OnePlus 6 レビュー:財布に無理をいわずに買えるベストAndroidスマホ
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

OnePlus 6 レビュー:財布に無理をいわずに買えるベストAndroidスマホ

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この価格で、10万円以上の他社端末に迫るパフォーマンス。

先週OnePlusから、最新作のOnePlus 6発表されました。フラッグシップスマホが平気で10万円超えるようになった昨今、529ドル(約5万9000円)という値付けは際立ってますが、評価すべきは単に値段だけじゃないみたいです。米GizmodoのSam Rutherfordが、OnePlus 6をしばらく使ってレビューしています。


OnePlus 6は、今までで一番退屈なOnePlusかもしれません。あ、それは悪い意味じゃなくて、むしろ初代のOnePlus Oneからずいぶん成長したなあ…という思いなんです。OnePlus 6にはこれまでのOnePlusほどのワクワク感はないかもしれませんが、1,000ドル(約11万円)もするスマホが普通になってしまった今、トータルで見るとそのインパクトはますます大きいと思います。そしてもちろんOnePlus 6は、OnePlus史上最高のスマートフォンです。

OnePlus 6

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

価格:529ドル(約5万9000円)

これは何?:ミッドレンジスマートフォン

好きなところ:価格のわりに高スペック、素晴らしいバッテリーライフ、気の利いたジェスチャー操作

好きじゃないところ:ワイヤレス充電も、ステレオスピーカーも、公式な防水性能評価もないところ


2014年に発売されたOnePlus Oneは、スペックにこだわるスマホナードたちがターゲットでした。彼らが求めたのは、手頃な価格でありながら最高のコンポーネントを備え、でも当時SamsungとかLGとかHTCがくっつけてきたようなムダな機能や余計なアプリは一切入れない、そんなスマートフォンでした。

購入が招待制でわかりにくいとか、画面の黄ばみとか、多少の問題はありましたが、OnePlus Oneは大成功を収めました。サンドストーンと呼ばれる紙やすり状の背面デザインが独特で、ハイエンドなハードウェア、ユーザーがいじれるソフトウェアといった、ナードにうれしいツボをちゃんと押さえていました。

でもOnePlusという会社が成長するにつれ、そのデバイスも変化してきました。特徴的だった背面はOnePlus 3で金属になり、さらにOnePlus 6では他のスマホ同様ガラスへと衣替え。またOnePlus 6の6.3インチディスプレイの上部には、これまた今流行りのノッチが登場しました。でも今となってはもうノッチは最先端じゃなく、単にみんなが欲しがっているスクリーンの面積を広げるための手段でしかありません。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
ノッチを隠す設定にしていても多少見えてしまうんですが、実際これは大した問題にはなりません。

こうした変化は誰もが歓迎しているわけじゃなく、特にOnePlusのもっともコアなファンには寂しい思いあるようです。でもこれは、OnePlusがよりメインストリームに出ていくためには仕方ないものなのかもしれません。OnePlusは独自の高速充電技術「Dash Charge」の説明のためにスーパーモデルを使ったり、ディズニーやお洒落セレクトショップのコレットと提携して限定モデルを発売したり、世界中でポップアップストアを展開したりすることで、よりたくさんの人にこのスマホを買ってもらおうとしています。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
背面だけ見るとOnePlus 6は、Galaxy S9みたいです。別に悪いことじゃないんですが、うれしいことでもありません。

でもそんな派手な動きはどうでもいいくらい、OnePlus 6はすごく良くできています。2,280×1,080pxの有機ELディスプレイはとても鮮やかで、輝度は638ニットもあり、Galaxy S9+(605ニッツ)やHuawei P20 Pro(525ニット)をも上回っています。SoCもQualcommのフラッグシッププロセッサであるSnapdragon 845を搭載、RAMは6GB、ストレージは64GBと、他のフラッグシップAndroidフォンと肩を並べています

これだけのスペックが、529ドルから買えるんです。Galaxy S9より200ドル、Pixel 2 XLより270ドル、Galaxy Note 8より420ドルも安いんです。300ドルだった初代OnePlus Oneよりはそれなりに高価になりましたが、それでも他のハイエンドスマホと比べればだいぶお手頃です。

また省エネ設計なSnapdragon 845のおかげで、OnePlus 6のバッテリー容量はOnePlus 5Tと同じながら、バッテリーライフは13時間3分にまで達しました。OnePlus 5Tも11時間22分と十分長持ちでしたが、13時間超えというのは、この春の新作スマホの中だけじゃなく今までのあらゆるスマホの中で最長です。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
ヘッドフォンジャックはしっかり残されています。

ソフトウェアに関していうと、OnePlus独自のOxygen OSは、PixelとかNokiaフォンに次いで素のAndroidに一番近いです。動作は速く、切り替えも引っかかることなくなめらかで、Android Pにアップデートされればもっと良くなるらしいです。ダークモードにすれば、バックグラウンドが有機ELディスプレイを活かした黒になります。オプションで可能になるジェスチャー操作もすごくスマートです。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
ジェスチャーコントロールをオンにしても、Android Pみたいにナビゲーションバーは出ません。これはいいね。

