走行距離1万km以上! JAXAとトヨタが作る月面探査車「有人与圧ローバ」

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  • author 岡本玄介
走行距離1万km以上! JAXAとトヨタが作る月面探査車「有人与圧ローバ」
Image:TOYOTA

2029年の打上げを目指しています。

ソ連とアメリカだけでなく今年に入ってから中国イスラエルまでもが着陸を果たしている

その波に乗らんと、宇宙航空研究開発機構JAXAトヨタ自動車株式会社が手を組むことが発表されました。そしてその第一弾として、この2社は「燃料電池車(以下、FCV)技術を用いた、月面での有人探査活動に必要なモビリティ『有人与圧ローバ』」を開発することになりました。

これまで小惑星リュウグウに「はやぶさ2」タッチダウンを成功させたJAXAと、近い将来訪れる月面での有人探査の必要性が合致し、トヨタが月面のシャトルバスみたいな6輪車を作るのです。

Video: トヨタ自動車株式会社/YouTube

トヨタによりますと、2社の目的は「人類の活動領域の拡大」と「知的資産の創出」とあります。月の地下に眠るであろうや鉱物などを採掘しつつ、現地はいずれはコロニーも作るかもしれません。それに月だけでなく、火星での探査や移住なども見据えて「有人与圧ローバ」を作るわけです。ちなみに予圧というのは、社内に1気圧の空気があることを示します。月と火星は空気が非常に薄いのです。

有人月面探査は2030年代

「有人与圧ローバ」の開発は2029年の打上げを目指して作られます。そして2030年代には、有人月面探査が行なわれる予定。しかし月面は低重力で極端な温度差があったり、それに降り注ぐ放射線など過酷な環境です。そんな荒野でも1万kmを走破できるローバーを作ろうとしているTOYOTAとJAXA。応援したくなるじゃないですか!

参考資料によりますと、「有人与圧ローバ」の任務は2029年から2034年の間で、42地球日の日数、2台のローバーが月面の5つの領域にて探査を行なう予定となっています。1台6tという重さなので、2台分を打ち上げるのはちょっと大変そうな気がしますね。ガンバレー!

月の環境を汚さない

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Image:TOYOTA

燃料電池は、クリーンな発電方式で水だけを排出するというもの。しかも燃料電池自動車(FCV)は空気を吸い込むとき、有害な粒子状物質をフィルターに摂り込んだまま排出しないので、空気を清浄する役目も果たします。コンセプト・デザインでは、巻取り式の太陽光パネルもあるので、燃料切れの心配はなさそうです。

ということで、打ち上げ予定の2029年まであと10年。たとえコンセプト・カーだとしても、実車を見るのが楽しみですね。それにこのプロジェクトは第一弾ということなので、続く計画もまた楽しみで仕方がありません。

Source: YouTube via TOYOTA (1, 2) via The Awesomer

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