「ゲームができるモバイルノートPC」とかいうロマンの塊に触れてしまったぼくはもうダメそうです

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  • author かみやまたくみ
「ゲームができるモバイルノートPC」とかいうロマンの塊に触れてしまったぼくはもうダメそうです
Photo: かみやまたくみ

脳内で開催中の最強ノートPC決定戦2020、暫定1位。

どこへでも持って行けて、仕事どころかゲームもバリバリでき、デザインもかっこいい。そんなノートPCが理想なんですが、この条件を満足できる水準で満たす製品は意外とない、というのが正直なところです。

厳しいのが、ゲームができるほどのハイスペックとポータビリティの両立。ゲームはPCが行なう処理としては特に重いもののひとつで、高性能なCPUとGPUが必要になります。が、性能のいい演算装置は消費電力が高く、大型。ノートPCで性能をとるなら大型にするのが筋で、小型にするなら性能は犠牲にならざるをえません。

最近お借りして使っていたRazer Blade Stealth 13は、この問題に対するひとつの解答と言えます。「ゲーミング性能やクリエイティブ性能は欲しいけど大きいのはイヤ。あ、かっこいいのも当然ね」というわがままな人のニーズに応えられる、一級品です。

Razer Blade Stealth 13(2020)

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Photo: かみやまたくみ

これは何?:最近のゲームも快適に遊べる水準のスペックの13インチノートPC

価格:21万7091円/23万8909円(FHDモデル/4K OLEDモデル、ともに税別)

好きなところ:このデザイン・サイズでこの性能

好きじゃないところ:バッテリー持続時間が短い。また、タッチパッドの反応が若干鈍め

ワンサイズ下に詰め込まれたゲーミングスペック

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Photo: かみやまたくみ


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Photo: かみやまたくみ


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Photo: かみやまたくみ


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Photo: かみやまたくみ


鈍く光るマットグラファイトのボディには無駄な厚みがなくスリム&コンパクト、「Blade」の名の通りシャープな印象です。ゲーミングPCらしく色を変えつつ光るキーボードや高輝度のディスプレイがよいアクセントになっていて、日常生活の中に埋没せず、自己の存在を絶妙に主張してくれます。このサイズ・このデザインで本格的なゲーミングノートPCを名乗れるスペックがあるのが、Razer Blade Stealth 13の強さ。

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底面には大小多数の排気口。ゲタのような構造があり、底面は机上と直接接しないようにもなっている。スリム&コンパクトボディにハイスペックを詰め込むための工夫か。
Photo: かみやまたくみ


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排気口からはファンがチラ見え。
Photo: かみやまたくみ


Razer Blade Stealth 13は13インチのノートPCながら、CPUに第10世代Intel Core i7-10657G(4コア8スレッド)を、GPUにGeForce GTX 1650 Ti(4G VRAM)を採用しており、メモリは16GB。同様のスペック構成の場合、通常は15インチ以上のサイズになるのがポイント。一般的なエントリーゲーミングノートPCと同等のスペックながら、ワンサイズ小さいという。

ゲームは「快適と言える水準」で遊べます。動かせるだけではないというのが、ほかの13インチノートPCと決定的に異なる点です。

3D対戦ゲーム『フォートナイト』は4K解像度・中画質で60fps、FHD解像度(1920×1080)・中画質で120fpsで動作。戦略シミュレーション『Civilization VI』も4K解像度(3840×2160)・低画質で45-60fps、FHD解像度ならウルトラ画質で60fpsで動作しました。3Dアクションであれ、細かい描写の多いシミュレーションであれ、プレイに没入できました。

そのグラフィックス性能は、クリエイティブタスクを行なわせるときにも生きてきます。Adobe Premiere Proで7分弱の動画をYouTube 2160p 4K Ultra HD設定でレンダリングしてみたところ、かかった時間は5分30秒〜6分30秒ほど。速いです、MacBook Pro 16インチでいちばんいいGPUを積んだモデルに並びます。サイズ・価格が上のクリエイティブ系ノートPCと戦える性能です。

真の意味でのオールラウンダー

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向かって左側面のポート類。USB-C 3.1 Gen 2、Type-A USB 3.1、イヤホンジャック。
Photo: かみやまたくみ


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向かって右側面のポート類。USB-C(Thunderbolt 3対応)、Type-A USB 3.1。
Photo: かみやまたくみ


Razer Blade Stealth 13は20万円台の高価なノートPCですが、そのあまりにも高い汎用性はそれに見合う価値です。およそ誰が買っても活用できないということはないでしょう。13インチ大で本体重量は1.5kg弱、毎日持ち運ぶことも可能でありながら、画像編集や動画編集にも使えるスペックで、ポート類も十分。完成度は極めて高く、めちゃくちゃ潰しが効きます。後述するように弱点もないわけではないのですが、運用でカバーできます。