Android Pで新たに搭載されるジェスチャー操作は、画面下のナビゲーションバーで多少のスペースを取りますが、OnePlusではジェスチャー操作をオンにすると、バーのアイコンが完全になくなります。画面下中央から上スワイプでホーム画面へ、上スワイプしてホールドで最近のアプリを表示、画面の右か左で上スワイプで戻る、といった感じです。シンプルかつエレガントで、短時間使っただけでも今までのナビゲーションバーに戻るのがつらいほどです。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
右側の3段アラートスライダー、着信音モードを切り替えるのに便利です。

ただし他社と価格差がある分、今どきの機能が全部そろってはいません。OnePlus 5Tと同様にOnePlus 6にも一応顔認証があって、その反応はかなり速いんですが、Galaxy S9の虹彩認証とか、Appleの3D顔認証のFaceIDほど安全じゃありません。あとはステレオスピーカーもワイヤレス充電機能もなく、後者に関してはせっかく誘導充電のじゃまになる金属がないのに、と思うとかなり納得いかない感じです。

またOnePlus 6は自称「ちょっと水がかかるくらいなら大丈夫」なんですが、公式なIP規格などの防水認証はなく、万一の場合にもちゃんと使える保証はありません。OnePlusは売上が140億ドル(約1.55兆円)にも達する巨大企業なんだから、防水認証くらい受けたっていいと思うんですけどね…。あと米国外のスマホにはありがちですが、CDMAに対応していないので、米国のVerizonとかSprintといったキャリアで使えないのも課題です。

カメラに関しては、2000万画素のセカンドカメラがポートレートモードのボケエフェクトを出すためだけのものになりました。OnePlus 5ではセカンドカメラのおかげでズームができたり、OnePlus 5Tでは暗い場所での撮影に使えたりといったことがあったので、ちょっと残念です。

でもその分、全体的な画質は向上しています。明るい環境、暗い環境、ポートレートモードなどでGalaxy S9+と何枚も撮り比べてみたんですが、十分ついていけてるので本当にびっくりでした。ときどきはGalaxy S9+のほうがシャープだったり、光をよく捉えていたりといったことがありましたが、違いはたいていごく小さなものでした。

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明るい光の下では露出に少し違いがありましたが、S9がすごく良いってわけでもありません。
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どちらもボケをちゃんと演出していますが、若干のハロー効果があって残念なことになってます。
※ハロー効果:被写体のアウトラインを画像処理した際、被写体に後光がさす現象。
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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
S9+のほうが明るく色も鮮やかで、木の葉がよりシャープです。が、こちらもかなり僅差です。
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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
OnePlus 6はハイライト部分も白飛びせずに捉えているものの、よくよく見ると少し画像が粗くなっています。

というか、こうしたちょっとの差こそが、OnePlusの存在理由でもあります。OnePlus 6はそもそも、Pixel 2 XLとかGalaxy S9+とか、もっといえばLG G7とかほど機能豊富じゃありません。でも529ドルという、他のフラッグシップフォンの3分の2ほどの価格を考えれば、十分な機能です。パフォーマンスもバッテリーライフもカメラも単に良いっていうより素晴らしいレベルで、400ドル(約4万4000円)から700ドル(約7万7000円)の価格帯では、他に買いたいと思うようなスマホはありません。「価格帯」ってそんなに本質的なものじゃないんですが、フラッグシップスマホが次々価格を上げてきた現状、実際みんなが買う気になる値段はまさにこのあたりです。OnePlus 6はOnePlusのもっとも野心的なスマホ、ってわけじゃないにしろ、その価格帯の中で必要なものを盛り込んだバランス感が素晴らしいと思います。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

まとめ

・OnePlus 6はOnePlusシリーズの中では、OnePlus X以来のガラス背面です。

・バッテリーライフは素晴らしく、テストではPixel 2 XLやGalaxy S9+、Huawei P20 Proをも超えていました。

・欠けている機能は、microSDスロット(デュアルSIMにするスペースはあるんですが)、ワイヤレス充電、ステレオスピーカー(下部にモノラルスピーカーあり)です。

・OnePlus 5Tと同じく、OnePlus 6はちょっとの雨や水はねくらいには耐えるみたいですが、公式な認証がないのが不安です。

・CDMA非対応なので、SprintやVerizonといったCDMA系キャリアで使えません。

スペック

・OS:Android 8.1ベースのOxygen OS
・プロセッサ:Qualcomm Snapdragon 845
・RAM:6GB(8GBオプションあり)
・ストレージ:64GB(128/256GBオプションあり)
・スクリーン:2280×1080px 6.28インチ有機ELディスプレイ
・前面カメラ:1600万画素
・背面カメラ:1600万画素・2000万画素のデュアルカメラ
・バッテリー容量:3,300mAh
・ポート:USB 2.0 Type-C、3.5mmオーディオジャック、デュアルnano-SIM
・サイズ:155.7×75.4×7.75mm
・重量:177g
・価格:529ドル(約5万9000円)〜


Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Source: OnePlus

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文
(福田ミホ)

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