高級手帳メーカー・モレスキンの「ペーパータブレット」ハンズオン:書き味は滑らか

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 中川真知子
高級手帳メーカー・モレスキンの「ペーパータブレット」ハンズオン:書き味は滑らか
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

紙の書き心地って魅力的です。私はタッチペン機能が欲しくてiPad Proを購入した時に、紙のような描き心地を再現してくれるエレコムの保護フィルムを購入しました。絵心がないのでブレインストーミングくらいしか使わないのに、どうしても紙にこだわったんです。だから、ノートに書いたものがデジタル化されるペーパータブレットなるハイブリッド・ガジェットが重宝されるのも納得。

というわけで今回は、先日発売された高級文具メーカーモレスキンの「Adobe Creative Cloud connected Paper Tablet」に米GizmodoのAndrew Liszewski記者がハンズオン。1000ドルのハードウェアが提供してくれるものを望まないのであれば、十分満足できるアイテムだと感じたようですよ!


アートとスタイラスの相性は抜群です。だからAppleはApple Pencilを作りましたし、Wacomのドローイングタブレットがクリエイティブ分野での標準ツールになっています。どちらも本物のペンや鉛筆の書き心地に近い再現度ですし、ラグも存在しないに等しいくらいです。まぁ、ガラススクリーンやプラスティックディスプレイに人工物独特のタッチを感じることは否めませんが、それでも十分と言えるでしょう。

かなりニッチなハイブリッド・ガジェット

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タブレットの外観を紙で再現しようとしたかのような湾曲した小口の仕上がり
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US


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専用のペン「Moleskine Pen+ Ellipse」が必要
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US


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各ページには微かなドットパターンが印刷されており、書き込みをするにあたってPen+ Ellipse内蔵カメラがそれらを読み取り、筆致をデジタル化
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Pen+ EllipseはBluetoothでモバイルデバイスやPCと接続。接続状況はLEDの発光やビープ音でわかる
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US


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ページに印刷されたAdobe Creative Cloudのアイコンに触れると、スケッチがクラウドにアップロード・保存される
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US


「Moleskine Adobe Creative Cloud connected Paper Tablet」(以下Paper Tablet)はiPadやWacomといった製品と競合できません。芸術家やデザイナーがアイディアを書き出して、それをAdobe Illistratorに移行した後、洗練させていくことを目的としています。

Paper Tabletは、「Pen+ Ellipse」(179ドル/約2万円)という特殊なペンを使います。このペンにはカメラが内蔵されており、ノートの各ページに印刷された見えないグリッドパターンをトラッキングします。私は数年前にこの技術をLivesvribleの製品で試したことがありますが、ペンのサイズが大きすぎると感じました。今回のMoleskineのハードウェアはNeoスマートペンと同じ技術を使っていますが、AppleペンシルやWacom Stylusと同じように良い書き心地でした。

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Adobe Illistratorを開くたびにPen+Ellipseを接続する必要あり
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

スマートペンをモバイルデバイスに接続する代わりに、Paper TabletはAdobe Illustrator拡張機能を使ってPCに直接接続します。セットアップは簡単で、ノートに描き始めたらIllustratorが新しいドキュメントを作成してくれますし、Paper Tabletの前のページで作業をすると、既存のドキュメントを自動的に開いて切り替えてくれるのです。

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左:Adobe Illustrator上でデジタル化された文字 右:Paper Tablerに書かれたオリジナルの文字
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US



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Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US


ラグあり

スケッチがIllustratorにすぐ映し出されるのは心地いいものですが、リアルタイムではありません。実際には、ペンを紙から離したときに描かれていた筆致が表示されているのです。つまり、短い線はリアルタイム表示されているように見えますが、筆記体で書いた名前なんかは書き終わるまでIllustratorに表示されることはありません。

対照的に、M+NotesでモバイルデバイスとPen+ Ellipseを同期して使ってみたところ、引いた線はラグ無しで表示されました。Illustratorだと遅い理由はよくわかりません。

Paper Tabletのユーザー層はニッチですが、その機能は優れていると思います。ストロークと図形はIllustratorに正確に変換されます。時には正確すぎると感じられることも。小さなマークをクリーンナップする作業が発生することがありました。Apple PencilやWacomスタイラスと同じくらい正確ですが、いったんIllustratorにインポートされてしまうとPaper Tablet上で編集や削除、操作する作業ができないので、Apple PencilやWacomスタイラスにとって代わることはありません。

コストパフォーマンスが悪い

ノートに描いた絵をIllustratorにトランスファーするだけ、というPaper Tablet。利用するには、Tablet本体に35ドルMoleskine Pen+ Ellipseに179ドル、そしてAdobe Illustratorの年間購入が月額21ドルかかります。Moleskineの熱狂的なファンであるとか、紙とペンに相当な拘りがない限り、80ドルでWacomの安価なドローイングタブレット「Intuous」を買った方がいいかもしれません。

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