Wacom Cintiq 16 ハンズオン:何の文句もありません #CES2019

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  • author ヤマダユウス型
Wacom Cintiq 16 ハンズオン:何の文句もありません #CES2019
Photo: ヤマダユウス型

これから初める人をうらやましく思うレベルです。

Wacom(ワコム)から、コンシューマー向け液晶タブレット「Wacom Cintiq 16」が発表されました。すでに販売されている「Wacom Cintiq Pro 16」の廉価版にあたりますが、Amazonでの実勢価格はなんと半額以下の6万円台!(公開時点、変動あり)。まさに、エントリー層を狙い撃ちなニューモデルです。

Wacomは高級品だった

今の時代、液タブが欲しいとなると最初に考えつくのは、iPad Proか、Surfaceか、あるいは中国製の液タブ(通称、中華液タブ)あたりでしょうか。このあたりは10万円以下で手に入る、比較的エントリーな部類です。一方のWacomは…こちらを見て下さい。

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Image: Wacom

これはCintiqシリーズの一覧なのですが、この中で10万円をきるモデルはCintiq 13HD/ Cintiq 13 Proの2モデルしか無かったのです。13インチの次に画面が大きいPro 16は、15万円以上します。つまり、今回登場したCintiq 16は、画面が大きくて10万円を切るという、まさにソコが欲しかったのど真ん中をいくモデルなのです! なんなら16インチなのに、Pro 13より安いですからね。

今回のCintiq 16と、既存の上位モデルCintiq Pro 16の大きな違いは、ディスプレイの解像度が4Kか1080pか。どちらも15.6インチで、筆圧レベルも8,192段階。

おおむね、文句なしの書き心地

早速、このニューモデルを自宅で試してみました。我が家の液タブ環境は2017年モデルのiPad Proと、Cintiq 13HDの2つがあるため、そのあたりとの比較も交えつつ。

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Photo: ヤマダユウス型

15.6インチのサイズ感はなかなかのもので、MIDIキーボードと一緒に置くとこれくらいのボリュームになります。スタンドは13HDのような面で支える形ではなく、Pro 16のように足を内側から出す形です。

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Photo: ヤマダユウス型

液タブのコードってとにかく太いんですけど、このように収納口がついています。電源とUSB、HDMIの3口が1本になってますからね、この太さも仕方ないね。

さて肝心の描き味ですが、何の文句もありません。コードを繋いで、ドライバー入れて、CLIP STUDIO起動して、初回からフッツーに描けました。視差、コントラスト、色味、どこも文句なし。13HDよりもわずかにペンが重くなっていますが、むしろその重さが心地よかったです。つまり、ペンも良かった。

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Photo: ヤマダユウス型

iPad Proと比べても、Cintiq 16の描き味の方が好感触です。AG(アンチグレア)フィルムディスプレイの程よい抵抗感とザラつきは、紙質感を再現するフィルムを貼ったiPad Proでも太刀打ちできません。ペンを画面に付けたときの沈み感がそもそも違いますしね。まぁ、機動性やタッチ操作の面ではタブレット有利なので、作業効率のトータルはまた変わってくるかもですけど。

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Photo: ヤマダユウス型

上位モデルのPro 16の視差を低減する技術「ダイレクトボンディング」は非採用ですが、特段気にはなりませんでした。搭載しているPro 16やPro13を使っている人からすれば感触に違和感を覚えるかもしれませんが、ここまで細かく描けるし、ほぼ問題なしかと。13HDよりも描きやすく感じたのは、先述のペン性能の差かもしれません。

また、Cintiq 16について説明を受けたとき、Pro 16と比較して「線の追従性が劣る」という声がありました。追従性とは線をシャッシャと素早く描いたときに、どれだけペンにポインターが追いついてくるかという性能。追従性が優れていれば、手の動きにポインターがちゃんと追いついてくれるということです。

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Photo: ヤマダユウス型

言われてみれば完璧に追いついてる感じはしません。でも、この追従性ってPC側の性能やブラシの形状にも左右されるものなので、単純比較しづらいんですよね。使った感じだと、ほとんど気になりませんでした。筆圧段階もPro 16と同じ8,192段階ですし、このサイズと価格でこの使い心地、最強なのでは?

間違いなく中華液タブキラー

これを機に、改めてお手頃価格の中華液タブも触ってきたんですよ。Amazonで「液晶タブレット」で検索すると出てくるあのへんですね。えー、駄目です、これは。視差がポインターどこやねんってレベルだったり、VGA/DVI接続だったり、謎の線ブレが起きたり……。慣れれば使えるんでしょうけど、これは良くない慣れな気がします。描いてて楽しくなかったもん。

「初めての液タブだしとりあえず安いのでいいや」という液タブデビューな人の気持ちはよーくわかります。そもそも触ったことがないから性能差もわからないはず。だからこそ、初めての液タブで素っ頓狂な描き味を覚えるべきではないと、そう思うのです。

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Photo: ヤマダユウス型

そうした人を意識した、エントリー向けのモデルが少なかったのがこれまでのWacomでした。今回のCintiq 16は、いうなれば中華液タブキラー国産液タブのニュースタンダード。初めて手にする液タブとしては、画面サイズも描き味も文句なしなしのなしです。

じゃあデビュー液タブとしてiPad Proはどうなのかと聞かれたら、やはりPCほど機能が豊富でないのが気がかりなんですよね。クリスタのアプリで出稿データまで作れるものの、フォント設定やファイル管理など、事務的な部分の操作はPCに勝てません。やっぱり、初めてはちゃんとした液タブが良いでしょう。もちろん、サブとしてのタブレットは本当に優秀です。うちのサークルも、去年の冬コミはiPad Proだけで作業しましたし。

このCintiq 16をベースマシンとして使いながら、たとえばタッチ機能が欲しいとか、持ち歩ける液タブが欲しいとか、そういう派生をしていくと健全だと思います。発売日は2019年1月11日(金)、予約は1月8日(火)より開始。いま液タブが欲しいなーと思ってる人、コレ、正解ですよ。

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Photo: ヤマダユウス型

そう思うと、13HDも頑張ってくれたよなぁ。買い替え時期かしらね。

Source: Wacom

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