最強ワイヤレス・スピーカーはどれ? Sonosのウン倍の価格帯で比べたよ

  • 7,050

最強ワイヤレス・スピーカーはどれ? Sonosのウン倍の価格帯で比べたよ
Image: Gizmodo US

昨秋日本上陸のSONOS(ソノス)。海外ではワイヤレス・スマート・スピーカーの代名詞ですよね。

ワイヤレスサウンド楽しんでる友達がいるなら、そのうち1人か2人はかならずSONOSといっていいぐらいの浸透度です。Sonos OneはAlexaの音声コマンドで楽曲が楽しめて、1台たったの200ドル(日本は2.5万円ほど)。これで売れないほうがおかしい魅惑のお値段。

でもワイヤレス・スピーカーは音さえよければいいというものではなくて、インテリアにもなじまなきゃならないし、設定がややこしいと、子ども部屋のBlink 182(ポップ・パンク・バンド)が台所のスピーカーにまで流れてきてママがこめかみプルプルなっちゃったりしますから、ハイエンドのもの買うならそういうのも含めた総合点が知りたいですよね。

そんなわけで、Sonos Oneスピーカー2台(計400ドル、日本は約5万円)の導入計画から一歩進めて、その2、3倍払ったらどの程度までいけるか調べてみることにしました。サウンドも2、3倍よくなるのか、操作性はどうなのか、ただ見た目が高そうになるだけなのか、という辺りも考えて。

190407wireless_speaker_battlemode_SonosOne
Photo: Gizmodo US
Sonos Oneのペア。5万円でワイヤレス・スピーカーライフがはじめられる

選んだのは1台500ドル以上するハイエンドモデルです。こういうの買う人は家もそれなりにデカいと思うので、2台ずつ買って設営環境も調べてみました

Beoplay M5:デンマークBang & Olufsen社の北欧デザインなワイヤレス。ペアで1200ドル(約11万8300円)。

KEF LSX:英KEF社のハイレゾワイヤレス。2台1100ドル(約14万8000円~)。

Pulse Mini 2i:カナダBluesound社の高評価ワイヤレス。2台1000ドル(日本市場価格不詳:約11万1500円)。

Sonos Play:5:米サンタバーバラSonos社の高いほうのワイヤレス。2台950ドル(約11万7600円)。

音楽をただ楽しみたい人と音響にこだわる人、両者のニーズを踏まえて、設定、デザイン、サウンドの3つで比較検証といきましょー。

設定のしやすさ

Sonos最大の魅力は設定が簡単なこと。アプリをダウンロードしてスピーカーを差し込んで画面をタップ、タップと進んでいくだけで、お部屋に音が溢れ出します。空間に合わせた音響調整はアプリからTrueplay機能でチャチャっとできるし、スピーカー増設もアプリ数タップで完了です。ここを出発点に、ほかのも2台設営して、窓から放り出したくなる瞬間がないか記録してみました。

設営手順はどれも大体同じです。アプリをダウンロードしてWi-Fiを選んでパスワードを入れるとすぐつながります。で、細かい設定はアプリ。Beoplay M5Bluesound Pulse Mini 2iはアプリ側の説明がやや足りない印象です。2台目の増設するときは特にそうで、どちらも何度かやり直してやっとできました。

190407wireless_speaker_battlemode_Bluesound
Photo: Gizmodo US
Bluesound Pulse Mini 2i

その点、KEF LSXのControlアプリは6ステップで設定できるのが先にわかるので、終わりが見えない感がなかったです。しかもこのステップで2台とも設定できて、終わるとワンシステムとして作動するので、BeoplayとBluesoundみたいに接続、接続解除を行なわなくてもいいんですね。

ただひとつ、KEFスピーカーで不満なのは、楽曲配信と音響調整のアプリが別になってること。そちらはLSX Remote アプリというやつで、イコライザーはむちゃくちゃ細かく調整できるのだけど、アプリが2つも要るのはKEFだけでした。しかも、1つは設定用、もうひとつはコントロール用というのがすぐにはわからない感じ。まあ、少し考えれば名前でわかることだし、操作は僕の場合、Spotifyアプリでほぼ間に合うので特に大きな問題ではないですけどね。

やっぱり最後に設定したSonosが一番シンプル&スムーズでした。BeoplayとBluesoundは面倒。KEFはスムーズだったけど、Sonosには及ばず。

「設定」の勝者:Sonos


デザインのよさ

これは存在感のあるものが好きな人、ごみ箱みたいな主張のないのが好きな人で、好み分かれますよね。ここでは親システムとの連携も考慮して、美しさと実用性の両方で比べてみました

190407wireless_speaker_battlemode_BeoplayM5
Photo: Gizmodo US
Beoplay M5

まずBeoplay M5(写真上)。今回試した中では編集部が一番惹かれたスピーカーです。ファブリックの円筒で、足はほぼ見えなくて、トップのアルミは実はまるまるコントロールになってて、回すとボリューム調整、タップで一時停止できるんです。ファブリックは90ドルでカスタマイズ可能。遊びにくる人に「これなに?」って絶対聞かれますよね。しかも前面にミッドレンジウーファー、全面ツイーター、ボトムにサブウーファーがある360度サラウンドサウンドです。ただWi-Fiで連携できるのは同じBeoplay製スピーカーだけで、差込口も3.5mm端子だけなので、ちと汎用性に欠けるかも。

