「Surface Duo/Neo」ファーストインプレッション:Galaxy FoldやMate Xと違う思想。要は「大きな画面」のために2画面したわけじゃない

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「Surface Duo/Neo」ファーストインプレッション:Galaxy FoldやMate Xと違う思想。要は「大きな画面」のために2画面したわけじゃない
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

これまでの折りたたみスマホとは違う!

まさかのMicrosoft(マイクロソフト)から、折りたたみスマホの「Surface Duo」および折りたたみノートPCの「Surface Neo」が発表され、ちょっとワクワクしてきた人も多いのでは? さっそく発表会の現場で、米Gizmodo記者のAlex Cranzが、そのファーストインプレッションを届けてくれていますよ。


Surface DuoとSurface Neoに触れられたのは、ほんの少しの時間でしたけど、はっきりとしたことがあります。それは、Microsoftの折りたたみデバイスへのアプローチは、ほかとはかなり違うってことですね。

今年は折りたたみスマートフォン元年となり、数々の風変わりなデバイスを目にすることとなりました。詰め込みすぎて太っちょなものから、グルリと裏側まで回転してしまうディスプレイデザインまで、ただそのほとんどが、要は目指しているのは大画面タブレットでしたよね? ところが、そこがMicrosoftは違うようなのです。

Surface DuoおよびSurface Neoは、目指しているのがデュアルディスプレイというところにあり、決して大型のタブレットが折りたためるというところを目標にしたのではないことがわかりますよ。とにかく一面の大きなディスプレイを、折りたたんだ状態からつなげて完成させることは主眼にありません。むしろ、いかにして2つのディスプレイで、すばらしいユーザーエクスペリエンスを実現するか? ここにMicrosoftの目的があるようです。

どのようなパーツが用いられているかを見ても、それは一目瞭然でしょう。Microsoftは、ディスプレイ強度を高めるべく、ゴリラガラスを採用しており、さらには360度回転ヒンジを使っています。でも、これはOLEDパネルで折りたたみを目指すと、採用することはできないものとなってしまうでしょう。

スマホとタブレットのあいだ「Surface Duo」

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

二画面ということは、つまりは、自然とディスプレイの継ぎ目隙間ができてしまうことを意味しています。それは、ベゼルやヒンジ、あるいはわずかな空間でもあるでしょう。折りたたみノートPCのSurface Neoでは、その隙間が8.9mmほどできています。一方、Surface Duoの隙間は、それよりは小さくなっています。Surface Neoは、9インチディスプレイを2つ備え、もしつなげれば、13.1インチディスプレイのようになります。Surface Duoは、5.6インチのディスプレイを2つ備え、つなげると8.3インチディスプレイになりますね。

まだ電源の入っていない、試作機を手にしただけではありますが、Surface Duoを携帯電話として使うのに、それほど違和感はなさそうです。私のiPhone 11 ProをSurface Duoに重ねてみると、ディスプレイを閉じた1画面モードで、ほんの少しだけiPhoneより幅が大きく、厚みも増しますが、あまり重さは変わらなさそうでした。Surface Duoの背面は、全面がゴリラガラスで覆われているようで、ディスプレイ部と同じゴリラガラスが用いられている感じです。

タブレットとPCのあいだ「Surface Neo」

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

Surface Neoも、同じく電源の入らない試作機を手にしただけです。キーボードは別売りとなりそうですが、背面にマグネット方式でくっつけられ、変なストライプが入ったかのようなデザインとなってしまうでしょう。簡単に取り外して、右側のディスプレイにくっつけられ、本体を振ったり、揺り動かしたりしても、落ちてしまうようなことはありませんでした。

キーボードには、わずかながらくさびが入っていて、キーボードをくっつけたままディスプレイを閉じると、そのぶんだけ隙間ができてしまいます。しかしながら、このデザインのおかげで、タイピングの感触最高でしたよ! AppleのiPadにキーボードを装着してタイピングするのと比べて、差は歴然です。キータイプが心地よく、スムーズに各キーを移動可能でした。

ただキーピッチは、あまり快適な配置ではありません。9.7インチのiPad Proと比較してみましょう。このiPad Proのキーボードが窮屈に感じられるならば、Surface Neoは、もっとひどいと思います。私の手は普通より小さめですが、iPadのキーボードでも窮屈さを覚えます。Surface Neoだと、なおさらのことでしたね。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

