子供だまし? 予算の都合?
ロシアの国営テレビは先日、子供たちを対象とした技術フォーラムの映像を放送。そこには人型のロボット「ボリス」が登場しました。ASIMO風のデザインも悪くないし、喋って踊るこのロボット。動きがいまいちメカニカルじゃないような気がするのですが……やっぱり中には人間が入っていたのでした。
The Guardianいわく、実はこのロボット(の着ぐるみ)はおよそ43万円で販売されており、Show Robotsという会社によって作られているのだそうな。機能は光る目とプラスチック部品、そして衝撃的なまでに人間のごとく動くのが特徴としています。
ボリスの謎は、鷹の目を持つロシア人視聴者によって暴かれました。なんと首の部分に肌と髪がバッチリ見えるのです。
Первый день работы форума "Проектория" открыли 6 авторских уроков лучших педагогов Россииhttps://t.co/ON227RuGhzpic.twitter.com/YDeu8RW9un
— Вести-Ярославль (@VestiYaroslavl) 2018年12月11日
技術フォーラムの主催者は、人々を騙そうとしているつもりはないようです。ただ司会者には伝わっていなかったようで、どうやら最新ロボだと思って接していたようなんですよね。
こうした情報を知ったうえで、実際の映像を見ると笑えてくるかもしれません。例のロボット「ボリス」は、2:32から登場します。
主催者としては、子供のための楽しいアトラクションだったのでしょう。嘘をつくつもりはないのでしょうが、そこそこ精巧な出来栄えなので「実は着ぐるみです」って言い難い状況に陥ってしまったようです。
今はボストン・ダイナミクスのATLAS君がバク宙を披露したり、パルクールをこなしたりする時代なので、それなりに人間らしい滑らかな動きをしても疑われないご時世になってきているのも一因かもしれませんね。
ちょっと前には、ロシア兵器メーカーが歩行戦車のコンセプト・モデルを公開した例もありましたし、1968年には明らかにアレなロボット「ミス・ハニーウェル」が活躍したこともありました。

このロボットは未来の主婦として家電屋さんでデモを行ないました。まぁ疑う余地もなく、中身はお察しの通りですけども。
ロシアはロケットで宇宙に行くくらいの科学技術があると思うのですが、いろいろとアレなのもまた“おもロシア”って感じでしょうか?
Source: The Guardian, tjourna, YouTube