『モナ・リザ』にまさかの「モナ・リザ効果なし」判定!

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  • author Rhett Jones - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
『モナ・リザ』にまさかの「モナ・リザ効果なし」判定!
Photo: Wikimedia

え、じゃあ名前どうする?

みなさん「モナ・リザ効果」ってご存知でしょうか。見る位置を変えても絵の中の目と視線が合うという効果のことです。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたモナ・リザがどこから見てもずっと見つめてくると言われたことから、その現象は「モナ・リザ効果」と呼ばれています。1960年代からモナ・リザ効果は根拠のある効果・現象だと科学者チームの研究がされてきました。しかしドイツのビーレフェルト大学の研究チームが、名前の起源となった『モナ・リザ』自体の検証は誰もやっていないじゃないか、ということで検証をおこないました。

その結果は、なんと...なんと...「モナ・リザ効果は間違いなく存在するが、絵画『モナ・リザ』自体にその効果は、ナシ」

モナ・リザと見つめ合って検証

今回この『モナ・リザ』のモナ・リザ効果(ややこしい!)の検証をおこなったSebastian LothさんとGernot Horstmannさんのお二人は、ロボットやアバターとのコミュニケーションをリサーチする研究者です。人間とバーチャル・エージェントとの会話において、注視の方向はとても重要なもの。ロボットでも人間でも、視線ってちょっとした違いでなんかゾッとしたりすることありますもんね。彼らは視線の研究をするうちにモナ・リザ効果について知り、24人の被験者で『モナ・リザ』を検証することにしました。

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Image: Sebastian Loth and Gernot Horstmann

まず、被験者それぞれは『モナ・リザ』を映した画面の前に立ち、2メートルの物差しが画面と被験者の間にふたつ置かれ、被験者は物差し上のどのあたりの距離に来たら、目がこちらを見ているかを知らせるという方法を取りました。この実験を繰り返すこと2,000回(お疲れ様です!)、被験者が初回と同じ位置を言うことを避けるために、画面と被験者の距離は66センチに保たれつつ画像サイズをズームイン・アウトしたり、少し左右にずらしたりして見せました。

『モナ・リザ』は自分の鏡?

2007年におこなわれた視線の研究結果では、視線というのは左右10度か5度の範囲で合うとされています。そして今回の結果ではどんな状況で測定してもモナ・リザの視線は平均で15.4度右側に向けられていることがわかりました。ということは、モナ・リザの視線は外れているってことになります。

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Image: Sebastian Loth and Gernot Horstmann

今回検証をおこなったHorstmannさんは「『モナ・リザ』を見て、モナ・リザが自分をずっと見つめていると感じるのなら、自分のナルシシスト傾向に注意したほうがいいでしょう。誰かに見られたい欲望や他人の意識の中心にいたいという願望の現れです」と話しています。

Horstmannさん、ちょっとキツめ。でもモナ・リザ効果は確かにあるけれど、『モナ・リザ』にはその効果はなしということなんで、やっぱりモナ・リザが見てるような気になるのは、(ナルシシストかどうかは置いておいて)思い込みなんですね。

Source: i-Perception, Ars Technica

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