爆音ワイヤレススピーカー「Phantom Reactor」レビュー:アパート丸ごと爆音で包み込むのにはぴったり

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  • author Adam Clark Estes - Gizmodo US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
爆音ワイヤレススピーカー「Phantom Reactor」レビュー:アパート丸ごと爆音で包み込むのにはぴったり
Image: Adam Clark Estes Gizmodo US

超コンパクトなのにすごい爆音

Devialetのワイヤレススピーカーが日本でリリースされることが決まったのは、半年前のこと。およそ20万円というプレミアム感で世間をざわつかせました。

今回レビューするPhantom Reactorは、値段に関してはその約半分。特徴はなんといっても、このサイズ感にしてこのパワフルさ。でも「いくらでも払うから欲しい!」と、誰もが欲しがるスピーカーかというと、実際はそうでもなさそうです。

Devialet Phantom Reactor

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Image: Adam Clark Estes Gizmodo US

これは何?:高価なワイヤレススピーカー

価格:1000〜1300ドル(約11万〜14万4000円)

好きなところ:見た目。低音。

好きじゃないところ:高い。

Devialet Phantom Reactorがどんなものかざっくり言えば、サッカーボールよりも小さくて本棚にも置けるサイズなのに、ホームシアター設備よりも大きな音を轟かせます。600Wバージョン(1000ドル)は95デシベル、今回わたしが試した900Wバージョン(1300ドル)は98デシベルという音の強さになっています。

特に強烈な低音に関しては、最新のサブウーファーによってスピーカーの両側で(文字通りドンドンと。すごいので下の動画をぜひ見てみてください)鼓動します。しかも18Hzという低音域に対応していますが、これはじつはほとんどの人がほぼ聞こえず、感じることならできるというほど。また高音に関していうと、想像を超えるほどパリッとした音を響かせます。

デザインもなかなか興味深いです。たとえるなら画家・造形作家のH. R. ギーガー(映画『エイリアン』のクリーチャーデザイナー)にインスパイアされたハードウェアのように見えます。デバイス前面に3つのドライバが配置されているので、まるで「聞いて聞いて」と言わんばかりの出で立ちも印象的です。 おそらく高〜中音域を処理するアルミのドライバーが1つ、低音にはサブウーファーに2つのアルミドライブがあります。

使いやすい

マルチルームワイヤレススピーカーとして利用できますが、3.5mmジャックBluetooth接続にも対応。またAirPlay 2.0にも対応しているので、Appleユーザーには特に使い勝手が良いはずです。

でも、残念なことに音の忠実性(ハイファイ)に関しては、この価格から期待できるレベルだとはいえません。どちらかというと、お金持ちの人たちのオモチャみたいとも言えます。

ハイエンド向けオーディオを扱うDevialetはかつて、アップルストアの実店舗で売り出していたこともありました(そのすぐ隣で、Phantomよりいくぶんも安いHomePodが並んでいたことも...)。こうした小売店鋪での露出はあまり上手くいかなかったようですが、それでもオーディオファンを惹きつけるであろう理由はいくつか考えられます。

そのひとつは、わりとユニークな家庭用オーディオのソリューションであること。アンプや追加のハードウェアなしにハイファイ再生が楽しめるというのは使いやすいです。Wi-FiやBluetoothで接続できるので操作も簡単です。

いっぽう、細かい微調整ができないという欠点もあります。現時点でDevialetアプリでは、イコライザーなど追加で好みの設定をいじることはできず、できるのはボリュームやインプットのみ。これはAppleのHomePodとの共通点(ひとつめ)。ただ、Phantom Reactorに関してはサードパーティーのイコライザーを利用したり、Sonos Connectなどを使って既存のマルチルームオーディオシステムに接続したりすることもできます。

チューニングには不満あり

また、チューニングについても少々難あり。音の忠実性(ハイファイ)を気にする人にとっては苛立ちを覚えるかもしれません。この部分もまたAppleのHomePodとの共通点(ふたつめ)だといえます。

どうやらこのPhantom Reactorは高音と低音の強烈さに重点を置いているようなので、その中間のサウンドを欲しがってしまう自分に出会ってしまうのです。どの曲を聴いてもそうだとはいいません。たとえばアリアナグランデの「Seven Rings」は、高音と低音の鼓動が最高です。でも、もっと複雑なジャズの音色(たとえばデイヴブルーベックの「Take Five」 )になると、ピアノのリフなど細部が吹っ飛んでもう空っぽに聞こえてしまうのです。

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Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US

それでも、Phantom Reactorのシンプルさを気に入る人は多くいると思います。スマホやPCと手軽に接続できて、アンプなし、ワイヤレスで爆音を楽しめるのもこのスピーカーの魅力だといえます。

でも個人的な意見ですけど、もしいま手元に10万円あってワイヤレスサウンドシステムをどうしても買わなくちゃいけないってなったら、おそらくSonosのスピーカーを選びます。Sonos Play:5はPhantomよりもハイファイを楽しむことができるのと、マルチルームシステムのセットアップがかなり簡単だからというのがあります。 広すぎなくてちょうど良い部屋を、程よいバランスのとれた良質な音楽で満たすのが私にはちょうど良いのです。

Devialet Phantom Reactorは、アパート丸ごと爆音で包み込むのにはぴったりですけどね。重低音が好きな人にもたまらないかもしれません。でも、不思議な魅力はあるものの、ものすごい価値があるかといえば正直そうでもないぞというのが私の個人的な意見です。サウンドに関しても、やはり飛び抜けて良いとはいえません。

でもPhantom Reactorには、ほかのワイヤレススピーカーにはないユニークさがあります。家に遊びに来た人たちにちょっとした印象を残せるのはまちがいないでしょう。もし迷うことなく1000ドルでこれを手に入れたいと思ったなら、あなたは経済的な成功者です!

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