Amazonは人を狂わせるんや!
シアトルの本社と同規模となる、第2本社の場所を模索しているAmazon(アマゾン)。誘致したいと名乗りをあげた238都市から、今年1月に候補先が20都市にまでしぼられ、発表されました。そのなかのひとつ、メリーランド州(モントゴメリー市)が、どうやらAmazon来てほしさに我を忘れているようです…。
メリーランド州運輸長官であるPete K. Rahnさんが、先日、予算委員会にてこんな発言を。
Amazonが必要なものは、必要なときにすべて提供したいと企画書で申しあげています。
目的のための予算は青天井です
実際のところ、Rahnさんのいう青天井とは20億ドル(約2200億円)ほど。ですが、メリーランドのLarry Hogan州知事がAmazonに約束しているのはなんと50億ドル(約5440億円)。約30億ドル(約3260億円)は資金提供&税金関連で、残りがRahnさんの提案した20億ドル(約2200億円)。で、こちらは交通関係の資金なんだとか。ただ問題がありまして、このお金、予算確保できているわけではないのです。Rahnさんは、Amazonが来るとなればなんとしても予算をひねり出すとはりきっています。
予算捻出は大きな問題ですが、選ばれるなら喜んで抱えたい問題です
…Amazon獲得にはあちこちの街が躍起になっています。第2本社建設の50億ドルプロジェクトに、5万人の雇用ですからね、お役人さんたちからしたらなんとしても誘致したいところ。ただ、市民側は物価上昇や、交通ラッシュなどを不安視し反対する人も少なくないようで。街のリーダーがはちゃめちゃ予算を組まないよう、目を光らせている市民はきっと多いですよ。Aamzon誘致で足元を救われないようにしないとさ。
第2本社の場所は年内に発表予定。誰が笑い、誰が泣くのか。外野の人々(候補モレの街)は、けっこうおもしろおかしく見守っています。
Image: Ink Drop/Shutterstock.com
Source: Washington Post
Jennings Brown - Gizmodo US[原文]
(そうこ)