Surface Duoを片手で操作しながら文字入力を進めるのも、あまり快適ではありませんでした。折りたたんで1画面モードで使ったとしても、片手には大きすぎます。両手で持ったほうがしっくりくるでしょうね。開いて机の上で縦に置いてタイプするのもいいですが、これだとキーボードが真ん中で割れてしまいます。やはりラップトップスタイルで手に持って、両手の親指でタイプしていくのがいいでしょうかね? 横に持って、1画面をキーボードに、もう1画面をディスプレイにというスタイルがベストのようです。

Neo/Duo共通のモード

Microsoftは、Surface DuoとSurface Neoに共通する、いくつかのモードを用意しています。まずは両方を本開きにし、両画面に情報を映し出す「ブック」モード。それから、片面にキーボード、もう片面をディスプレイにする「コンポジション」モードがあります。

一方、それぞれのディスプレイに、まったく異なるコンテンツを動作させるモードも用意されていますよ。つまり、片方の画面でアプリをタップすると、必ずその画面上でだけ開き、もう片方の画面とは完全に独立して動作します。これだと無理にタブレットの大きな1画面にして、真ん中のヒンジで表示が割れるということもありませんね。

ソフトウェアはかなり洗練されている

Surface Neoのディスプレイ管理には、高度な連動が求められそうです。Microsoftの社員が、実際にSurface Neoを使ってみる様子を眺めていましたが、両方のディスプレイの表示連携は非常にスムーズでした。この完成度は、Dell(デル)やLenovo(レノボ)のデュアルディスプレイの試作機ですとか、すでに発売されているHPやASUSのデュアルディスプレイのWindowsマシンの感触より、さらに洗練されているように思えます。

しかしながら、Surface Duoは、ほかのAndroidの折りたたみスマホより、さらにディスプレイ管理にハイレベルなものが求められそうでしたね。Galaxy FoldやMate Xなどでは、要は開けば大きなタブレット画面となるようにさえ気を配れば、そこまでAndroidのOSに変更を加える必要はなさそうです。でも、Surface Duoの場合、しっかりスムーズに両画面の連携が進むよう、Google(グーグル)とも共同開発が求められるでしょう。すでに私が目にしたデモの様子だと、かなりスムーズな連動を実現してもいるようでしたが。

どれほど両社の提携が進んでいるのかは、まだ不確かな面も多そうです。Surface Duoには、きっと特別な仕様Android OSが搭載されるのでしょう。現時点で、Microsoftはなにも明らかにしていないので、今後のアップデート情報に注目でしょうかね?

デュアルディスプレイで、アプリがスムーズに動作するよう、アプリ開発者たちも、MicrosoftからAPIの提供を受けねばならないことも意味しています。Googleが、特別にAPIを提供してくれるのか、Microsoftからの特別なサポートを要するのか、まだ現時点では対応するアプリの開発者たちにとっても、未知数の部分は多いですよね。

スペックも未定

Microsoftは、Surface DuoとSurface Neoの詳細なスペックも、現時点では明かそうとしていません。つまり、5G対応なのか、ストレージやRAM容量の各オプションはどうなるかなども、一切不明ということです。現在のSurface Duoには、QualcommのSnapdragon 855プロセッサが採用されていました。これは今年のモバイル向け最速モデルというわけですが、来年にSurface Duoが発売されるころには、別のCPUへアップデートされている可能性も十分にありますよ。

Surface Neoには、Intelの第11世代のLakefieldプロセッサーが採用されていました。とはいえ、コア数やシリーズ名は明かされていません。やはり薄型軽量デバイス向けの低消費電力を特徴としたYシリーズが採用されているのでは? そんな声も聞かれましたが、Surface Pro XやLaptop 3のように、特別にカスタマイズされたCPUが採用される可能性だってありますよね。

悩む時間はまだある

いまだ不明なことも多いSurface DuoとSurface Neo。もういつでも発売できそうな完成度とデモの出来栄えにも思えましたが、実際の発売は1年後(2020年末)の予定です。ハードウェアもソフトウェアも、いまとは絶対に異なるでしょう。ただ、いずれも、単に折りたためるタブレットというコンセプトを超えたものになるのは確かなようです。

Microsoftの理想は、2つは1つに勝るということなのでしょう。いつも同時に2つのアプリを使い、もっとディスプレイのスペースがあれな。そんな思いのユーザーにとっては、待望の製品となるのでは? このコンセプトを私が気に入るのかは、まだ自分でもわかりません。ただときにSurface Goを折りたたんで、半分のサイズにしたいなって感じることがあります。Surface Goを2台つなげ、折りたたんで1台にして使いたいと感じることはないですね。でも、もしSurface DuoとSurface Neoが発売されたら、私の願いも変わるのかもしれませんよね?

Surface Duo/Neo ほしい?

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