時代に逆行、でも満足。わたしがBoseのワイヤ付きノイズキャンセリングイヤホンを買ったわけ
Photo: 中川真知子

時代に逆行、でも満足。わたしがBoseのワイヤ付きノイズキャンセリングイヤホンを買ったわけ

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Boseのやつです。

ワイヤレスヘッドホン/イヤホン全盛期の今、私はワイヤ付きイヤホンを買いました。3万円も払って。正直時代に逆行してます。でも大満足

今日はオールドスタイルだけど最先端な有線接続ノイキャンイヤホンを買った理由と、満足度を書いていきたいと思います。

テープ起こしができない

ある日、インタビューの記事を執筆するために、ファミリーレストランでインタビューの音声を聞いて文字を起こそうと思いました。いつも通り、ICレコーダーにiPhone SE付属のEarPodsイヤホンをさしてスイッチオン。でも全然音が聞こえない。いや、聞こえているんですが周囲の「やーだー。マジウケルんですけど」という若い子の陽気なお喋りが気になって音に集中できない。

そのとき私がいたファミレスが特別うるさかったわけではありません。私は2カ月半前に17年の海外生活を終えて日本に帰国したんです。海外で日本語が聞こえてくると「あ、日本人がいる」と反応しますよね。あれが癖になっているらしく、どうしても日本語が聞こえてくると意識してしまうんです。だから全然集中できない。外部の音をシャットダウンしなくちゃ仕事がはかどらない。Appleイヤホンではそれができない。うん、全然ダメ

希望するのは有線接続のノイキャン

そんなわけで急遽イヤホンもしくはヘッドホンを探すことになったわけですが、私がほしいのは次の条件を満たすアイテムです。

1)ICレコーダーに直接さしたいから有線接続
2)ファミレスのようなガヤガヤした音や声をシャットアウト
3)クリアな音
4)小さい
5)軽量

私のホームグラウンドである町田のヨドバシカメラに行って店員さんに条件に合う商品を紹介してもらいました。

私はノイキャンアイテムを使ったことがなかったので知らなかったのですが、人間の声はノイズと判断できないため、完全にシャットアウトすることは無理なんだそうです。ノイキャンが効果を発揮するのは、飛行機のゴーーーっという音や工事現場の音といったものに対してで、店内放送や人のしゃべり声はどうしても聞こえてしまうとのこと。しかし、ヘッドホンとインイヤーのイヤホンを比較すると、インイヤーのほうが密封性が高いので声のシャットアウトも期待できるだろうと言われました。

ただここで問題が。ICレコーダーに直接つなぎたいのに、有線接続ノイキャンは非常に種類が少ないのです。仕事で使っても差し支えないであろうのはBoseの「QuietComfort 20 headphones」(約3万円)とソニー(名前と値段は忘れましたがBoseと比較すればはるかに安い)から出ているものだけ。選択肢が極めて少ない上にBoseは高い。

でも試しに音を聞かせてもらうと──

Bose:なんていうか、イヤホンが意思を持ってユーザーに音を届けようと最大限努力しているのを感じる

ソニー:外の音も、イヤホンから聞こえてくる音も分け隔てなく届けてくれる。ある意味平等主義

なんていうんですかね、Bose独自のStayHear+チップ(羽みたいなのがついたチップ)っていうのがしっかり遮音してくれるんです。そして、イヤホンの音道からダイレクトに鼓膜のほうへ音をスコーンと届けてくれる感じがしました。確かに外部の音は聞こえます。店内放送はもちろんのこと、店員さんの商品説明もしっかり聞こえました。でも、イヤホンから流れる音声のほうが主張が強いから気にならない。

ソニーは、ね。うん、Boseと比較しようとした私が悪かったんだと思います。でも別にソニーをディスってるんじゃないんです。価格も違いますしね。長らく愛用しているICレコーダーはソニー、仕事でも大活躍な高級コンデジもソニーです。でもBoseには叶わない。まあ、ソニーだって張り合ってないんだと思いますが。

でも、もろかったBoseイヤホンの思い出が蘇る…

言わずもがな、Boseの商品は高いです。Boseの商品を使ったことがある人はその圧倒的な音質に惚れ込んでBoseしか受け入れられない体になっているので否応無しに買うでしょう。でも、私はBoseの商品を買ったことがあるからこそ不安を感じていました。

というのも、私は2005年に発売されたBoseのインイヤーホンを長らく愛用していたんですね。ほら、「もともとスピーカーの会社だったBoseがイヤホン出した!」って超話題になったやつです。音は抜群にいいんですが、あれは問題点だらけでした。

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Image: Amazon
Bose In-Ear Headphones。もうディスコンになってるやつ


・問題

1)イヤホンキャップが外れやすい
2)ワイヤがもろくてすぐに中の線が見える
3)1年くらい使うと聞こえなくなる不具合発生

私はオーストラリアのBoseで買ったのですが、あまりにも故障が多くて本体を2度ほど取り替えてもらいました。音は良いけどもろい。それが私のBoseに対する印象です。だから、イヤーピースの取れ具合とワイヤのもろさは厳しくチェックしました。

で、気づいたんですが、今のBoseのチップって全然とれないんです!