Sonos Play:5Bluesound Pulse Mini 2iも同様です。この2つは見た目が同じ系統で、どっちも低くて横長、前面に大きなスピーカーグリル。ツイーターとウーファーをコンビで搭載しているところまで同じです(Bluesound Pulse Mini 2iはウーファー2基の下にツイーター2基、Sonos Play:5はツイーター3基の下にミッドレンジのウーファー3基)。背面には、これまた3.5mm端子。

Bluesoundのには光デジタル用アダプタが同梱になってますけど、3社ともワイヤレス・スピーカーと連携することを前提につくられている感じですね。あと、Sonos Play:5は大きい。重さも1台14ポンド(約6.3kg)あります。

190407wireless_speaker_battlemode_KEF_LSX
Photo: Gizmodo US
KEF LSX

独自路線なのはKEF LSXです。 前面にドライバーひとつ、背面にサブウーファーという一見シンプルな構成なのだけど、KEF独自のUni-Qドライバー(ウーファー内にツイーターがエンベッドされたドライバーアレイ)が前面のバッフルボードのところにあって音が出まくる仕様です。背面(写真上)には光デジタル音声端子、サブウーファー用端子、3.5補助端子まであるので一番汎用性が高くて、一番コンパクトでした。

「デザイン」の勝者:KEF LSX


サウンド対決

10万円以上出すからには耳がとろけるサウンドじゃないと満足できないし、逆に言うと、音さえよければ少々のこと設営やアプリがダメでも、古いHiFiスピーカーにつなげなくても我慢できます。

結論から言うと、4台ともサウンドはすんばらしいです。

公平を期するため、できる限りのことはしました。毎日2週間試聴したほか、曲層の異なる楽曲を3つ選んで聴き比べてみました。使った曲は:

・『No Tears Left to Cry』:アリアナ・グランデの失恋ソング。サウンドステージ「広がりと高音」をテスト。

・『Humble』:ケンドリック・ラマーのヒップホップ。低い打音とギターでバスの反応をテスト。

・『Friend of the Devil』:グレイトフル・デッドのギターソング。ピッチの高いドライサウンドをテスト。


190407wireless_speaker_battlemode_Sonos
Photo: Gizmodo US
Sonos Play:5

スピーカーはどれも音最高だったけど、あえて順番をつけるならSonos Play:5(写真上)が最後…。ダメという意味では全然ないです。Sonosはデカいだけあって音もラウドで、調整もしっかり効きます。ただ特筆すべき点が思いつかないというか、バスの音がミッドレンジに埋もれて、デッドの『Friend of the Devil』(暗い曲名だけど、めちゃ明るい歌)のベースのグルーヴに耳澄ませても「明るい」という文字が頭をよぎらないというか。

Beoplay M5は、アンプのトレブルコントロールにかけては最高で、360度のデザインで全包囲的にクリアな音が楽しめます。アコースティックサウンドでは最強スピーカーかと。ただ、下にあれだけ大きなサブウーファーがついてる割には、『Humble』の重低音はそこまで迫力なかったです。

Bluesound Mini Pulse 2iサウンドは最高というか、天国です。クリアでありながら、サウンドステージが驚異的に広い。一見、正面に向かって音出してるスピーカーに見えるんだけど(写真下)、後ろに回りこんでもアリアナ・グランデの歌声に全身くるまれてる気がしました。

190407wireless_speaker_battlemode_Bluesound_Mini_Pulse_2i
Photo: Gizmodo US
Bluesound Mini Pulse 2i

まーしかし、感動したのはKEF LSXですね。小さいのに、ミッドレンジの音をかき消すことなく低音がハートにきます。トレブルもよくて、『Friend of the Devil』は磨り減るまで聴いてる好きな歌なのに、これまで聴いたことのないサウンドが確かにしました。

190407wireless_speaker_battlemode_KEF_LSX_front
Photo: Gizmodo US
KEF LSX

何度も聴きたくなる、圧巻のスピーカーと言えます。

「サウンド」の勝者:KEL LSX


総合点

190407wireless_speaker_battlemode_KEF_winner
Photo: Gizmodo US
KEF LSX

サウンドの大圧勝とデザインの優位で軍配はKEF LSXに。設定も僅差だったし。まあ、ペアで14万8000円もするんだから当然といえば当然ですが。音響マニアのサウンドシステムに代わるワイヤレス・スピーカーを求めているならコレですかね。

Sonosよりいいかと聞かれたら、う~ん…答えに詰まります。なんせSonos Oneはペアで5万円。そっくり同じサイズのものに、サウンド違うから3倍近く払えば?とはそう簡単には言えません。予算5万円ならSonos Oneがコスパ最強だし、もっと余裕があるならPlay:5スキップしてLSXまで貯めるかな、自分なら。ずっと耳が喜ぶはずですよ。

    あわせて読みたい

    powered by