker Soundcore Flare 2(Ankerオフィシャルサイトで9,980円
Image: Anker

デザイン性部門ツートップ:屋内ではソニー SRS-XB23、アウトドアではBose SoundLink Micro

ソニーのSRX-XB23
Photo: Catie Keck/Gizmodo US

デザインの良し悪しって、そもそもどういうシチュエーションで使うかにもよりますよね。個人的には家で使うぶんにはソニーとAnkerのスピーカーが一番しっくりきました。機能的にもこのふたつがもっとも直感的なデザインとなっていて、スピーカーからダイレクトに音量や音質を調整できるコントロールパネルが付いています。ソニーのほうがプレミアム感が高く、こちらでお見せしているブルー以外にもレッド、ベージュ、グリーンとブラックのカラバリあり。どの色も適度にくすんでいて、インテリアにもなじみそうです。

おうちでパーティーしたいなら音とともに光るSoundcore Flare 2以外の選択肢はないと思いますが、持ち運ぶのにはあまり適していないかもしれません(重さ約587g、直径約89mm x 高さ約160mm)。

それよりもアウトドア使用に適しているのはUltimate EarsのWonderboom 2か、BoseのSoundLink Microですね。カラビナがあればこのふたつ、そしてソニーのスピーカーも、リュックやテントに吊り下げられます。サイクリストにはBoseのスピーカーがベスト。シリコン製の丈夫なストラップがついてくるので、自転車のハンドルバーにくくりつけることもできて便利です。

耐久性部門トップ:Ultimate EarsのWonderboom 2

Photo: Catie Keck/Gizmodo US

今回紹介するスピーカーは、すべてがアウトドア仕様を意識した作りとなっています。

屋内でドロップテストを実施した結果、Boseのスピーカーは床をバウンドしてもへっちゃらでした。ただし、外装がシリコン製なのでコンクリやアスファルトの上ではキズがつかないよう注意が必要かもしれません。IPX7準拠の防水仕様となっているので、プールや海の中に落としても壊れないそうです。バッテリーは使用環境にもよりますが最長6時間ぐらい持つそうなので、外出する前にフルに充電しておけばだいじょうぶなはず。

AnkerのSoundcore Flare 2も同じくIPX7準拠の防水仕様となっていて、Boseの倍のバッテリー寿命(最長12時間)を誇ります。これも室内で落としてみましたが、平気でした。ソニーのSRS-XB23、TribitのStormBoxを落としてみた際もだいじょうぶでした。ただし、ラフに扱われることを想定して設計されたわけじゃないと思うので、あんまり落としたりしないほうがいいかも、という印象はありました。

一番耐久性が高かったのはUltimate EarsのWonderboom 2ですね。こちらもIPX7準拠で、防水・防塵仕様となっています。そのタフさゆえ、我が家では趣味の木工細工を行う部屋に設置されており、常にホコリとおがくずにまみれっぱなしです。うっかり作業台から落としても平気ですし、防水仕様なので台所に持っていてサッと水洗いすれば元どおりキレイになるのも気に入ってます。バッテリーも最長13時間持つので、作業しながら一日中つけっぱなしでもチャージする必要がありません。

コスパのよさ部門トップ:AnkerのSoundcore Flare 2

Photo: Catie Keck/Gizmodo US

これまでレビューしてきた5つのスピーカーからひとつだけ選ぶとしたら、どんな使い方をしたいか、そしてそのためにはどんな機能が欲しいかを考える必要があります。

その上で、コスト面から言ってわたしがここで一番オススメしたいのはAnkerのSoundcore Flare 2です。もちろんそれはわたしが個人的に大音量で音楽を聴くのが好きだからなんですが、このスピーカーはなかなかいい音が鳴るんですよ。

あと、使いやすさもピカイチですね。旅行やキャンプにも持っていけるサイズですし、イコライザで音質をカスタマイズできるのもほかの機種にはない利点です。もし余裕があったら、ふたつ購入してステレオサウンド仕様にするのも手です。それに、光るっていう特徴は個人的にはあんまり必要ないんですが、イベントとかで使えば盛り上がれるのは間違いなしですよね。

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Anker Soundcore Flare 2(Ankerオフィシャルサイトで9,980円
Image: Anker