いっぱいセンサー付けなくてもいいんです。
モーションキャプチャー。今では結構当たり前の技術になってきていますが、実際にデータを取る作業はたいへんです。
体中にセンサーをいっぱい取り付けてデータを取ったり、専用スーツを着てそれをカメラで撮影したり、それはそれは大掛かりで時間のかかる作業なのです。
そんなモーションキャプチャー界に新しい風が。スマートアパレル「e-skin」を運営するXenomaが、次世代モーションキャプチャーシステム「e-skin MEVA」を発表。ベータ版の提供を開始しました。

e-skinのアパレルは、服にセンサーが付いていて手軽に各種データを取得できます。フィットネスや予防医療などにつながるサービスを開発・提供しています。
今回発表されたのは、タイツを使ったカメラ不要のモーションキャプチャーシステム。Xenomaとドイツ・カイザースラウテルン工科大学の研究グループwearHealth、そしてドイツ人工研究センターからスピンオフしたSci-trackとの共同開発により実現しています。
キャプチャーツールとなるタイツには、センサーが貼り付けてあります。このタイツを着て専用ソフトを起動したら、即キャプチャ可能。モーションの3Dアニメーション化、関節の角度をリアルタイムでモニタリングし、そのデータを各種フォーマットで出力できます。
ベータ版では下半身版のみ提供。2020年中には全身版の提供を予定しているそう。
購入希望者は個別に問い合わせする必要がありますが、全身版発売時にはアップグレードが受けられるようです。
こういう製品が当たり前になってくると、一般の人が気軽にモーションキャプチャーしたりする世界がやってくるかもしれませんね。どんなことに使うのかは、これから考えよう。