『Super 8』ごっこしたくなる〜。
レトロ機材の質感をデジタルの使いすさで再現する需要は、カメラの世界ならなおさらでしょう。懐かしき8mmフィルムのローファイ感をデジタルで、しかもルックスから再現したのが、この「Fragment 8」です。
片手で構える、これぞ8mmなクラシックスタイル。まるでアナログ機材を使っているように見えて、中身はちゃんとデジタルなんです。でも、撮れる画は解像感もフォーカスも無い、しっかりレトロな風合い。撮影時に「カタカタ」と音がするのも、わかってるハイブリッドじゃあないですか?

センサーは1/3インチのCCD、解像度は720p。レンズは17mmF2.0で、付属の回転式マウントを使えば、放射線、万華鏡、星型フィルターの3種類のエフェクトがプラスできます。ISO? 絞り? ホワイトバランス? そんなのぜーんぶ固定。撮影ボタンを押して、被写体を探すことだけに集中すれば良いんです。

唯一、フレームレートのみ24と9で切替可能。「Fragment 8」の映像はGIFアニメーション向けに考えられていて、わざとフレームレートを下げて説明の少なさを醸し出す表現も楽しめます。切り替えがスライダー式なのもメカくて好き。GIFにするかムービーにするかもスイッチで切り替えます。

パッケージも可愛いんですよ。レンズと本体がカメラごと箱詰めされていて、おもちゃガジェット感がキュート。お出かけでも散歩でもとりあえず持っていって、ふと心が跳ねた情景を切り取る、そんな軽率撮影を楽しみたい。映像を繋いでモンタージュにするのもワクワクきっと楽しい。
今年上旬にKickstarterでのクラファンが終了し、現在はIndiegogoでプリオーダーを受け付けています。価格は付属レンズ込みで約1万5900円。デジタルハリネズミのようなローファイ感を楽しむ機材は、使うと心がチルってきますな〜。