自宅やオフィスで使う場合は、外部ディスプレイやマウスに接続すれば、デスクトップと変わらぬ実力を発揮することでしょう。13インチでカメラバッグにも易々と入りますから、カメラを持ってよくお出かけするなんて人の相棒としても最適。メインPCとして十分以上に活躍してくれます。

13インチは「メインPCの隣に並べやすいサイズ」でもあり、サブノートPCとしても秀逸です。動画や3Dモデルなどを作る人がレンダリングなどの重く時間のかかる処理を分担させ、その間もメインPCをフル活用できるようにする、なんて運用もできます。無論、出先でもゲームをプレイするガチゲーマーのサブ機としても最適。

Macユーザーが買うのもアリではないでしょうか。MacはWindowsに比べて遊べるゲームが格段に少ないですが、Razer Blade Stealth 13はその弱点を良い具合に補ってくれ、コンパクトなので保管も容易です。MacBook Proと並べてもデザインクオリティで負けていないのもすばらしい。

Razer Blade Stealth 13は、MacBook Pro 13インチ、Surface Pro 7、XPS 13などの猛者が集う13インチノートPCの世界でも傑出した存在です。このサイズでゲームができるスペックであることがあまりにも多くの価値を生み出しています。…欲しくならない人、いるのかな?ってレベル。小型・万能という、まさしく夢のようなガジェットですからね…。とりあえず、ぼくはもうダメそうです。

ギズ副編集長の金本も陥落しました。
Video: ギズモード・ジャパン/YouTube

もっと詳しく

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4K OLEDモデルのディスプレイをマクロレンズで撮影したところ。虫眼鏡でも使わないとドットが確認できません。
Photo: かみやまたくみ

・ディスプレイはFHD(リフレッシュレート120Hz)と4K OLED(同60Hz)の2種類から選べます。

・汎用性の高さを活かすなら圧倒的に4K OLEDモデルがおすすめ。一度に表示できる情報量がFHDモデルより格段に多いうえに非常に精細で繊細な描写をするディスプレイで、PC作業をするなら圧倒的にこちらです。より大きい画面で作業がしたい・60fps以上でゲームをしたいなら、外付けの大型/高リフレッシュレートディスプレイをつなげばいいだけです。

・ゲームで遊ぶ頻度が高いならFHDモデルがかみ合いますが、「ゲームを快適に遊ぶ」という観点だと兄弟機「Razer Blade 15」のようなより大型のゲーミングノートPCのほうがよりハイスペックでいいでしょう。「どうしても小型がいい!でもゲームも快適にしたい!」という強いこだわりがある人向けの選択肢な印象です。PC作業時には4Kディスプレイをつなぐとぐっと快適になるでしょう。

・ゲーミング性能についてより細かく書いておくと、「新しめのゲームでも解像度FHDなら多くのタイトルでそこまで画質を落とさずとも60fpsを上回る描画で気持ちよく遊べる」といった水準です。300fpsとかWQHDでガシガシ遊びたい場合は、それこそよりハイパワーなゲーミングノートPCかデスクトップPCを選ぶべきです。

・ゲームプレイ時は、パフォーマンス設定を最大にしたほうがいいです。バッテリー持ち優先の設定だと、パフォーマンスが10〜20%ほど落ちるようでした(体感できるレベルで差があります)。なお、この記事に記載されているゲーム等のパフォーマンスは、すべてパフォーマンス設定最大で計測したものです。

・気になった点としては、タッチパッドの感度がやや鈍かったこと。今回は4K OLEDモデルとFHDモデルの両方を試用しており、そのどちらも同じ傾向を示しました。感度最高にして使えば特に問題なく致命的ではありませんが、いい部類とは言えません(参考までに兄弟機のRazer Blade 15は感度普通で使っていました)。

・バッテリー持ちはパフォーマンス設定をがっつり落として使って4時間台といった印象です。フルパワーで動かすと1時間くらいで切れます。モバイルノートPC内でも息切れしやすい部類で、基本的には電源とつないで使う感じになるでしょう。弱点ではありますが、その対価として圧倒的な処理性能を誇り、その魅力があまりに大きいので運用でカバーする気にもなるのではないかと。最近はノートPCが充電できるモバイルバッテリーも登場してきていますしね。

・電源アダプターは大きめ。頻繁にモバイルする人は、併せて100W充電対応のGaN充電器を購入するなどしたほうがいいかもしれません。

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