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Photo: 中川真知子

ちゃんとくっついてる!

そしてワイヤですが

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Photo: 中川真知子

補強されてる!

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Image: Amazon

比較すると一目瞭然。あの儚げだったワイヤがゴムでしっかりと補強されてます!

使用感

買ってみた感想ですが、非常に快適です!

音の届き方が違う、というのは上で書きましたが、使ってみて改めてビックリ。ノイズキャンセリングを使わなくても、音楽やBlinkist(書籍を要約して音声で聞けるサービス)の英語のリスニングも細部までしっかり聞き分けることができるんです。たとえば英語の「3」を、AppleのEarPodsなら「スリー」と聞こえていたのが、Boseだと「Three」と舌を前歯で軽く噛んで発音しているのが聞き分けられるイメージ。

ノイズキャンセリングのスイッチをオンにしたら、中耳の空気が冷たくなったようにピリッとして音がよりクリアになります。何度かノイキャンを使ってファミレスでテープ起こしをしましたが、外部との音がしっかり差別化されていて聞き取りやすく、かつ集中しやすくて大助かりでした。

でも100パーセント満足じゃない

ただ、使ってみて気になった点もあります。

1)ノイズキャンセリングの小さい箱が邪魔

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Photo: 中川真知子

これを言っては身も蓋もありませんが、はっきり言って邪魔です。洋服やカバンに引っかかりますし、その度に「壊れるんじゃないか」と不安になります。

2)付属ケースが小さすぎる

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Photo: 中川真知子

付属ケースなのに、イヤホンを入れるには窮屈すぎます。イヤホンをくるくる巻いて収納させるのでしょうがノイキャンボックス(勝手に命名)を中心にフィットさせると、上下から突き出した線をグイッと曲げることになります。

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Photo: 中川真知子


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Photo: 中川真知子

壊れてしまいそうで怖い。ドキドキする。

もしかして「多少グイッと曲げたところで壊れたりしない」というBoseの自信が窮屈な付属ケースに込められているのかもしれません。でも、インイヤーで痛い目にあっている私はどうしても「Bose=デリケート」の方程式から離れられません。

結局大きなポーチにICレコーダーと一緒に入れています。

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Photo: 中川真知子

付属ケースには、サードパーティには超えられない信頼の壁を築いてほしいタイプなので、これには不満です。

3)航空性中耳炎のような症状が出た

初めてノイキャンを使った私の体がビックリしたのか、ノイキャンで1時間もテープ起こししてたら、飛行機に乗ったときに耳がキーンとする航空性中耳炎のような症状が出て、それが3日ほど治りませんでした。

耳抜きしても治らず、耳かすが奥に入ったのかと調べてみたけれどそれもなく。ノイキャンとの因果関係はわかりませんし、個人差があるのかもしれません。ただ、使い始めてすぐに「長時間の使用には向かないのかも」と思いました。まぁ、いつの間にか治って、今ではそういった症状に悩まされることもなく快適なんですけどね。

人にオススメするか

私にはICレコーダーにさすという目的があったのでこれを選んで大正解、もうなくてはならないアイテムと大絶賛なんですが、ワイヤレス全盛期で他に選択肢があるし、あえてこのアイテムを人に勧めることはしないでしょう。でも「有線接続」を「ハイクオリティで」というニッチなニーズがある人には自信を持ってオススメします。

あ、最後の最後に。この記事を読んで買ってみようと思った人にアドバイスです。

これは後で気づいたことだったんですが、この「QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphones」ってOSによって製品が異なるんですよ。私はiPhoneユーザーなのにも関わらず、Android用のものを買ってしまったらしいんです(気になる方はコレコレ、比べてみてください)。

で、今回この記事を書くにあたって改めて箱を確認してみたら──

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Photo: 中川真知子


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Photo: 中川真知子

私、生粋のアップルユーザーなのに!?

なるほどー…、どうりでイヤホンで音量が調節ができないわけだ…(この違い、商品を買うときに店員さんに教えてもらいたかった…!)。

なので、購入の際はここの違いにお気をつけくださいね。


Photo: 中川真知子
Source: Bose(1, 2

中川真知子

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