R2-D2も同乗します。
近々、ポルシェが作るフルEV「タイカン」とコラボするという『スター・ウォーズ』。その発表前にルーカスフィルムと共同でデザインした、新型宇宙戦闘機のコンセプトが披露されました。
その名は「Tri-Wing S-91x Pegasus Starfighter」。両社のDNAを継ぐ正当なスターファイターとなっています。まずはモデリングされた機体をぐるりと見てみましょう。
互いのテイストが緻密に盛り込まれている
予備知識なしでは、ポルシェらしさも『スター・ウォーズ』も感じられないかもしれません。ですがチームはこれまで劇中に登場した戦闘機を学習し、911とタイカンの要素も盛り込んでいます。
エアカーテン(通常グリルと呼ばれる場所)や、ヘッドライトが一体化したようなフロント周り、それに918スパイダーで採用された人間工学と近いコックピットの内装にも、ポルシェの遺伝子が受け継がれているのです。

実際の自動車なら制約がたくさんありますが、このプロジェクトは自由な発想で作ることを許されました。劇中で一瞬だけ映ったときに認識ができ、それでいて印象を残せる形状を作ろうと努めた、とポルシェのnewsroomで伝えられています。
完成までの工程はアナログ作業が多い
ではルーカスフィルムのVPエグゼクティヴ・クリエイティヴ・ディレクターであるダグ・チェン氏と、VPスタイル・ポルシェのマイケル・マウアー氏が登場する、メイキング映像をどうぞ。
劇中の戦闘機は3秒で印象に残るべく、まるでロゴ・デザインのように大胆で簡素、というのがジョージ・ルーカスの哲学なのだそうです。またポルシェもルーフやボンネット、それに高さと幅の比率など、何がポルシェたらしめるのかを決める6つの要素に忠実でいないといけないとのこと。
そこでXウィングやYウィング、そしてUウィングといった戦闘機を、いかにしてポルシェらしく融合させるかが課題となりました。それから搭載エンジン数、乗員数、扉の数の上限を決め、各チームでスケッチを描きまくりました。その後イラスト化されたデザインを切り刻み、コラージュを作成。
互いの意見を尊重し合った結果、3人乗りでV字の真ん中にメイン・ボディーから伸びる線が1本抜けるような、3枚の翼(トライ・ウィング)のペガサスが生まれたのでした。
「Tri-Wing S-91x Pegasus Starfighter」が劇中に登場するかどうかには触れられていませんが、L.A.で行われる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のプレミア上映会で長さ1.5mのモデルがお披露目の予定となっています。生で見てみたいですね。