Fitbit Inspire HRレビュー:機能はいい。でも刺激のないフィットネストラッカー

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  • author Victoria Song - GIZMODO
  • [原文]
  • 中川真知子
Fitbit Inspire HRレビュー:機能はいい。でも刺激のないフィットネストラッカー

ウェアラブルというと今やスマートウォッチが主流ですが、フィットネストラッカーの存在も忘れてはいけません。スマートウォッチよりもはるかに安く、正確なフィットネストラッキング、バッテリー寿命、通知が届くフィットネストラッカーは、ウェアラブル初心者にピッタリです。

具体的にどんなウェアラブルのことを話しているのかというと、Fitbitの「Inspire」と「Inspire HR」。HRは100ドルで、アップルウォッチシリーズ4の1/4という価格! 心拍数がはかれないInspireは70ドルという破格なプライスなんです。同じような機能を搭載しているGarminのフィットネストラッカーであるVivosmart 4は130ドルなので、Fitbitがどれくらい良心的な価格かお分かりになるでしょう。

さて、この時点で価格には満足ですが、果たして機能面はどうなのでしょう?

Fitbit Inspire HR

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これは何?:超安くてカジュアル使いできる初心者用フィットネストラッカー

お値段:100ドル(Inspireは70ドル)

好きなところ:値段の割に正確なトラッキング

好きじゃないところ:退屈なデザイン。見栄えもしない

フィットネストラッカーとして文句なし

試しに1週間ほどInspire HRを付けてみて、良いところと悪いところを見つけました。機能面では文句の付け所がありません。歩数、距離、消費カロリー、運動時間をしっかりトラッキングしてくれました。心拍数も継続的にトラッキングしてくれますし、バッテリーも1回の充電で最低5日間はもちます。50mまでの防水なので、水泳もオッケー。実際に、Inspire HRを付けて何度もシャワーを浴びましたし、ジャブジャブと食器洗いもしてみましたが、問題はありませんでした。

正確さも◎

正確さですが、Inspire HRは手堅いパフォーマンスを見せてくれました。

一般的な歩行スピードである時速3.5マイル(約5.6km/時)でトレッドミルを1マイル(約1.6km)歩いてみましたが、2100歩とカウントされていました。私の歩数計は2139歩とカウントしていたので、比較しても1.8パーセントの誤差しかありません。時速5マイル(約8km/時)で1マイル走ってみましたが、1924歩とカウントされ、歩数計の1992歩とほぼ同じ数字という結果になりました。

心拍数も同様に正確で、エクササイズをしながらHRとApple Watch series4とPolar H10チェストストラップの3つで比較しましたが、アップルウォッチとは2拍差、Polar H10とも10拍差という結果に(チェストストラップはリストバンドタイプよりもより正確です)。

自動エクササイズトラッキングも申し分なし。Inspire HRをつけてグルービーダンスホールに行きましたが、リズムを変えながらのダンスも「スポーツ」と認識してくれました。何度かApple Watchを付けて同じグルービーダンスホールに行きましたが、どんなに汗だくになって踊っていても「スポーツ」と認識してくれなかったので、嬉しい結果でした。

バッテリー寿命良し、正確さ良し、価格良し。こうなると、フィットネストラッカー界の刺客となるか?と思うかもしれませんよね。安心してください、Inspireにも弱点があるんです。そう、デザインです。

ダサい

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はっきり言いましょう。Inspire HRのデザインにはがっかりです。Fitbitの人気トラッカーAltaのフォルムをコピーしていて、通常であればそれは良いことだと受け取られるはずなのですが、Inspire HRは付けてみると「チープさ」が目立ちます。

Altaではアルミニウムだったボディはプラスチックになってしまいました。スクリーンとストラップのジョイントもゆるくなってしまいました。Fitbitが丸みを帯びて、モダンな外見になることに不満はありませんが、このデザインチョイスには賛成しかねます。子供っぽい!

