新型「iPad Pro」ハンズオン:この板には全能感が詰まっているんだ

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  • author ヤマダユウス型
新型「iPad Pro」ハンズオン:この板には全能感が詰まっているんだ
Photo: ヤマダユウス型

PCとタブレット、のあいだをゆくタブレット。

1週間前の夜11時頃。Appleのイベントをリアルタイムに見ていて、僕がもっとも興奮したのはiPad Proの紹介ビデオでした。ホームボタンが取れたり、ベゼルをつつーっとして平たくしたり、あの演出はもうヤられてしまいましたよ。

その個人的な期待通り、海外では相当に盛り上がっています、新しいiPad Pro。性能はMacBook Proに迫ると言われたり、夢を詰め込んだクリエイティブだなんて言われたら、もう、もう。発売までの1週間は本当に楽しみでした。念願のハンズオンと参りましょーう!

あえて12.9インチを使ってみる

今回は11インチではなく、12.9インチを重点的に触ってみました。11インチは触るまでもなく間違いないと思うので。でも、12.9インチは隠れた正解の可能性もあると思ってて、この話はのちほど。

というわけでまずは比較から。前の12.9インチと比べると、新しい12.9インチのiPad Proはとても小さくなりました。

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Image: ギズモード・ジャパン

前の12.9インチ。

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Image: ギズモード・ジャパン

新しい12.9インチ。

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Photo: ヤマダユウス型

小脇に抱えた感触からして一回り違います。スケッチブック級だったのが、ギリギリノート級になったかなという感じ。これくらいなら12.9インチでも外に持ち出す気になるかなぁと思ったのが、12.9インチワンチャンあるのでは?と思ったきっかけ。

iPadじゃないiPadに出会う

持った感触は、ただただ、うっとり。背面と側面の起伏のなさが新鮮です。期待していたカクカクとしたデザインは、思った通りiPhone 4Sのような強烈な直角ではなく、程よくラウンドしつつもデスクに自立するほどには平面です。角感もアリアリですし、用がなくても小脇に抱えたくなっちゃいますね。皮膚に心地よい質感である証拠です。

ホームボタンがなくなったことで、いよいよ天地左右が関係ない板系タブレットになりました。でも、おかげでどっちが上か下かわからなくなることもしばしば。Face IDの解除時にカメラを覆ってしまうことが何度かあったのですが、覆ってしまったときの演出もエモかったんですよ。

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Photo: ヤマダユウス型

「カメラが覆われています」と表示され、カメラ側に矢印が表示されるッ! こういう小さな心遣いが、ほっこりするじゃあないですか。

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メディア視聴機としてのiPad Proは、フルスクリーンの威力が活きるところ。もう、何を見てもすげーキレーって気分です。一度このフルスクリーンを知ってしまうと、もうホームボタン時代のiPadのベゼルが野暮ったく見えちゃいますね。たった数時間触っただけなのに。

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Image: ギズモード・ジャパン

Smart Keyboard FolioApple Pencilを装備すれば、もうどこでもクリエイティブのはじまりです。この美しいディスプレイを前にしたら、ただブラウジングするだけではもったいないと思ってしまいます。角丸さがなくなったことでカジュアルさもなくなったように感じるのは、さすがに思い込みかしら。

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Photo: ヤマダユウス型
一番はじめに接続するときは、もっとゴージャスなアニメーションが出てきた

Apple Pencilは本体側面にマグネットで吸着&充電ができるだけでなく、吸着することで即座にペアリングできます。設定でBluetoothの項目を確認する必要もなし。美しきシームレスかな。

いざ、クリエイティブの世界へ

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Image: ギズモード・ジャパン

美しい板にApple Pencilをパチっとすれば、もういくらでも描けちゃいます。上下左右のベゼルが均等なおかげで、いよいよキャンバス感が強まって描きやすくなったのは間違いない。Smart Keyboard Folioを装着した状態だとそれなりの重さがあるので、片手で支えて描く場合は外してしまうのもアリでしょう。

むしろ、重さを気にするならSmart Keyboard Folioの購入は一考しても良いかなと思います。本気でお絵かきをする人はBluetoothデバイスを使うでしょうから、まずはiPad ProとApple Pencil、そのあとにカバーが欲しくなったら、というルートもアリです。あ、でも新しいiPad Proを買ってApple Pencilを買わないという判断は、僕的にはナッシングです。だって、こんな素晴らしい接続と充電方法ですよ。

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Photo: ヤマダユウス型

Adobeの新ビデオ制作ツール「Premiere Rush CC」を使っても、フルHDの動画をサクサク扱えすぎて不思議な気分になってきましたよ。エフェクトやタイトルを乗っけてもプレビューが全然ラグくならないし、この時点で多くのラップトップを超えてます。iPhoneで撮影してiPad Proで編集するYouTuberが出てきたとしても、全然不思議じゃないですよ、もう。

USB Cの変化は伊達じゃない

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Photo: ヤマダユウス型

端子がType-Cになったおかげで、そりゃもう色んな外部機器が繋がるように。デジカメで撮った写真がダイレクトに(SDカードからもデジカメ直挿しもOK)取り込めるのは、アツいったらないです。何が嬉しいって、一口タイプのType-Cハブを持っている人は、そのままiPad Proにも流用できるんですよね! Appleはこれを見越してUSB Cに移行した……?

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Photo: ヤマダユウス型

ディスプレイが美しいと、レタッチも捗るのは道理。旅行先でバッシバシ撮った写真を、ふらりと立ち寄ったカフェでPad Proにダイレクト転送し、パパっとレタッチしてソーシャルへ共有。そんなシームレスフォトライフもさもありなん。

で、11インチなのか、12.9インチなのか?

僕の気持ちの変遷は、発表当初は「11インチ、完璧じゃないか!」→レビューやインプレッション記事を見て「12.9インチのクリエイティブ体験やばそう…!」→いざ触ってみて「12.9インチ、いけるじゃん!」という具合。触れば触るほど、12.9インチの可能性に魅せられてきました……。

動画やイラスト、音楽などのクリエイティブな作業をするためなら、そしてそれだけのスペックを満たしているのなら、ディスプレイサイズは大きいに越したことはありません。ネックとなるのは「ここまで大きくなくて良いんだよなぁ」という、デカさへの尻込みのみ。

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Photo: ヤマダユウス型

あえて言いきりましょう。メディア視聴以外に何かしら作業をするつもりでiPad Proを買うなら、12.9インチにしておくと幸せが保証されます。そうではない用途、たとえばiPadの新調にiPad Proを求めるなら、11インチが正義。作業の12.9インチ、普段づかいの11インチ、です。

ただ、Smart Keyboard Folioの重さと存在感はちょっと引っかかりました。タブレットを大事にするならケースは必須だけど、ケースをすると本体のスリムさが発揮されないというジレンマ。ケースの購入は、本体を買ってから考えても良いでしょう。値段もそれなりにしますしね。

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Photo: ヤマダユウス型

Apple Pencilに関しては……ちょっと文句のつけようがない。充電スタイル良し、本体とのペアリングよし、バチっとくっつく一体感よし、もちろん描き心地も良し。3年ぶりのアップデートで、完全にトレンドを取り込みましたね。

うん、今秋のAppleはiPadの秋でした。涼やかな秋のりんごが、素晴らしいiPadを実らせてくれたなぁ。

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