Lenovo YOGA 720レビュー:この値段だとかなり満足な2in 1ラップトップ
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

Lenovo YOGA 720レビュー:この値段だとかなり満足な2in 1ラップトップ

低価格レンジのベストモデルかも!

昨今はノートPCの存在感が薄れているといわれます。スマートフォンやタブレットの新モデルは、各メーカーから続々と投入されているのに対し、ラップトップの刷新はあまり目立たなくなってきました。そのいっぽうで、やっぱり仕事にノートPCが必要なんだってユーザー層が消えるわけではありません。

数も多くないラップトップの最新ラインナップのなかで、ひときわ完成度が高いとおすすめなのがLenovo(レノボ)の「YOGA 920」です。金に糸目はつけないからとにかく最強スペックなWindowsマシンがほしい!という人にとってはMicrosoftの「Surface Book 2」がベストモデルでしょうが、そこまで高くなくパフォーマンスの優れたラップトップを求める人には、YOGA 920がベストな選択肢となりそうですよ。

ところでLenovoは、YOGA 920よりさらに低価格なYOGA 720という新モデルを2017年に発売しています。約8万5000円と、10万円を切ってお買い得感いっぱいですが、安かろう悪かろうな出来栄えでは元も子もありません。そこで、 米Gizmodo編集部のAlex Cranz記者によるレビューをお届けいたしましょう。


今回レビューする750ドルYOGA 720は、Lenovoが販売しているベストな2in1ラップトップではありません。この分野で今年のベストモデルは、間違いなくYOGA 920でしょうね。そうはいってもYOGA 720の低価格は見逃せないものがあります。

これは何?:Lenovo史上最安、そしてベストな2in 1ラップトップ

価格:750ドル(約8万5000円)

好きなところ:2倍高いラップトップ製品とスペックでほぼ肩を並べてるところ

嫌いなところ:キーボードがよろしくない

僕は普段、あまり800ドル未満のWindowsラップトップをおすすめしたりはしません。この価格帯のWindowsマシンってユーザーに失望しか与えないからです。分厚いし重いし、購入後1~2年で古くなって動かなくなるプロセッサーのせいで、ユーザーにとっては悪夢のような使用環境となってしまいます。

YOGA 720、まずは予算を気にせずにはいられません。今回レビューしたモデルは、OSにWindows 10 Home Editionを搭載し、Intelの第7世代Core i5 7200Uプロセッサーが採用されていますが、これは通常のWebブラウジングや写真の編集くらいであれば十分に高速性能です。が、4GBのRAMに128GBのSSDというスペックでは来年の終わりまでに不満を抱くようになっているでしょう。

Lenovoからは、YOGA 720でも890ドル(約10万円)でもう少しハイスペックなモデルを選べるようになっています。第8世代のCore i5プロセッサーに、8GBのRAM、256GBのSSDなら、もう少し長く使えるかもしれません。140ドル(約1万6000円)ほど背伸びできそうなら、こちらのモデルを選ぶほうが賢明でしょうかね…。

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とはいえ、最小構成モデルのYOGA 720でも、なかなかのパフォーマンスをたたき出してくれるんです! Webブラウジングや画像、表計算処理などのベンチマークテストとなるWebXPRT 2015において、YOGA 720のスコアは400に達しました。ちなみに、1,400ドル(約16万円)と2倍近い販売価格のRazer Blade Stealthのスコアが402、1,200ドル(約14万円)のLG Gram 14のスコアは432です。いっぽう、マルチコアのパフォーマンスを測るGeekbench 4ではあまりスコアが伸びませんでした。YOGA 720のスコアは7402だったのに対して、LG Gram 14は7859、Razer Blade Stealthは8298と、大きく差をつけられています。でも、比較対象のモデルよりもYOGA 720のほうが何百ドルも安いことを忘れてはいけません。

これくらいのスペック差なら、より安価なYOGA 720で十分満足できるという結果でもあるでしょう。やっぱり、捨てたもんじゃなさそうですよ〜。

ただし、バッテリー寿命のテスト結果はイマイチでした。ディスプレイ輝度を200nitsに設定し、ひたすら動画を再生し続ける耐久テストを実施してみたところ、LG Gram 14のバッテリーだと連続9時間44分、Razer Blade Stealthのバッテリーだと連続8時間39分の再生が可能でした。いっぽう、YOGA 720の連続再生は8時間11分という結果です。まあ、しばらく外出先で動画を流しつづけたとしても大丈夫でしょう。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

驚かされたのは、13.3インチのマルチタッチ対応IPS液晶ディスプレイ。美しい1080pによって黒色の再現に優れ、鮮やかなカラーを映しだしてくれますよ。安いラップトップにありがちな粗悪なディスプレイという印象はまったくありません。

もうひとつ、安物が手を緩めがちなのがタッチパッド部分。Lenovoからは満足度の高いタッチパッドを有するThinkPad X1 Carbonが発売されていますが、YOGA 720はほど遠いですね。少し慣れるまでに時間はかかるでしょうけど、YOGA 720のタッチパッドも悪いわけではありません。反応はいいですし、スムーズに操作することができます。

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ThunderboltをサポートするUSB type-Cポートは2つ装備されています。USB type-Cポートで充電できるようになっているのも専用のチャージャーケーブルが不要で便利ですね。ほかには従来のUSB 3.0 type-Aポートが1個装備されており、ヘッドフォンジャックも備わっています。

また、この価格帯のラップトップで2.9ポンド(約1.3kg)という重さは軽量設計。もっとも分厚いところで0.6インチ(約1.5cm)という薄さも、なかなかなものでしょう。LG Gram 14のほうがよりコンパクトで軽く仕上げられてはいますが、YOGA 720も実際の大きさにしてはかさばると感じさせません。まるでボクがいつも持ち歩いている13インチモデルのMacBook Proくらいの感覚で携帯できます。

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YOGA 920のヒンジ部分は好評でしたが、YOGA 720はそれと異なる仕様になっています。なによりも冷却ベントの目立つ大きさが気になってしまいますよ。こんなに大きかったら、なにか物が入ってつまってしまうんじゃないかな?

そして残念なことに、キーボードには不満を覚えます。タイプすると真ん中が全体的にへこむ感じなんですよね。なんだかキータッチもしっくりときませんし、キーボードには定評があるLenovoのマシンにしては納得いかないですね…。

そうはいっても、この価格設定のラップトップですからこれくらいは我慢しましょう。iPad Proにキーボードをセットした価格と同じ値段で、2in 1のWindowsマシンが購入できてしまうのです。もし安くラップトップを手に入れなければならない学生や中高年ユーザーがいるなら、YOGA 720ほどベストな低価格モデルはないのではないでしょうかね?

まとめ

・ほかのモデルのラップトップより、非常に高速性能でもバッテリー寿命がよいわけではないものの、とにかく安い。

・この価格帯のラップトップにしては、薄型軽量設計に仕上がっており、意外にクオリティの高いデザインに驚かされるかも。

・キーボードには改善の余地がある。

・USB type-Cポートで充電できるのはすばらしい。

Image: Alex Cranz/Gizmodo US
Source: WebXPRT 2015

Alex Cranz - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)

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