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ベゼルが分厚い

Inspire HRがデザインの改善をしなかったとは言いません。タッチスクリーンはタップ以外にスワイプにも対応し、Altaでもっともイライラさせられ「操作がタップのみ」という部分は解消されました。モノクロームのスクリーンは、スワイプダウンするだけでエクササイズメニューをひらけますし、スワイプアップすれば日々の統計を確認できます。Inspire HRのベゼルは無骨なので、そこら辺はより改良が必要だと思います。

バンドがVersaと同じピンシステム採用

スワッピングバンドのメカニズムも変わりました。Altaの切り替えストラップは直感的で簡単便利でしたが、Inspire HRの方はVersaと同じピンシステムを導入したため、Altaに慣れていた人は不満に感じるかもしれません。

しかし、ストラップを使わずにトラッカーをクリップアクセサリーみたいに利用することができます。これはFitbitのもっとも安いデバイスでできたことです。これは、InspireとInspire HRのローンチをもって、Fitbitがローエンド製品の完全抹消をしようとしているから。Inspireトラッカーは、Fitbit Zip、One、Flex 2、Alta、Alta HRに取って代わる製品です。つまり、Fitbitファミリーでの他の選択肢は、スマートウォッチか、Fitbit Charge3のみ、ということになります。

ダサすぎて他が魅力的に見える

Inspire HRを付けていると、Alta HRを恋しく思います。Versaが出てくる前は、Alta HRがカジュアルウェアラブルユーザーに1番オススメのアイテムでした。スタイリッシュで控えめであっただけでなく、お手頃プライスでトラッキングも正確でした。他のトラッカーもAltaに影響を受けていました。ほら、GarminのVivosmart 4なんてAlta HRにめちゃめちゃインスパイアされていますよね。

別にAlta HRと比べて機能性が落ちたわけでもないのだから、Inspire HRにグチグチ言うのは馬鹿らしく感じるかもしれません。それに素晴らしい商品に対して失礼でもあります。

でも、デザインってすごく重要ですよね。ウェアラブルって、つまりずっと装着しているわけですし。たぶん、Inspire HRを付けていても誰も「格好いいね!」「素敵!」なんて褒めてくれないでしょう。いっしょに素敵なアクセサリーでも付けない限り。Alta HRとVersaを付けていると、何度も褒めてもらえたんですけどね。

こうなってしまうと、Fitbit Charge 3が魅力的に感じてきます。たった50ドル多く払う(日本では1万8929円)だけで、7日間のバッテリー寿命と同じトラッキング機能、そしてアプリを使えばスマートウォッチっぽいこともできるのですから。タッチスクリーンも大きくて、触感フィードバックもあり、そして上品な佇まい!

GarminのVivosmart 4も堅実的な選択肢と言えるでしょう。30ドル足す(1万6482円)ことと、ストラップが交換できないことを納得するだけで、Sp02センサーとGarminのすべてのソフトウェアプラットフォームが使えるんですよ(より合理化されたプラットフォームを望むならFitbitは最高ですけどね)。

InspireとInspire HRの真の問題点

でも、1番の問題点はデザインというより、Charge 3との差別化がうまく行っていないことではないでしょうか。FitbitはVersaの廉価版であるライトエディションをInspire HRより60ドル高いだけの160ドルでリリースしているんです。それを出したなら、Inspireいらないじゃん、と思うのは自然の流れかも。

確かにFitbitが100ドル以下のトラッカーを出したのは喜ばしいことです。「Inspire」と言う名前にも、何か深い意味があって何かをインスパイアするために作られたのかもしれませんし。

まぁ…、色々書いたけど、デザインはイケてないよね。

まとめ

・たくさんの素晴らしい機能と正確なトラッキング。100ドルのトラッカーとしては秀逸!

・ デザインは、Alta HRの後継者というより前任者的。

・ Fitbitの主力トラッカーであるCharge 3と区別がつかない。

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