中国が軍艦にレールガンを配備。でも運用はまだ先?

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  • author 岡本玄介
中国が軍艦にレールガンを配備。でも運用はまだ先?
Image: GLOBAL TIMES

とりあえず載せただけという可能性も。

宇宙を征服すべく、月面探査機を月の裏側に送り届けた中国。これで各国の宇宙開発競争が激化するかもしれませんが……彼らはでも、軍事的に各国を刺激するような最新設備を搭載しました。

それが、砲弾を電磁誘導でマッハ7.5の超高速で射出するレールガン

QUARTZによりますと、1月3日、中国のメディアGLOBAL TIMESが、中国中央電視台(CCTV)のニュースをネットで伝えていたとのこと。CCTVでは、揚陸艦の砲塔がカモフラ柄の布で覆われた砲台を映し、「中国の軍艦は間もなく、“完全に独立した知的財産”に基づく技術で、“非常に破壊的な速度”にて発射体を発射する電磁レールガンを装備する」と報じたそうです。

ちなみに“完全に独立した知的財産”とは、他国のパクりではなく自国でデザインしたものだよ、という意味です。

弾丸のコスト削減になる

電磁力を使ったレールガンの狙いは正確で、音速の7.5倍の速度で最大200kmまで発射体(つまり弾丸)を撃てます。弾丸は超高速の運動エネルギーで目標にダメージを与えるので、爆発する弾頭を必要とせず、コストがかなり抑えられるようになります。

かねてよりアメリカ海軍も同様の技術を用い、陸上実験を行っています。将来的には軍艦に載せるのですが、研究部門は以下のように述べています。

レールガンは化学推進剤(炸薬)ではなく大規模な電気パルスを使用して、米国海軍の標準5インチ海軍砲の13海里(約24km)の範囲よりはるかに遠くに発射体を射出できます。

超高速で発射体を撃ち出すレールガンは、攻防いずれの場合でも大きなコスト削減が期待できます。最も困難な標的に高価なミサイルを使わずに、多くの致命的な脅威から安価で対処することができるのです

CCTVの報道以外にも、中国でレールガンが搭載されている姿が激写され、Twitterで拡散されています。

1隻に搭載されたら、アっという間に何十隻にも配備されそうですね。他国も早く抑止力を身に着けないと、月のように征服されかねません。

アメリカ海軍関係者は余裕の見解

とはいえ、米太平洋司令部の合同情報センターで運営部長を勤めていたカール・シュスター氏は、CNNに対してこうコメントしています。

もし中国が海上でレールガンの試験をしていたとしても、運用は1〜2年先になるでしょう。それに彼らが外国製品を模したのではなく、独自開発したものなら、もはやアメリカに比べて10〜15年遅れていることを示しています

なるほど、プロの目だとこう捉えるのですね。軍艦に載せたのは、国威発揚のためと考えると合点がいきます。

中国はトイレも餃子も爆発する国として知られていますが、独自開発のレールガンは大丈夫でしょうか?

Source: GLOBAL TIMES, Twitter, CNN via QUARTZ

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