リビングルームに置いて家族で使うでしょうからね。
Apple(アップル)のスマートスピーカー「HomePod」には、音声アシスタントはSiriが使われていますが……これまで賢さは道半ば。ひとりのユーザーの声しか認識できずにいました。つまり、応答は設定時にApple IDを登録した人間を対象にしていたってことなんですよね。
私たちもそれが当たり前だと思っているフシがあるのですが、AppleInsiderによると「AppleはSiriが複数ユーザーの声を識別できる特許を取った」と報じているとのこと。その特許は「音声入力処理のためのユーザー・プロファイリング」と命名され、火曜日に米国特許商標庁にて承認されました。
その機能は、過去に聞いたことがある音声から今話しかけているのが誰なのかを識別するもの。生体認証や各自の言葉遣い、日頃行うボイスコマンドで得られる「声紋」から、誰かを判断するようになります。ちなみに、日本ではまだ馴染みのないHomePodを家族で共用するときに役に立つ機能となるでしょう。
たとえば家族のメンバーそれぞれが自分アカウントの新着メールを確認できたり、プレイリストや写真などにアクセスできるようになるでしょう。お父さんが聞いた「今日の予定は?」の問に対して、Siriが唐突に息子の塾の時間を教えてくれる……なんてことも起きなくなるかもしれません。
Source: 9to5Mac, AppleInsider, USPTO